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「誰もが堂々と仕事が楽しいといえる世の中に」26歳で起業を決断した僕の想い

こんばんは!
「たこらいす」改め、力石敬介です。

2024年7月、26歳。
新卒から4年間務めていたリクルートを辞め、起業しました。

「誰もが堂々と仕事が楽しいといえる世の中に」
仮に学生の頃の僕がこのタイトルを見たとすれば、きっとその一言目は「意識高い」「しんどい」「胡散臭い」などのマイナスな言葉でしょう。

これまで、僕は誰よりも周りの目を気にしリスクを恐れて生きてきました。
決断をして一歩踏み出した今でも、根本は変わりません。
起業準備をしている今でも胸がドキドキしたり、「本当にできるのかな...?」と悩むことも1日78回くらいあります。

そんな僕が、どんな背景で起業するに至ったのか。
自身がビビりである事を受け止めた上で、起業するまでの4年間でどのような努力をしてきたのか。
なぜ順風満帆に思えるキャリアを26歳で手放す事にしたのか。
改めてどんな想いで、業を成すのか。

本noteでは、26歳で起業を決断した僕の想いを等身大で綴ってみました。
僕自身もこれから挑戦していく立場なので、成功体験記のような大層なものは書ける立場にはいません。
あくまで自分の起業に至った背景と今感じている事を、そのままの言葉で届けます。

「いつか起業や副業してみたい」
「そもそも仕事を楽しいと思ってみたい」
「環境を変えたいと思うがめんどくさい、一歩が中々踏み出せない」

本記事が「キャリア」「仕事」に悩める20代にとって少しでも一歩踏み出してみるきっかけになってくれたら嬉しいです。

以下の目次で、三段構成で書いてみました。


①自身の事業について

そもそも何の事業やるの?という話から端的に説明させてください。

「仕事を楽しく、仕事で豊かに」 

上記の想いの元、7月にROOTER株式会社という会社を立ち上げました。




事業内容はtoBの組織コンサル(採用・育成・定着)とtoCのキャリア支援
の二軸で、二つを通じて「個と組織が活かし合える世界」を実現します。


toBの事業では自身が培ってきた育成メソッドとプロ人事集団の知見を活用した領域横断での伴走型支援
toCではこれまで副業として提供してきた「チカラコーチング」(合計380セッション提供)を起点としたキャリア支援を行っていく予定です。

ROOTERという会社名には日本語で「根」を意味するROOTという英単語が含まれています。
以前よりも簡単に転職したり、採用活動に投資しやすい現代だからこそ、
今置かれてる環境(根っこ)を最大限活かしてほしい。

事業概要


「どうすれば意義のある仕事を生み出せるのか」
「どうすれば個と組織は活かし合えるのか」

組織課題を一過性で捉えず、スタートアップ様と同じ目線で伴走し続ける。
キャリアの悩みを細部まで分解し、理想的なキャリアに向けて顧客と一緒に最適なPDCAを回していく。
個人・組織両方の立場からこの問いと向き合い、支援し続ける事を誓い「ROOTER」という会社名に決めました。
(具体的な事業内容については今後詳しく公開していきます、もしご関心ある方はDM頂けたら嬉しいです!)

②なぜ起業するのか

では、なぜ26歳のこのタイミングで起業することにしたのか。
良くも悪くも人より悩みやすい性格だからこそ、このシンプルな問いへの納得のいく解を出すのに沢山の時間を費やしてきました。

なぜ起業するのか?
自分の中で「対社会」「対自分」の二つの観点で言語化してみます。

理由1.「対社会」 勝負したい領域が見えたから

「仕事を通じて豊かな人生を増やしたい」
「そのために個と組織が活かし合える世界を作りたい」

これが今の僕のWILLです。叶えたい世界。
起業したのは、このWILLに近づくための最適な手段だと感じたからです。

僕が起業を決断した一つ目の理由は「勝負したい領域が見えたから」です。
もう少し具体的に説明すると、「やりたい事」というふんわりした想いが、
原体験を積み重ねる事で「勝負したい領域」へと解像度が上がったから、です。

「やりたい事は?」「将来の夢は?」
小学校の読書感想文や就活の志望動機などでよく聞かれたこの質問….
実は聞かれる度にドキっとしたりモヤモヤしてたりしてませんでしたか?

「まだ社会のこと何も知らないのにやりたい事なんてある訳ないやん」
これが僕の就活中の本音でした。

正確には、「叶ったら嬉しい夢」くらいはいくらでも浮かぶけど、必要性が弱いというか、そんな堂々と「やりたい事」って言えるほどはそこに努力できないというか…
だから「やりたい事」を語ってる人を見るとどこか羨ましい気持ちと「本当にそれに人生賭けれるの?」と少しうがった目で見ちゃってました。

結論、当初の気持ちは今も変わっていません。
世の中には誰にも譲れないような「やりたい事」が早めの段階で見つかっていく天才もいれば、それを圧倒的なスキルで凌駕していくような職人もいます。でもそれはきっとほんの一握りの人。

じゃあ明確な「やりたい事」がない僕らはどうすればいいの?

僕が四年間を振り返った上での結論は、
「会社の看板を最大限活かし、経験を通じてやりたい事の解像度を上げる」です。

どのように会社員としてやりたい事の解像度を上げていったのか?
僕自身の二つ原体験を元に綴らせてください。

〇原体験①リクルートでの成功体験

自身の基盤を築いていくれたのは前職のリクルートです。

「社内外の環境を最大限活かし~」などと偉そうに書いてますが、4年間を振り返るとほとんどの期間は会社と上司が僕という人材と向き合い、その「個」を活かしてくれたと感じています。

リクルートでは「心理学的経営」という経営手法の元、個を活かすための様々な仕組み・制度・研修が根付いております。
詳しくは割愛しますが、四年間ををまとめて振り返ると以下の通り。

✓会社・上司が常に自身のキャリアとフラットに向き合ってくれた
✓WILLや強みを伸ばすだけでなく、時には自身の成長を阻害するような課題を提示してくれた
✓上記過程を通じて、やりたい事だけでなくそこに対して必要な経験・体験を提供して頂いた
   など                 

4年間振り返り

どんなに上手くいった日も挫折して泣きまくった日も、その都度会社が同じ目線で「体験」を「学び」「スキル」に変えてくれました。

特に地力がついてきた3~4年目からは「HR領域のプロ」という想いに対して、社内外の機会を通じて成長を加速できました。
上司にも自身の想いを伝えた上で、週次で課題図書を頂きながらマネジメントを社外でも学習。
会社の力も借りながら少しずつ実践を積み、武器を磨いていきました。

当初やんわりと持っていた「ヒト・組織のプロになりたい」というWILLに対して、実際に「人が育つ組織を作る」過程を経験させて頂けたこと。
「やりたい事を見つける」よりも「出来る事を増やして」頂いたこと。

「組織」が個人の成長に与える影響値の深さ。
これを実体験として味わせて頂いた4年間のリクルート生活でした。

原体験② コーチングを経て感じた課題感

一方で、キャリア事業を運営していたからこそ感じる「組織」への課題感もありました。

2022年7月に、「対個人」で提供価値を磨きたいと思いキャリア支援事業の「チカラコーチング」を立ち上げ。
コーチング技術を起点に、リクルートで学んだ本質思考・PDCAをメソッドに落とし込み。

僕のセッションでは顧客に対して「まず今の環境を活かしきる事」「その中で自ら現実を変えてもらう事」を徹底して求めてきました。
本気で1セッション1セッション向き合いながら、この2年間で約110人に400セッションを提供させて頂きました。

一方で、生業としてフラットに「キャリア」と向き合っていたからこそ、
相談者から聞く「職場の外部要因」も沢山耳に入るようになりました。

「そもそも上司がイケてない」
「会社の評価制度が伴ってない」
「新人の教育環境がなく、入社したての自分がなぜか教育担当」

紹介いただいたお客様の本音とため息を聞く中で、自身の無力さを実感する日も多くありました。
そしてリクルートでの組織支援が順調に進んでいたのもあり、組織の在り方に対して日々疑問を持つように。

「せっかく素晴らしいプロダクトを作ってるのに、勿体ない」
「そもそも、なぜこの会社はこのような人事制度に至ったのか」
「人が育つ会社との本質的な違いはなんだろう?」

✓自らが組織を通じて活かしてもらえたこと
✓個を活かせず苦戦している組織を何社も見てきたこと
✓組織支援における武器と基盤を身につけられたこと

これらの原体験が積み上がり、「やりたい事」が「勝負したい領域」に。
ここの解像度を4年間で上げて頂いたのが、僕が起業できた一つ目の理由です。

理由2.「対自分」今決めないと後悔すると思ったから

では、なぜこの好循環を26歳の「今」抜け出そうと思ったのか。

二つ目の理由はいたってシンプルで、
「今決めないと後悔する」と思ったから。

これは一人のビジネスマンとしてってよりは、力石敬介という一人の人間としての理由です。

「人間臭い」「お調子者」「不器用」
中学から26歳に至るまで、良くも悪くもあまり僕の本質は変わりません。
人を楽しませることが何より大事で、常に人の目が気になり、常に誰かしらと比べては勝手に調子に乗ったり凹んだり、そんな人生です。

中高では漫才や司会などを通じて人前に立つことの楽しさを覚えた一方で、部活は言い訳ばかりしてないがしろに。
大学では体育会に入って仲間と努力する素晴らしさを覚えたものの、詰めの甘さが出てしまい不完全燃焼。「みんなに認められたいなあ」「でもちゃんと真っ当でいたいなあ」
二つのバランスの間で揺れながらもがいていた学生生活でした。

いざ社会人になった時、別にやりたい事はありませんでした。
ただ漠然と「生きるために働く」というのが嫌で、必死に「どうやったらおもしろくてイケてるビジネスマンになれるのか」ばかり考えてました。

その抵抗感からか当時は上司に嚙みついたり、Xやnoteで発信して見てみたり。勇気振り出してDM送って経営者の方にお会いしてみたり。
今思うと特段「すごい人」になりたかったわけではなくて、
漠然と「one of them」になりたくないという意地だけで行動してたと思います。

自分は自分なりの形で面白い人生にしたい。
でも、自分には人生をかけて挑戦したいような夢も才能もない。

だから、僕は4年間サラリーマンとして仕事にのめり込んでみました。
全力でやると学ぶことは本当に多くて、コツコツ出来る事が増えるにつれて少しずつ未来の解像度は上がっていきました。

そして社内外で仕事にのめり込んでいくうちに、ご縁も重なり社内外での尊敬できる「経営者」との出会いが増えました。
一見煌びやかに見える彼らの生活とその裏にある数々の苦悩と葛藤、それを乗り越えていく中で培っていた圧倒的な思考の深さと言葉の重さ。

どうすればビビりでリスクを取れない自分でも彼らに近づけるのか。
どうすれば、いつか決断できたときに、彼等とのその埋まらない差に絶望せずに済むのか。

ビビりな自分だからこそ、人よりも努力をする事を誓い、社内外でずっと学習をしてきました。最後の一年はダブルワークで週7朝から晩まで働いた。
隙間時間もフル活用して勉強した。
経営1本で勝負してる人たちが眩しくて、必死にもがいてみた。

でももがけばもがくほど、自分の中で二つの事に気づきます。

✓今のやり方だと、経営1本で勝負してる彼らには絶対に勝てない
✓きっと僕は武器が手に入れば入るほど、リスクを取れなくなる

これが自分の中で腹落ちした瞬間、今一度起業を本気で考えました。

ダブルワークを続けて得られるものは何か、失うものは何か。
起業してみて得られるものと、失敗を通じて失うものは何か

「そもそも今挑戦しない事こそが最大のリスクではないか」

「リスクを取れない」という自分の最大のコンプレックス。
向き合うなら、26歳の今。自分らしくない決断をしてみたい。
0になった自分が、どんな力を発揮するのか見てみたい。

震えるほど怖いけど、十分勝負を仕掛けてみるだけの経験は積んだ。
ぼやけてた視界もだいぶ晴れてきたし、今の自分には武器も仲間もいる。

きっと今このワクワクと向き合わなかったら、
未来の挑戦しなかった自分は自分を許してくれない。
僕は自分の可能性を信じ、一歩踏み出す事にしました。

③今、伝えたい事

6月末に退職し、現在は法人の登記申請中です。
今の僕はサラリーマンでもなければ経営者でもない、ただの社会から外れた人です。笑 そんな僕が今、伝えたい事。

冒頭にも話しましたが、
僕は本気で仕事を通じて豊かな人生を増やしたいと思っています。

「出来る事なら楽しく働きたい」「でもそんな努力する元気はない」
世の中、こんな人ばかりだと思います。

僕はそんな人にとっての最初の一歩を支援する存在でいたいです。
自分が組織に活かしてもらったように、そして仕事を通じて人生を豊かにして頂いたみたいに、多くの人にそれを還元したい。

人生100年時代、キャリアに正解なんてありません。
やりたいことなんて急に見つからないし、別になくたっていい。

「仕事が楽しい」の一歩目は、まず今の環境を最大限活かし、学ぶこと。
ちゃんと部活で朝練と筋トレをするように、受験で予備校に通うように、キャリアや仕事に対しても適切に学んでいける社会にしたい。

一人でも多くの人が仕事を堂々と好きと言える社会にしたいし、
そのためにも個と組織が活かし合える世界を作りたい。

どんなにボロボロになっても、
そこに向かって全力で挑戦しているかっこいい自分でいたい。
真っ当な人気者として、みんなの日々の仕事や挑戦を応援したい。

残念ながら、今の僕は無職の26歳です。
何の説得力もなければ、成功者としてかけれる言葉は一つもありません。

だからこそ、これからは起業家一年目として、
そして学び続ける20代のビジネスマンとして、
葛藤も学びもありのまま伝えていきます。

その過程を通じて一人でも多くの人の挑戦を後押ししたいし、
仕事を通じて豊かな人生を増やしたい。

これまで26年間、今の自分を形成してくださった皆様。
本当に、本当にありがとうございます。
もう少しだけご心配をおかけしちゃいますが、見守って頂けると幸いです。

3年後ROOTERがどんな企業になってるか、
その時の自分がどんな景色を見ているか。

未来に向けて、まだまだ分からないことばかりです。
それでも26歳の今、目の前のリスクにビビるのではなく、その無限の可能性に賭けてみたい。

「誰もが堂々と仕事が楽しいといえる世の中に」

起業家1年目、精進いたします!
ご愛読頂き、ありがとうございました。

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力石敬介 / ROOTER(株)代表 (@chanchika1020) / X
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