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【ライブレポ】アンスリューム3周年記念公演 現体制ラストワンマンライブ「アンスリューム‼︎‼︎」2022.03.17


結成から3年間今日まで走り続けてきたアンスリューム。現体制の集大成ともいえる今日のワンマンライブ。アンスリュームというアイドルグループの歴史の目撃者として、僕ははたして何を伝えることが出来るのだろうか。

僕自身ライブレポをnoteに書く様になって(これがライブレポと呼べる体裁をなしているか否かは疑問ですが)、今回のこの記事が1つの節目になるような気がしているし、記事を書く熱量と感動を常に与え続けてくれたアンスリュームのメンバーみんなに本当に感謝している。


1st衣装

今回のライブは特典DVDとして映像記録が手元に残るし、ツイキャスでの生配信が決定していることもあり、あえてテキストで何を伝えるべきかをライブ前日からずっと考えていた。
ましてやツイキャスの配信についてはアーカイブで見ることもできるので、アーカイブを見ながらライブを振り返って記事を書くことが正解なのか、それともあえて当日の自分自身の記憶と感覚を頼りに書き切ることが正解なのかをずっと迷っていた。

出した結論はアーカイブで自分の記憶を補足しながらも、自分らしい記事を書くというところに着地した。
今回のアーカイブ映像はとにかくカメラワークや照明、映像がとても良くて、あまり見すぎてしまうと僕の記憶を上書きされそうだったので、映像でチェックしておいた方が良いなと思った場面をかいつまんで見るようにしました。

そして、データはデータとして記録が残っているなら参照し活用する、それ以外の感覚的な部分は自分らしさを前面に出したものを書こう。そう決めた。

公演データ



■ 会場 KT Zepp Yokohama
■ 日時 2022年03月17日㈭
■ 時間 OPEN 18:15 / START 19:00
■ 料金 (それぞれ+1D)
・前売 前方SS指定チケット(メンバー別)-------------------¥15,000 
            (エリア指定+限定グッズ+ラストライブDVD) 
            前方S指定チケット(エリア指定+限定グッズ)--¥8,000 
            2FVIP指定チケット(エリア指定)----------------¥5,000 
            一般自由チケット------------------------------------¥3,000 

■ 公演  アンスリューム3周年記念公演
     現体制ラストワンマンライブ「アンスリューム‼︎‼︎」
■ 出演 アンスリューム
    (天神・大天使・閻魔黒木いろちぎら月埜ヒスイ
■その他 ・前特典会15:30-17:30 ※前特典会衣装:6th
                  ・公演メンバー衣装:6th(M1~13),5th(M14~17),3rd(M18~22)
     ・本公演チケット持参で3/19㈯開催の特典会に参加可   


ライブ当日


出発前


演者でもないのに昨夜は寝る前からずっとドキドキしていてあまり眠れなかった。だいたいこういうメモリアル的な催しがある時は昔から寝つけないのは分かり切っていたので、寝るまでにあらかたの準備は終わらせておいた。

準備をするなかで、結局当日に家を出る直前まで悩んだのが、着ていく服でした。
これまでに購入したアンスリュームのTシャツやロンTが全部で10枚ぐらい手元にあり、今日という記念日にどれを着ていくべきか最終的に2枚に絞ったところでハンガーのまま一旦リビングに吊るして考えることにした。

どちらもお気に入りのロンTで、向かって右のとりぴっぴが印刷されているやつが今年度の黒木いろちゃん生誕祭において有志で制作された生誕T。
向かって左が以前公式で各4色それぞれのメンバーカラーで展開販売されていたロンTで黒木いろちゃんカラーのもの。

生誕Tの方は先日の卒コンに着て行ったということもあって、悩んだ結果公式ロンTの方を着ていくことにしました。これはいろちゃんに出会って初めましてをした日に買った僕にとっては非常にメモリアルなもの。この子を推そう!と心に決めてから物販でこのロンTを購入したのを今でもよく憶えている。

このイエローのロンTで一体何回ライブに足を運んだんだろう、そして何枚いろちゃんとチェキを撮っただろう。
アンスリュームの現場に通い始めてからの思い出が相当沁み込んでいる。

アンスが出演していない現場にもこれを着て行ったりもしていて、黄色を身に纏っていると常にいろちゃんと一緒にいるような、見守られているような心強い気持ちになるのです。
そしてだからこそ、アンスリュームというロゴと黄色を背負っているからこそ現場やその道中ではその名を汚すような身に余る行いや言動をしないように常に気を付けていたつもりです。

以前にもどこかで書いたような気がしますが、僕にとって【推しメン】やそのグループは神様的なポジションとしても捉えていて、だから正しくいようとか恥ずかしくない行いをしようとか、悪い事をしたらバチが当たるとかそういった道徳規範をライブ現場で保たせてくれる存在でもありました。僕はもともとお調子乗りな性格なので手綱を握ってくれている存在というのは案外大事なのです。

どうしたって普段の社会生活で受けた抑圧や溜まったストレス、鬱憤を解消するという側面がエンタメ現場には付きものだし、むしろストレスの解消やもっというとメンタルケアの場にならない場所にわざわざ足を運ぶなんてナンセンスです。

だからこそ自分さえよければ良いとか、自分の身内だけ楽しければ迷惑を掛けてもよいだとか、見つからなければズルしてもいいや、そういった基本的な道徳意識の箍が外れやすい欲望渦巻くこのライブ現場という場所で規範から外れようとしたときに頭の片隅に降りてきて僕を守ってくれる(手綱を引いてくれる)。【推しメン】とはそんな存在でもありました。
そういったよろしくない行動を他のオタクや別グループのオタクに見られていたらいい大人がみっともないし恥ずかしいし、何よりメンバーに対しても申し訳ないという気持ちになるじゃないですか。ねえ。


Zeppまでの道のり

さて話を戻して、そんなわけで黄色のロンTを着てその上から春用の薄手のアウターを1枚だけ羽織っていよいよ自宅を出ます。
リュックの中には今日のチケット、アンスブレード2本(1本予備)、着替えと折り畳み傘、チェキ券の入ったカードケースなどが詰まっています。

僕の最寄り駅からKT Zepp Yokohamaがある横浜までは電車で1時間ほどの道のりです。ライブ現場の行き来で通い慣れた渋谷駅を通過すると、普段見慣れない景色が流れる車窓をぼーっと横目に、中目黒、自由が丘と通過してゆき、綱島の辺りまで差し掛かるといよいよだなという気持ちがモリモリと湧き上がってきました。

相変わらず僕は朝からずっと無駄にドキドキしていて、家を出る前にトイレに入ったばかりなのに、自宅の最寄り駅でも1回、渋谷でも1回トイレに寄ってきました。明らかに緊張してるなというのが自分自身でも手に取るようにわかります。もちろん横浜駅に着いてすぐにトレイに寄ったのは言うまでもありません。

横浜駅は相変わらず迷路みたいで、数年ぶりに降り立った横浜駅で早速迷子になりかけました。
横浜駅いつも利用してますよ~みたいなおすまし顔ですたすた歩いてますけど、2回ぐらい引き返したりしてようやく、そごう百貨店の入り口の脇から目的地方向の通路を見つけました。

この案内板のはまみらいウォークという通路を目指します。
案内表示を信じてひたすら地下通路を道なりに進んでゆくと、程なくして地上へと続くエスカレーターが出てきます。

僕は相変わらず地元民のような涼しい顔でずんずん進んで行ってますけど、内心本当にこの道で合っているのかどきどきしているし、またトイレに行きたい。膀胱についている蛇口がちょっとばかになっているのかもしれない。

で、トイレにも行きたいし少し足早に地階から2階へと上がって進んでいくと、高層ビル群と橋が見えてきました。きっとこれがはまみらいウォークのハズ。

ウォーターフロントにこういった高層ビル群がニョキニョキ乱立しているのを眺めると横浜に来たな!っていう感じがします。

はまみらいウォークの橋を渡りながら左側を眺めると、橋を隔てた更に向こうになにやらドームの様なものが建設中でした。
どうやら「Kアリーナプロジェクト」という再開発構想が進行中のようです。建設中のドーム型の建造物はその名も「Kアリーナ横浜」という音楽アリーナのようです。将来もしかしたらアイドルの大規模フェスなどで行く機会があるかもしれませんね。

客席数が2万席クラスということらしいので、横浜アリーナよりも規模が大きいですね。

外はぽかぽか陽気ですし、このまま橋の上でぼーっと遠景を眺めているのも良いのですが、僕の膀胱も限界が近づいてきたので歩みを進めたいところです。

はまみらいウォークの橋を渡り切ると導線がそのままオフィスビルの中に吸い込まれており、ビルの中を突っ切るように続いていました。
眼下には日産のかなり大きいショールームが広がっていて、僕がこれまでに費やしたライブに係る費用諸々を集めたら下に並んでいる車のどれか1つぐらいは買えたのかなあ、なんて一瞬脳裏をよぎるのですが、いやいやいやここまでアンスリュームのオタクをしてきて得たものは全てプライスレスですし減価償却もされません。

日産のビルを通り抜けるといよいよ遠目にKT Zepp Yokohamaの建物が見えてきました。
今夜ここで4人最後のステージが繰り広げられるんだなと、まだ覚悟の定まっていない自分自身に言い聞かせます。

僕は今日この日この場所に訪れるまでまったく知らなかったのですが、KT Zepp Yokohama のKTはK(コーエー)T(テクモ)の略だったのですね。
このモノリスみたいなオブジェを見て初めて気が付きました。

コーエーは言わずと知れた信長の野望シリーズ、三国志シリーズや無双シリーズ等で名を馳せた業界のエポックメイキング的なメーカーでしたが、
テクモも過去には名作を多数輩出しているビデオゲーム創世記の風雲児みたいなメーカーでした。
特に僕はFCの『つっぱり大相撲』というタイトルを親指の皮がズルズルに剥けるほど当時やり込んでいて、よくお母さんに「トイレ行きたいんじゃないの?」と、コントローラーを握りしめながら貧乏ゆすりしている僕を国技館から実家の居間に引き戻すのでした。あ、トイレ・・・。

会場の入り口まで辿り着いたのですが、気持ちばかりが早ってしまいかなり早く着いてしまいました。
会場には僕以外まだ誰の人影もありませんでした。一瞬、僕の勘違いで実は明日が本番なんじゃないかと不安になりましたが、

会場脇の入り口の傍には前特典会用のメンバー4人の列を作る準備が既にされていて、やっぱり今日が本番だということを目の前に突き付けられます。
こうして、4人の名前が並ぶのももう見れないのかと、一々感傷的になる自分が少し鬱陶しい。あと、トイレ・・・。

このKT Zepp Yokohamaが建っている敷地にコンビニがあったのでそこでトイレを借りようかと思ったのですが、まだ前特典会までかなり時間があったので歩いてすぐの商業施設内でトイレを借りてそこに入っているカフェでしばらく休憩することにしました。

トイレを済ませて少しホッとして朝からの緊張も心なしかすこしだけ解れたので、カフェでグラスビールを1杯飲みたくなってしまいましたが、今夜の大事なステージをしっかり脳髄に叩き込む為にアルコールは控えて、
ブレンドコーヒーと僕には似つかわしくないチョコレートのおしゃんなスイーツを頼みました。

店内は仕事の休憩で訪れているであろうサラリーマン風の人や、子供連れのお母さん、友達と楽しそうにお喋りしているお姉さん、色々な人がいて、
僕もその中の大勢の他人のうちの1人。
まさかこの後今夜Zeppで大一番のライブを控えているなんて、誰も知らないんだろうなって思うと、どこか可笑しくなってくる。


たまたま、色んな偶然が重なって4人が集まり結成されたアンスリューム。ちょっとのタイミングのズレでまったく違ったグループが出来上がっていた可能性だって大いにあったはず。
そもそもこの4人がアイドルとして存在すらしていない世界線だってあったかもしれない。
そう思うと、今こうやって節目のゴールテープを切ろうとしているメンバー4人が尊く思えるし、アイドルでいてくれてアンスリュームでいてくれてありがとうと思える。

そして僕もまたそれこそ色んな偶然とタイミングが重なって今日ここに来ることができた。
表向きはただチケットを買って指定の日時に決まった会場に来るという当り前の事なんだけれど、
それだっていくつもの偶然のいたずらの上に成り立っているんだ。そう思うとやはりどこか可笑しくもありかけがえない。


いつの間にか前特典会開始時間が過ぎていた。少し早歩きで商業施設を出て会場へと向かう。
今日のメンバー4人のテンションはいったいどんな感じなんだろう。会場へと向かう道すがらそんなことが頭を過った。



前特典会


前特典会は会場のエントランスロビー全体を使っていて、メンバー4人に対してかなりゆったりとスペースが取られていました。
普段の対バンなんかではぎゅうぎゅうに詰め詰めで行われることも珍しくないし、今日ぐらいいつもゆったりとしたスペースで出来たらいいなって思いました。

並びも足元に等間隔に貼られたテープに沿って列形成されていて、いつもよりだいぶまともにソーシャルディスタンスが守られていたんじゃないでしょうか。

Zeppはここのみならず他の会場でもそうなのですが、列形成もスタッフがしっかり管理しているし、メンバーも感染防止のビニール手袋を装着しますし、おおむね感染症対策はしっかりしている印象です。

さて、僕はいつもどおりにいろちゃんの列にならびます。いま僕が足元のバミリに沿って歩みを進める一歩一歩はいろちゃんの元へと続く一歩でもあり、お別れへと確実に続くカウントダウンなんだよなあ・・・。

こうして列に並んで遠目からいろちゃんを眺めるのももう今日を含めてあと3回か・・。ちょっとだけ寂しい気持ちを引きずったままいろちゃんとお話ししました。

お話ししていて、珍しくというか直接言われたの初めてかもしれないけれど、
「今日跳んでいっぱいアピールして!」
と、いろちゃんから言われました。
僕は今日ライブが終わったとき、両足の関節が逆後方に折れ曲がっていようが、くるぶしが粉砕されていてもいいから目一杯跳ぼうと心に誓いました。

今日のいろちゃんは予想に反して全然湿っぽい感じがしなくて、何か吹っ切れたような、とにかく今日の最後のステージを楽しみたいといった印象を受けましたし、本人の口からも凄くポジティブで明るい言葉が聞けました。
そんないろちゃんと話していて、きっと今日のステージは涙を見せずにやり切るだろうなと密かに思いました。

僕ももう本人を目の前にして泣くことはないだろうなと思っていたので、何かこうとても心強い感じがしたし、
たくさんたくさん跳んでペンライトをいっぱい振って、最高のMobになろうと思いました。今夜の会場を彩る1つの黄色い光にさえなれていればそれでいい。いろちゃんがその光の粒を見て綺麗だなってちょっとでも思って記憶に残ってくれれば良い。そう思いました。

会場の出口にはとても立派なフラワースタンドとウェルカムボード、そしてメンバー4人のキャラクターがデザインされているのぼりが立てられていました。
出口へ向かう人が次々とこのフラスタとのぼりを写真に収めていました。



~開演まで

前特典会が終わって、また微妙に時間が空いてしまったのでさっき行ったばかりのカフェに戻りました。

さっきいろちゃんと一緒に撮ったチェキを眺めたり(チェキにもちゃんと「とんで!」って書いてありました。)、物販で買ってきた年間アンスリュームを見たりして時間を潰しました。
年間アンスリュームの個別グラビアページは新たに撮り下ろされた写真が並んでいて、みんな可愛いなあとしみじみ眺めていました。

本当にこのアンスリュームというグループは4人それぞれ個性的で、このグラビアページをぱらぱらとめくるだけでその圧倒的個性とルックスに目を奪われる。そう、僕がアンスリュームに感じる魅力ってやっぱりこのぶつかり合い混ざり合う超個性から生み出される爆発的な興奮と高揚なんだよな。

年間アンスリュームと窓の外の忙しなく家路を急ぐ人影を交互にながめていたら、いつの間にか開場時間が迫ってきたのでKT Zepp Yokohamaに向かいます。

僕がカフェを出てKT Zepp Yokohamaの前に着いたときには既に前方SS席やS席の入場が始まっていました。

入口ゲートで検温とチケットの確認、特典のオリジナルグッズ(Tシャツ)を受け取り、つい1時間ほど前まで特典会が行われていたロビーに入った。

ロビーの中ほどでドリンク代を支払いコインを受け取る。そのコインをロビー右端のドリンクカウンターでドリンクと交換する。
Zepp系列はドリンク交換の時にドリンクホルダーをくれる。何色か展開されていてZeppに行くたびにこのドリンクホルダーを集める楽しさがある。今日のホルダーの色は赤色だった。閻魔ちゃん色だ。

前特典会のときは入り口側に飾ってあったお祝いのフラワースタンドやのぼりが、ロビー向かって奥側の壁に配置し直されていて通りがかる人が足を止めてスマホに収めていた。
僕ももう一度写真に収める事にしました。

デビアンさんにワルエンさん、こうして幾たびも共に対バンをしてきた戦友とも呼べるグループからお花が届いているのを見ると、あらためてアイドルって素晴らしいなと思うのです。

他にもさきほど行われていた前特典会時に各メンバーの列で使っていたプレゼントを入れるBOXもポツンとロビーに置かれていたので思わず写真に収めました。


何の変哲もないただのコンテナBOXが4つ並んでいるだけですけれど、もうこの4人の名前、4つの色がこうして並ぶことがないんだなと思ったら写真に収めずにはいられませんでした。

僕のSS席のチケット番号はB列と記載されていたので、A列が最前で僕は前から2列目かな?とずっと思っていたのだけれど、いざフロアに入って指定された座席を探すとB列が最前列だった。

え、僕がこんなに良い席に座って良いのだろうか、と少しビビりつつも、日頃の行いの良さを神様が見ていてくれたんだなと独りごちりながら、いそいそとちょっとおっかなびっくり席に座った。

グループとして目標にしてきたZepp。その目標の舞台に立つ黒木いろちゃんのラストステージをこんなに間近で観れるなんて僕は幸せ者だ。

凄いよ、こんなに大きなステージに立つんだねいろちゃん。
着席してあらためてステージの方を見上げると、その巨大さに傾けた首が少し痛くなった。

目の前にある撮影用カメラの液晶画面に映る『アンスリューム』とカラフルに映し出されている舞台上のロゴをボーっと見つめながらそんなようなことを考えていたら、終わらないで欲しい!という気持ちが強くなってきた。

僕は、今か今かと開演を待ちわびながらも終わらないで欲しいという気持ちでソワソワと周囲を見渡していると、入口で手渡された記念Tシャツを着ている人がたくさんいるのが視界に入ってきた。

なので、僕もTシャツをビニール袋から取り出して、黄色のロンTの上から袖を通しました。みんなで同じTシャツを着てライブを見るのって楽しいですよね。会場に一体感が生まれてライブの醍醐味の1つですよね。
みんなが同じ目的でここに集まっているんだっていうのを再認識できる瞬間でもあります。

そうこうしているうちにあっという間に会場の席が埋まってきて、いよいよかという期待感で会場の空気がパンパンになっているようでした。



開演~終演


M1:SE


いよいよ会場が暗転してSEが会場に流れました。
いつものSEです。今使われているアンスリュームのSEは『アンスリューム大サーカス』の楽曲から作られていて、とてもワクワクを助長させるSEで僕は大好きだ。まさにサーカス小屋でこれから始まる大スペクタクルショーに胸を躍らせる少年みたいな気持ちになる。

このSEもきっと新体制発足に合わせて刷新されるんだろうから、今日が聞き納めかもしれません。

メンバーの衣装は現衣装(6th)での登場です。僕は密かに今日は衣装チェンジがあるだろうと睨んでいました。

6th衣装


M2:アンスリューム大サーカス


遂に1曲目が始まってしまいました。
イントロでトレインするのも今日が最後か。。。
アングラでがっつりトレインが出来た数少ない日々を思い返し、
いちいちエモくなってしまう。

この曲、僕は出だしのいろちゃんソロパートで元気いっぱいに踊っている彼女を見るのが大好きでした。
そんな思いを込めてこれでもかというぐらい一生懸命ジャンプしてペンライトを振り散らかしました。

やっぱりこの6th衣装はこの曲のイメージにぴったりだし、何度聴いても飽きないし、各メンバーの振りも個性的で面白く、毎回新たな発見がある。

それにしてもこの曲はがっつり各メンバーがそれぞれ自分のパートの歌詞をあてがきしているので、この先新体制に移行したあと歌詞や歌割りはどうなってしまうのだろう・・・。



M3:コイテラセ

まさか2曲目にクレジットされているとは思わなかった。まだ心の準備が全然出来ていなかったので意表を突かれてしまった。

昨年11月28日の黒木いろ生誕祭で初披露された生誕曲。あの日の生誕祭があまりにも素晴らしかったから、この先も出来ればアンスリュームで歌い継がれていって欲しいと願う。
いろちゃんがアンスリュームに残していってくれたものを少しでも繋いでいって欲しい。


M4:無敵LOVERS


ちぎらちゃんがこの先もグループに残ってくれて本当に嬉しい。
歌詞にダンスにアンスリュームの屋台骨をしっかりと支えてきた彼女は、グループにとって出役でもあり裏方としてのウェイトもめちゃくちゃ大きな存在で、そのひたむきな姿と最高の笑顔はこれまでもこれからも沢山のファンを魅了し続けるだろう。

今夜のステージ上のちぎちゃんはいつもよりもより大きく堂々と踊っている様に見えた。ああ、いつか彼女がソロでコンサートをしているところを見てみたいな。ステージ上で躍動するちぎちゃんを見ていてふとそう思いました。

それでもやっぱりこの4人が無敵だったな。名残惜しいな。
そんな気持ちで僕は腕を高く振り上げて一生懸命振りコピしました。

3曲目に『無敵LOVERS』を披露してからMCへ。
もう3曲も終わってしまった。


MC1


今日は座席があるので一旦みんな席に座る。

いろちゃんが、閻魔ちゃんが、月ちゃんが、ちぎちゃんが、それぞれ自分の名前が書かれたお立ち台に立ってメンバー紹介から。

いつものライブよりも高い位置にいる4人を座席から眺めていると、どこか手の届かない遠いところに行ってしまったような、
僕だけがまだ意固地に現体制の終了を受け入れきれずにひとりポツンと取り残されたような不思議な気分になる。

閻魔ちゃんが舞台上に置かれているペットボトルのお水をごくごく(ストローだからごくごくじゃなくてなんだろうか・・いや、ごくごくか)飲んでいる様子につられるように僕も足元に置いたペットボトルに口をつけた。いつもより緊張しているせいか、なんだか凄く喉が渇いていた。

そんな僕の心情とは裏腹に、お立ち台の4人はとても晴れやかな面持ちで
今日という日のステージをとても楽しんでいるように僕の目には映った。
恐らく、今日以降の各メンバーそれぞれの道をもうすでに視界に入れているからなのだろう。しっかり安定感のある今日のMCはそういったメンバー各々の強い決意の表れなのかもしれない。



M5: DIE DIE 大天使

MC終わり、閻魔ちゃんが
「今日で一人の大天使が死にます、お前の大天使が。
 それでは聴いてください、DIE DIE 大天使。」
と曲振りをしました。
やっぱり最後まで閻魔ちゃんらしいな。
こんなにカッコいい曲振りできるの閻魔ちゃんしかいないんだよな・・・。

アンスリュームらしくない曲という評され方を耳にしますが、
幅広いジャンルを自然といとも簡単にグループとして演じ切ってしまう
アンスリュームのレベルの高さと包容力はあらためて凄いと思うんですよね。

それはつまりアンスリュームらしさの必須要素。アンスリュームをアンスリュームたらしめている楽曲なのだから、それはアンスリュームらしい楽曲でいいんじゃないでしょうか。

閻魔ちゃんの生誕祭で初披露され、最近やっとサビの振りに追いついていけるようになってきたのにな。もっと見たかった。

この曲のサビの振りコピなんですけど、サビ途中でマイクを持ち替えるんで、振り手が左右変わるからムズイんですよね。



M6:ときめき死


MC明け、『DIE DIE 大天使』からのこの『ときめき死』。
この曲ももう聞けないのか。。。
どうしたって、さっきからそんなことばっかりを考えてしまう。

この『ときめき死』は、最近ようやく振りがしっかり付いてからますます良い曲になったなと思っていたのに今日でラストか。

この二人にしか出せない色気や妖艶さが詰まった、それこそこの二人だから演じきれて歌い上げることのできる曲だと思っている。

色々あった二人だったけれど、僕はこの二人が一緒に立っているステージが好きだったし、この二人だけの空間はめちゃくちゃ絵になるぐらいカッコいい。アンスリュームが結成される以前から旧知の仲の二人が積み重ねてきた関係性から醸し出される空気感。

アーカイブを見返していてもよりそう思ったし、観ている側をねじ伏せ納得させるだけのパワーと魅力をこのコンビは持っている。

閻魔ちゃんは折々、「わたしはアンスリュームにいらない子」みたいな自身を卑下する事を口にしてましたし、月ちゃんも何度も辞めたいと思っていたと述懐しているけれど、ここまでアンスリュームというグループを引き上げ成熟させるためにはこの二人のピースが絶対に必要だったし、どちらが欠けてもアンスリュームは成立し得なかったはず。

閻魔ちゃんは移籍、月ちゃんは残留という結果にはなったけれど、閻魔ちゃんがこれまでアンスリュームに注いできたDNAは確実に残るし、それを引き継ぎ更に発展させ守ってくれるのは月ちゃんだと信じている。


M7:君夢物語


続いてもユニット曲。きっと『ときめき死』がかかった瞬間に次はこの曲だなってみんな分かっていたでしょう!
これで本当の本当に本当にさいごの『君夢物語』。

きっともう音源化されることはないのだろう。
僕はこの二人の姿を網膜に焼き付けなければと、
二人のキラキラした姿を、歌声を全身で記憶するように見守り続けた。

こういう王道アイドル曲路線はアンスリュームではやはり珍しい。
けれどこの二人が放つ圧倒的なアイドルオーラを目にしたことがあるだろうか。アンスリュームが【興奮と高揚】ならばこの二人は【ときめきと恋心】と表現するのがとてもしっくりくる。

閻魔ちゃんと月ちゃんの関係と同じく、
『君夢物語』のいろちゃんとちぎちゃんもアンスリュームが結成される前からの仲。
いろちゃんが先にアンスリュームのオーディションを受け、その後にいろちゃんがちぎちゃんをアンスリュームに誘ったという経緯や関係性を考えると、この二人がユニットとして存在しつづけたことは必然。

2人を見てて仲の良さとかそういう言葉を飛び越えた信頼感、安心感からくる息の合った二人のステージパフォーマンスは、この大舞台でも堂々とアイドルらしく可愛く切なくこの曲を歌い上げていた。
僕は小さい箱で聴く『君夢物語』も温もりがあって好きだし、今日のような大きなステージで聴く『君夢物語』も如何にもアイドルユニット然としていて好きだ。


歌詞は甘くて切なくて今日みたいな日には寂しくなってしまう曲なんだけれど、二人がステージ上に作り出す世界はいつも優しい光に包まれていて、
気が付くといつもこの二人の甘美な世界にどっぷりと浸りきってしまう。
アイドルって最高かよ。。。

今夜の二人は最高の魔法を僕たちにかけてくれた。
いや違う、僕はもっとずっとずっと前から二人がかけた決して解けない魔法にかかったままなんだ。
このままこの甘美な夢(魔法)から醒めないで欲しい。

好きで好きで好きが痛い
のなんて知らなかったの
夢が覚めて君のいない毎日が
覚めない覚めない覚めないで
あと少しこのままで居たい
願う今日も今も
泣きそうな空模様

君夢物語


M8:おどりゃんせ


どうしたって今日という日に『君夢物語』なんて聴いてしまうとしんみりしてしまう。そんなことを見透かしたかのように下手に捌けていた閻魔ちゃんと月ちゃんがステージに戻り『おどりゃんせ』の軽快な曲が響く。

僕も『君夢物語』終わり、少し俯いてしまいモードに入りそうだったのですが、『おどりゃんせ』の軽快なリズムで身体が自然と動き出したのでセトリの妙に助けられました。

僕はアンスが新体制に移行したあとこの楽曲は今よりももっとクレジットされる機会が増えてくるんじゃないかなって思っています。
単純にライブで楽しい曲だし、歌詞も月ちゃんらしさが散りばめられていて面白いし、

プロデューサーいつもインチキね

おどりゃんせ

の歌詞のところでいつも笑ってしまうし、深く頷く。うんうん。

メンバーも凄く楽しそうに踊っていて、そういう姿は見ているこちら側をも笑顔にさせます。

『おどりゃんせ』のお陰でしんみりしそうになっていた気持ちがだいぶ軌道修正されて、思いっきり楽しもうというメンタリティに戻った気がします。
そしてMC2へ。


MC2


正直この辺りから、ぼーっといろちゃんの黄色を目で追うだけの人になっていてMCで何を話していたのかあんまり憶えてないんですよね。

もう半分まで来てしまったどうしようという気持ちと、
この目の前に広がる景色を俯瞰して見ている様な状態で、
赤、黄、青、紫、それぞれの色が並んでいて、
それぞれの聞き慣れた声がずっと聞こえていて。

そうか、あともうちょっとでこの4人のまとまりのないばらっばらな(誉め言葉)掛け合いも見れなくなるのか。
無軌道でみんな好き勝手なことばっかり喋ってて全然まとまりがないのに、なんか心地よいMCの時間なんですよね。アンスリュームって。

MCのさいごに閻魔ちゃんの曲振りでスタート。

「みんなにちょっと私の最後のわがままを聞いてもらいたいんですけど、いいですかね?」

「これがホントに私の最後のわがままです。聞いてください、ミーイズムが止まらない!」


M9:ミーイズムがとまらない!


『ミーイズムがとまらない!』も新体制に移行してからはどうするんでしょうか。閻魔ちゃん以外でこの曲をリードして歌える人材なんて想像つかないし、やはり今日でこの曲もお蔵入り、アンスリュームの天神・大天使・閻魔と共に封印指定されるのでしょうか。

こういう曲も閻魔ちゃんがいたからこそ出来てたわけだし、ポップな曲から『ミーイズムがとまらない!』まで幅広くなんでもこなせてしまうのがアンスリュームだと思うんですね。

もう落ちサビで優しくエロチックにいろちゃんとちぎちゃんのあごを順に撫でる姿も見れないんだね。



M10:メランコリー


今夜のような大きいステージで聴く『メランコリー』はいつもとはまた違った趣を見せる。
ご存知のとおりアンスリュームの楽曲の中でいわゆるエモ曲の代表みたいな位置づけにあって、ゆっくりとどっぷりとちぎちゃんの歌詞の世界に浸る、そんな曲だ。

一度でいいから少しテンポを落として弾き語りでお酒でも飲みながらブルーノート東京かなんかでじっくり耳を傾けてみたい。

かと思えばこのメンバー4人の声が重なるとそれはそれでとても心地よい響きとなって僕の耳に届いてくる。特に、ちぎちゃんの透き通る優しい歌声と、閻魔ちゃんのパワフルな声のコントラストがこの曲の魅力をより一層引き立てているのだ。

それにしても4人が同時に歌っていてもそれぞれの歌声の個性がぶつかり合わずに綺麗に重なり合っていく様は何度聴いても心地よい。

この4人の声がリフレインするのは今夜が最後だが、
新体制となったとき果たしてどのようなリフレインが聴けるのだろうか。
もしかしたらこの楽曲のまだ眠っていた可能性が引き出されるかもしれない。そう考えると、新体制も楽しみだよなと言わざるを得ないんだなあ。
僕がさっきまで抱えていた憂鬱(メランコリー)は杞憂だったのかもしれない。

2nd衣装


M11:恋せよ!ぱらぱら半ちゃーはん

月ちゃん「は~い、さいごのチャーハン。今までで一番美味しいチャーハン作りましょ~う!!」

この令和の時代にパラパラを復権させたアンスリュームのサウンドプロデューサーkatz氏はやはり天才なのかもしれない・・・。

「うーん、、いろなぁ、、カレーが食べたいねん・・・」

いろちゃんの本当に最後のセリフパート、特にアドリブを入れる事も無く定番のセリフだった。
このセリフパート、これまでに色々とアドリブでバリエーションを工夫していて、今日はなんて言うかな?っていうのが楽しみの1つでもあった。

チャーハンだろうとカレーだろうといろちゃんと食べるご飯はきっとなんでも美味しいよ。カレーチャーハンっていう合わせ技もあるよいろぴ。

このセリフパートも新体制で一体どうなることやら。


いろちゃんが中華屋でカレーを所望する暴挙も大概だけれど、
その前に月ちゃんが
「じゃあ月は餃子と冷やしそば」
というこれまた自由奔放なオーダーを入れているのも見逃してはいけない。

そしてこの曲の醍醐味って、演者とフロアが一体となってみんなで一緒にチャーハンを作るっていう一体感。
みんなで一緒に美味しいチャーハンを作るっていう目標が設定されているわけですよ。そのゴールに向かって一心不乱に中華鍋を振るわけです。これなんですよ。

たとえどんなに良い曲であっても演者と客が同じ方向を向いていなければそれはただの独りよがり。そんなんじゃあフロアの一体感は生まれないですよ。

意図してか否かは分からないが、そういう意味でも客にちゃんと役割を明確に持たせたのは素晴らしい発想と着眼点。

もちろん今夜のチャーハンは最高の出来でした。


M12:ネバーランド

さっきから最後最後ばかり言うてますが、これも本当に最後の『ネバーランド』。
彼女のことを知れば知る程にこの曲は僕に訴えかけてくるんです。歌詞の1フレーズ1フレーズが急に解ける時があって、彼女と交わした会話とリンクするときがある。それがまるで棘のように僕の胸にチクチクと刺さるように訴えかけるのです。
この曲のみならず、彼女が遺した詞はまるで謎解きを含んだ彼女のトリセツのようでした。

開幕いろちゃんが
「最後のネバーランドです!思う存分跳べ~~~!!!」
と、檄を飛ばします。

僕はもう脚がもげてもいいやと一生懸命跳んで、跳ねて、振りコピして、
やってることはいつものライブと何も変わらないんです。
でも、今日は特別です。だってこれでいろちゃんが本当にネバーランドに帰っていってしまうから。推しメンの最後を盛大に祝うように祈りも込めてステージ上の彼女にシンクロするように腕を振り上げました。

会場の視線を一身に集める彼女はネバーランドのプリンセスでもあり、アンスリュームのプリンセスでもあり続けました。

そして曲のさいごに大きな大きなお星さまがステージ上で燦燦と輝いていました。

アイドルってなんて素晴らしいんだろう・・・。


M13:だだだっ!!!!

ちぎちゃんの
「Zeppみんな跳べ~~~!!!」
の狼煙が上がった。

『だだだっ!!!!』の開幕煽りはちぎちゃんが断然多いような気がする。というか、ちぎちゃん固定なのかもしれない。。。

サビの

だだだだだだっ駆け上がろうぜ

のときの閻魔ちゃんの高く蹴り上げたおみ足が毎度毎度綺麗で真似したいんだけれど、あんなに足が上がらないし周囲の人を誤って蹴ってしまいそうでいつも控えめなキックに留めている。

間奏で楽しく(エア)トレインをした後、4小節ずつ閻魔・いろ、ちぎ・つきのペアにそれぞれ分かれてのパートが続く。
この時、赤・黄、青・ピンクの2色ずつに分かれたペンライトの光が会場で一斉に動くのがとても綺麗だし、振っている方も楽しい。

曲の終わりとともにここで一旦ステージが暗転し、メンバーが袖に捌ける。


映像演出


ステージ奥のスクリーンにカウントダウンが映し出され、SELENEb2で行われたプレお披露目の映像から順を追って過去のオフショットやライブ映像が次々とスクリーンに流れていきます。


初期を知るファンからすればそれはまるで走馬灯のように見えたのかもしれません。

僕も現場に通うようになってからのリアルタイムで知っている映像が流れ始めてからは、スクリーンを見つつ自分の思い出と次から次へとリンクしていって、単純に懐かしかったですね。そして振り返ればあっという間だった本当に。

そして、最後のテロップで明かされた2021年3月6日の周年記念公演『今際の国のアンス』公演で解散の危機があったという事実。

その時の想いを歌詞にした
そんな別れの曲

『さくらブロードウェイ』。


M14:さくらブロードウェイ


今日の『さくらブロードウェイ』は感動しました。これは、先程の映像とテロップでだいぶ感情を揺さ振られた感があります。あんなもの見せられたら、これまでのこととか頭の中グルグル思い出しちゃうじゃないですか。

5th衣装

しかもこの曲から衣装が変わり5th衣装での登場でした。
僕はこの5th衣装の時にいろちゃんに初めましてをしたので、思い入れの強い衣装です。この衣装で登場したいろちゃんを目にした瞬間「うっ」と少しこみ上げてきてしまった。


4つの色は重なるかい?
道を変えるなら今なんだ

この歌詞に象徴されるように、あのとき岐路に立たされていたのだと思うと、より一層感情移入してしまうし、この5th衣装は特に4色の発色がとても鮮やかでまるで花の散り際の最後の一番綺麗な瞬間を切り取ったかのような色で、
4人が横並びになって歌っている姿が本当に愛おしくて愛おしくて、
お別れは悲しいけれど今夜はみんな最高に綺麗だなってそう思いました。


それぞれ道は変われど、この4色の花がいつまでもいつまでもどこかで綺麗に咲いていて欲しいと願うばかりです。

僕はこの曲に関しての気持ちや見解は以前の記事で散々吐き出しているので、もしお時間があればそちらの記事を参照していただけるとありがたいです。


M15:口下手ナイトメール


『さくらブロードウェイ』からの『口下手ナイトメール』コンボは本当にズルい。完全に泣かせにきてますよね。

僕はというと泣くという感情にリソースを割くよりも、やはりステージ上のみんなを目に焼き付けようという気持ちが強かったです。
泣いて目の前が見えなくなってしまうんじゃなくって、ちゃんとしっかり見届けよう。そういうメンタリティだったんじゃないかなって。

サビのラストフレーズ

今夜僕のそばにいて

と、

君のぜんぶがほしいよ

のところで、振りコピしながらステージ上の演者とお互いに真正面で向き合って指をビシッと差して目が合う。
これをよく狙ってポジション取りしてました実は。
ホントに演者とビシッと目と目が合うんです。



M16:今夜は世界のまんなかで


閻魔ちゃんが
「今日はアンスリュームラストワンマンライブに来てくれてありがとう
 そしてアンスリュームを愛してくれてありがとう、
 でももうすぐサヨナラだよ。」
と、僕たちに向けてメッセージを送ります。


この曲はコロナで思うように活動が出来なかった時期に誕生した曲。
そんな時期のもどかしさや不安などが綴られた歌詞。

何回だって歌え歌え 最終回を忘れないでよ
ずっと、今きっと 青春だって叫びたい
単純だった日々も日々も 大切なんだ忘れないでよ
思い出して 
歌わせてよ(このキモチを)
今夜は世界のまんなかで

今夜は世界のまんなかで



「単純だった日々も~」からのフレーズが今日はまた別の意味となってフロアの僕には届きました。
単純な日々の繰り返しも、もう二度と戻らないかけがえのない時間なんですよね。
1曲1曲セットリストが進む毎に、本当に終わりなんだよって言い聞かされているようです。
今夜のせかまんは沁みました。

4th衣装


M17:明日世界が消える前に(2022 ver)


新アルバム『4色が消える前に』にこの曲がクレジットされたお陰で、こうしてこの曲をステージで見ることができ、音源化されたことによって曲への理解も深まりました。
本当に滅多にライブでやる事が無くて、でもこうしてさいごにまた日の目を見てみんなの耳に届き嬉しいですね。

こんなに良い曲なのにクレジットされることが無くなってしまったのは、アンスリュームのカラーに合わなくなってきたからと考えるのが自然なのかな・・・。
もったいないですよね、今回アルバム再録でようやく音源化されましたけど、まだ数曲音源化されていない曲もありますし、そうするとせっかくの名曲がどんどん記憶から薄れていってしまって勿体ないですよやはり。

明日世界が消えちゃったら君の言葉も消えてしまうの?
もしもまだ君に会えるなら君がくれた奇跡を君にあげたい

明日世界が消える前に

まさにこのライブを境にこの4色が織りなす世界が終わるわけです。
アーカイブであらためてこの曲のシーンを見ていて、曲の素晴らしさを再認識したと同時に泣きそうになってしまった。
だって4人共歌い方や表情から凄く気持ちが乗ってるって伝わってくるんだもん・・・。

僕なにげに『4色が消える前に』のアルバムを購入してから、気付くとこの曲のサビを口ずさんでいることがとても多くて、自分でもびっくりしています。うん、良い曲ですよこれは。
この現体制終了という今の状況がより歌詞をせつなく感じさせます。もし歌詞を見れる環境にあったら曲とともに歌詞を見て頂けたらと。

このラストワンマンに合わせて公式Youtubeで公開されたMVも必見です!是非見てみてください。

もうこのサムネイルだけで泣かせにきてますよね。


各メンバーメッセージ


ここからステージ奥のスクリーンに各メンバーの名前が映し出されたあと、
それぞれのメッセージが流れます。

閻魔ちゃん、いろちゃん、ちぎちゃん、月ちゃん
4人がそれぞれ自分の言葉で想いを語ってくれて、
スクリーンも会場も暗転していたお陰でメンバーのメッセージに集中できたかなって思います。

それと、メッセージとメッセージのあいだフロアが静かなもんで、会場のあちこちからすすり泣く声が響いていて、ちょっとね~僕もさすがに感情を揺さ振られてしまいました。

各メンバーのメッセージの詳細については、ゆっこいさんがとても詳細にまとめられているので下記ゆっこいさんの記事を是非ご覧になって頂きたいです。


※本当はこのあとがアンコールだったんですけれど、
会場が暗転してからずっと静かなまま誰も音頭をとることなく、
会場にはすすり泣く音のみがただただ聞こえているという時間が続く。


M18:旧SE


突如初期SEのカットインと同時に、
閻魔ちゃんの
「おまえら何めそめそしてんの~??」

の声で我に返る。みんな多分そうだったはず。
慌てて席を立ち、惚けていた自分を会場に呼び戻す。

「閻魔」「ちぎら」「月埜」「いろぴ」
『アンスリューム行くぞーー!』

3rd衣装にチェンジしたメンバーが登場する。

3rd衣装

M19:アンスデーム


今日は絶対にやるだろうと思っていたので、待ってましたとばかりにペンライトを持った右手を ”君臨君臨くりりり~ん” と回す。

僕だけじゃないと思うけれど、街中だろうと電車の中だろうと
イヤフォンからこの曲が流れてきたら思わず右手の人差し指をぐりぐり回してしまう。

僕は一番最初にアンスリュームで聴いた曲が『アンスデーム』だったような気がする。初っ端わけの分からないぶっ飛んだ歌詞が続くし、かと思えばキャッチ―でノリノリな楽曲だし、キレッキレのおかしな振り付けをめちゃくちゃ可愛い女の子4人が歌い踊っていて
なんなんだこの曲とこのグループは?っていうのが初インプレッションだった。



本当にこの曲の頭のおかしさとカッコよさを現場で何回も体験できて本当に幸せで楽しい時間だったなって改めてそう振り返ります。
何度も言いますけど、ど頭に ”君臨君臨くりりり~ん” なんていう歌詞を4小節も当て込むセンス普通じゃないですから(最上級の誉め言葉)。

アンスはしんみりしたのは似合わない!こうでなくっちゃ。


M20:はいどあんどしーく!


この楽曲も今夜はよりエモくて刺さりました。
出来る事ならば現状の制限された会場レギュレーションじゃなくって、
思う存分横移動縦移動が出来る環境でもっともっと楽しみたかったなって思います。

イントロでちぎちゃんが、
「みんなアンスリュームのこと見つけてくれて、ありがと~~~う!」
と『はいどあんどしーく!』の歌詞になぞらえて感謝の気持ちをオーディエンスに向けて贈ります。

そもそもちぎちゃん作詞なので当然なのかもしれないけれど、
この『はいどあんどしーく!』に込められた想いというのが何かこうすごくちぎちゃんの等身大が籠っているようなリリックになっていて、今夜はとくにそれが刺さったのです。

インタラクティブに演者とファンの気持ちを確かめ合うようなそういう楽曲だと思っていて、それに『はいどあんどしーく!』(かくれんぼ)というタイトルを付けるセンスの良さ。
かくれんぼもどちらか片方がいなければ成立しないんですよね。それはまさにアイドルとファンの関係性そのもの。


きっと新体制になってもこの曲がある限りメンバーとファンの絆は続いていくんだろうな。そう思わせる曲だし、今夜のちぎちゃんを見ていてそう感じさせられました。

配信アーカイブで振り返っていて、1サビ終わりのアウトロみんなの心の声がバッチリ会場のマイクに拾われてましたね。
アーカイブ見てもらえればわかりますけど、めっちゃ「ファイボワイパー!」言うてるの拾われてる。怒られ事案ですけどね、、、想いが強すぎて声出ちゃうよね・・・。声出したいよね、叫びたいよね。


M21:にゅーかおすっ!!!!


秋葉原の街頭ロケを敢行したこのMVを僕は何度見ただろうか、それまではLiveMVというくくりの映像が多数を占めていたなかで、ベストアルバム「にゅーかおす!!!!」の発売に合わせていくつかのMVが公開されたなかの1つ『にゅーかおす!!!!』。
このMVを見て僕は一度生でこのアンスリュームというグループ見てみたいなって思ったのでした。それぐらい、4人の魅力がぎゅっと詰まったMVでした。

あれから時を経巡り2022年3月17日に僕はこうして、4人さいごの『にゅーかおす!!!!』を目撃し、見届け、興奮と高揚の坩堝に身を投じている。
あの時勇気を出してアンスの現場の扉を開いて本当に良かった。

今こうしてライブで直に体感していて思うのは、この『にゅーかおす!!!!』という曲が現体制が頂きに登りつめた記念碑的な楽曲だったんじゃないかなって。世のオタク達よこれがアイドル界を侵略しにきたアンスリュームじゃい!と、界隈に高らかに宣言しまさに新たな混沌へとアイドル界を巻き込んだそんな楽曲だったんじゃないかなって。

ラスサビ、僕はペンライトを握りしめた右腕を高く高く振り上げながら、今世紀最高にジャンプしました。アーカイブ映像を確認していたらバッチリ映ってましたが、異常なぐらい高い打点を記録していました。もう後にも先にもあんなに高くジャンプ出来ないなっていうぐらい跳びました。今夜の僕のジャンプは感謝とお疲れ様でしたの気持ちを込めたジャンプでした。


END MC


記念撮影タイムへと移る前に歴代マネージャーさん達4人からメンバーそれぞれに花束の贈呈がありました。
僕は現マネージャーさんしか知らなかったので、3年間でこんなにマネージャーさんいたんだなってびっくりしました。

節目節目の公演や単独公演などではこうして記念撮影をしてきたわけですが、それも最後なんですよね。

記念撮影

記念撮影、メンバーみんないい顔してますよね。僕も片手にペンライトを握ったまま仏みたいな顔で写っていました。


4人が最後にそれぞれお立ち台の上で挨拶をしました。
メンバーみんな色んな想いがあって、いまこうしてこの場に立って最後の時を迎えようとしている。


なぜか4人ともキラキラしていて希望に満ちた顔つきに僕には映りました。
この現体制でやりきった、そんな表情にも見えました。
花束を抱えながらステージを後にするメンバーを見て、ちゃんと送り出せて良かったなっていう、そう、大事な娘達が春から上京して新生活が始まる、そんな娘を住み慣れた実家から送り出すようなそんな心持ちにも似ていたのかなって。

そう言われてみると、娘の替わりだったのか?
うんある意味そうなのかもしれない。
行き場のない父性の補完先としての役割も担ってくれていたのかもしれない・・・。
そんな娘たちが新たな道へと進んで行く。こんなに喜ばしい事はない。

なんて感傷に浸っていると、真っ暗な会場のあちこちでアンコールを求める手拍子が鳴り始めた。
そういえば、アンコールまだ、、、だよね?
僕もアンコールの波に乗って今か今かと手拍子を続けた。

会場の照明が再びステージを照らしメンバーが再登場した。
ん?様子がおかしいぞ。

閻魔ちゃん「ね、待ってよ~ホントに~」

いろちゃん「きゃはははは~~~」

月ちゃん「ちょ聞いて!違う違う、アンコール本当にさっきのやつだったの・・・」

あ~~~~、
恐らく会場にいたみんなも配信で見ていた人も薄々さっきの『明日世界が消える前に』の後の各メンバーコメントが流れたあとの暗転。あれがアンコールポイントだったんだって。この月ちゃんの言葉で全ての合点がいったハズ。
まあ確かに迷う場面ではあったかもしれない。
それにあんなに心に迫るメンバーのメッセージを聞いて僕も含め周囲もしんみりしてたし。仕方ないかなと。

月ちゃん「何やると思いますか?」

閻魔ちゃん「閻魔のこの嫌がり様で察して欲しいんですけど!」

閻魔ちゃん「ホントに、これやるためにアンスリュームに入った訳じゃないのに~~」

月ちゃん「やりましょ、しょうがないよ最後だからね。月もホントはあんま好きじゃないけど」

ちぎちゃん「ちぎらも~」

いろちゃん「みんなそう、気持ちはひとつ」

月ちゃん「適当でいいんじゃね?最後だし」


このぐだぐだした掛け合いがね~アンスらしくてね。
こんなに嫌がるか?ふつう笑
最高だよね、みんな大好きだ。

あと、月ちゃんが率先してMCを回している様子をみていて、この先頼もしいなと思いました。MCは苦手だと昔から公言していた月ちゃんですが、今日の月ちゃんはどこか頼もしさが垣間見えるそんなMCでした。


M22:神様共依存


僕の中でもトリはこれしかないだろうという曲なので、めちゃくちゃ嬉しかったですね。先日のラスト対バンのトリでこれが最後の『神様共依存』、もう二度とやりません。と公言していただけに、まさかまさかでした。


冒頭、振りを嫌がる閻魔ちゃんに対して、
3人「やれよ~~~!!」

メンバー間ではあまり好評ではない楽曲のようで笑
またやるのか・・・まあ最後だしやるかみたいなノリで始まりまった『神様共依存』。
メンバーからは不評なのに人気のある曲もあれば、クリエイターやメンバーには好評なのに観客ウケしない曲も数多あるわけで。そういった妙があるからこそ、双方の意識がガッチリと噛み合った曲を追い求めて切磋琢磨し試行錯誤しステージにぶつけていくんでしょうね。


作詞・作曲をされたmielさんも謙遜してこう言ってますが、
とはいえデビュー曲だし、初期曲のなかで僕は一番好きかもしれない。曲も振り付けも大好き。歌詞も時代を反映したキャッチ―なフレーズが散りばめられていて、もしかしたらもっと時代を経てからより評価されるポテンシャルをこの楽曲はまだ秘めているのかもしれません。何度も言うけど僕は大好き!


こうして作り手の方がメッセージを送っているのを見ると、なぜかこちらまで感慨深く感動を共有したような気持ちになります。


アンスリューム初期の頃はmielさんも現場に足を運んでいたようですが、今回久しぶりの再会となったようですね。
この『神様共依存』もそうですし、『泥棒猫』『はいどあんどしーく!』など長く愛される楽曲をアンスリュームに作っていただき本当に感謝しています。

Youtubeに転がっているデビュー当時miniTIFのステージで『神様共依存』を演じている動画、あの初々しくどこか危なっかしいパフォーマンスから3年、こんなに大きなステージで堂々とこの曲を披露している4人。


あの当時の現場を、あの初々しく垢抜けていないアンスリュームを知っている人たちは今夜の彼女たちの堂々としたパフォーマンスを観て何を想い何を感じたのだろうか。
それはまさに成長した娘の晴れ舞台を見つめる気持ちなのか、はたまた一緒に青春を駆け抜けた親友・戦友との久しぶりの再会という心情だったのだろうか。

僕はこの曲を本当の最後の最後に観ることができて、悔いを残すことなく現体制の見納めが出来ました。


END MC


『神様共依存』を演じ終わって今度こそ本当に最後のMCになりました。


4人「ありがとうございま~す」

月ちゃん「振り忘れてた笑」

いろちゃん「踊れなかったね上手く笑」

月ちゃん「踊れなかった笑」

ちぎちゃん「まあね、でもアンスリュームらしいよ笑」

月ちゃん「はい」

いろちゃん「終わったよ閻魔ちゃん!」

閻魔ちゃん「よかった!」(満面の笑みで)

3人「きゃははっ笑」

閻魔ちゃん「もうちょっと〇×△と警察犬・・」(ここで暗転)

END MCより

曲終わりいつもの感じでぐだぐだと4人が好きな事をしゃべくっていたら急に会場の照明が落ちました。
何事かと思ったらどうやら会場の終了時間が来てしまったようです。

月ちゃん「あのね、時間終わっちゃったって!」

月ちゃん「帰るよ~~~、ばいば~~い!」

いろ・ちぎ「ばいば~~い」

月・いろ「わあっ!!」

いろちゃん「きれ~い」(復帰した照明に照らされたサーカス小屋を見て)

月ちゃん「綺麗!」

閻魔ちゃん「イルミネーションみたい・・。」

月ちゃん「超特典会あおうね~」

閻魔ちゃん「ソロイベ・・・」(恐らく28日のソロイベの告知をしようとしたがマイク音声切られる)

END MCより


終始こんな感じでゆるゆるとアンスリュームらしさ前回で下手へと捌けて行きました。
ああ、最後までアンスらしく終わったなと、思わずニヤニヤしてしまった。


会場から撤収するとき、フロアに降り注いだカラーテープの黄色(金色)だけを拾ってはポケットに詰め拾っては詰めしながらフロアを後にしました。


名残惜しくて振り返ったステージ後方で役目を終えたサーカス小屋が最後に目の端に見えて、
それはとても寂しそうにも見え、でもサーカス小屋のなかではこれからもずっとずっと誰かのためのアンスリューム大サーカスが繰り広げられていくようなそんな気がしました。


最高の夜をありがとうございました。


アンス団サーカスはまだまだこれからも続きます。アンスリュームが新体制に移行後も、頻度は今より落ちるかもしれないけれど僕は引き続きアンスの現場に通おうと思っています。


閻魔ちゃんといろちゃんが遺してくれたたくさんのモノが、新メンバーを加えた新体制でどうやって受け継がれグループとして進化ていくかにとても興味があるからです。

またそのときにこのnoteという場を借りて何かを発信できればと考えています。

そしてさいごまでレポートをお読み頂き誠にありがとうございました。




あとがき


アーカイブ配信映像を見て


このラストワンマン、後日映像アーカイブでも振り返ったけれど今夜のこの映像は過去アンスリュームが参加した各種対バンライブなどの配信アーカイブのなかで一番綺麗だなと感じました。
画質の綺麗さは勿論なのだけれど、照明のセッティングが素晴らしい。メンバーそれぞれの肌の綺麗さが際立つし、照明が当たっている部分と陰になっている部分の陰影のコントラスト。
そのコントラストがアイドルの二面性みたいなものを彷彿とさせるような、ゾクッとする綺麗さみたいなものを映し出していた。

会場の照明セッティングって本当に大切だと僕は常々思っていて、いくら元々のルックスがキレイでメイクも上手で、可愛い衣装を着て自分の魅せ方も熟知している。けれど、それを最大限生かすも殺すも、そのステージの照明次第だと思っています。それぐらい照明って重要だ。

なにより演者の肌の色が綺麗に見えるセッティングが出せるか出せないか。僕は結構ライブ中でもこの辺を気にして見ている。

肌っすねやっぱり、どんなにメイクが綺麗に仕上がってたとしても照明との相性が悪いととたんにメイクが浮いて見えたりするし、肌の瑞々しさが消えてしまう。そういう時は心の中で「あーあ・・・」と嘆息するのです。

それとカメラワーク。これも今回言及せずにはいられない。配信のアーカイブでそのカメラワークやスイッチングを確認した。
こうだよ、本来これぐらいしっかりやってくれよと正直思いました。
やはり、今回のライブは前日にゲネプロをやっているということもあって、恐らくその時にカメラ、照明、音響など一通りチェックが入っているはずです。だからこそこれだけ的確なカメラワークが可能だったんだと思います。

昨今、対バンイベントでもネット配信を行うイベントが徐々に増えてきていて、配信をチェックする機会も増えてきたと思います。例にもれず僕も、大型対バンイベントの配信を見て気になるグループをチェックしたりしています。

ですが、あまりのカメラワークの悪さに「なんでいまそこ映すんだよ」ということがあまりにも多すぎる!
あての外れたスイッチングをするぐらいなら定点から引きでずっと映してくれていた方がましだよっていうカメラワークが多すぎる。

入念にゲネプロを行っている今回のステージと比べてしまうのは流石に可愛そうですが、でもそれだけ今夜のカメラワークが良かった。


各メンバーのソロ―パートでちゃんと寄るし、カメラの台数もおそらく6台ぐらい(前方3台後方3台)は稼働してたんじゃないでしょうか。
これは完全に好みの問題ですけど、注文をつけるとするならば引きの映像が割合少なかったかなと思ったぐらいです。

この後も映像としてずっと残り続ける記念のライブだからこそ、これだけしっかり準備をして大事に映像を撮っていただいてありがたかったです。

おそらく当日ライブ配信を見ていた方々もあの映像の綺麗さとカメラワークの素晴らしさ、そしてライブの臨場感を実感できたんじゃないかなって。映像作品と呼べるレベルのものが出来上がったんじゃないかなって。そう感じました。

もしまだ配信アーカイブをご覧になっていない方がいましたら、是非一度見てみて欲しいです。

まだ入手方法すらアナウンスされていない状態ではありますが、特典DVDを早く手に入れたいですね。特典DVD、欲を言えばマルチアングル仕様にして欲しい!無理だろうな~。
マルチアングルは無理だとしても、歌詞テロップのONOFF機能とかどうですか?

そうそう、特典DVDの最後に好きなメンバー1人のメッセージが入るということで、SS席のチケットを買う段階でどのメンバーのメッセージが良いか選択しました。
今あらためてチケットの券面を確認したけれど、特にどのメンバーを選んでいるかといった情報は記載されていないし、どういう段取りで引き渡しになるんでしょうね。いずれにせよ手に入るまで楽しみです。



メンバーに寄せて


閻魔ちゃんのプロ意識の高さはアンスリュームがここまでの位置に上り詰めるのには絶対的に不可欠だったし、歌唱力の高さは折り紙つきだ。
僕は本当にお世辞じゃなくて閻魔ちゃんのイズムを貫き通すプロ意識の高さを尊敬している。表現者として出役として欠かせない要素ですよね。
1つ1つの動き、発声の仕方1つとっても計算され工夫が凝らされ、見たものを魅了するカリスマ的な芸術性をもったアイドル。
そして、彼女がグループ全体のデコイとなり批判や非難を受け止め続け他のメンバーが矢面に立たないように守ってきたのも事実。
新天地の新グループでは更に閻魔イズムを発揮して、最高のグループで最高の楽曲を見せつけて欲しいと願う。



いろちゃん、お別れはやっぱり悲しいし寂しいけれど喜ばしいこと。
黒木いろという偶像(アイドル)、役割(ロール)、刻印(スティグマ)から解き放たれた、
かつて黒木いろと呼ばれていた彼女は新たな人生を歩き始めるのだから。
それはやはり喜ばしいことだし、その新たな門出に僕らオタクは仄暗い小汚い地下現場から一生懸命両手を突き出しながら、
「もうこんなところに来るんじゃないぞ!」と
日の当たる地上へと高みへと祝福して送り出す方がきっと良い。

僕は彼女のひたむきな姿を見る度に何度励まされ勇気づけられ、彼女の優しい言葉に何度救われてきたことだろうか。どんな言葉を並べようとも感謝しきれない。黄色黄緑担当黒木いろはネバーランドに帰りそして永遠となります。


ちぎらちゃんが描き出すエモーショナルな詩、音楽のセンスや世界観。
そしてこのルックスと絶対的なアイドル感にキレッキレのダンス。
彼女もアンスリュームにはなくてはならない色だし、
これから新体制が走り出すとき今よりも更に輝きを増していくんじゃないかなって、今からすごく楽しみです。

まだ僕が在宅だった頃、MVの中のちぎちゃんのダンスを食い入るように何度も何度も見ていたのを思い出します。
そういったアイドルらしい一面とはまた別に、僕はやっぱりいろちゃんと仲良さそうにじゃれ合っている二人を見るのが大好きでした。本当に仲良しなんだなって。姉妹みたいだなっていつも微笑ましく見ていました。

月ちゃんがいなかったらアンスリューム自体存在していなかったでしょ?
僕の認識では月ちゃんが理想とするアイドルグループを作るために立ち上がったのがアンスリュームだと思っている。アイドルが大好きで色んなアイドルの楽曲を知っていて、だからこそ自分の理想のアイドル像が明確にそこにはあって、
だから月ちゃんがこの場所でやりたい事をやり尽くして去っていった時がアンスリュームが本当に終わる時なんじゃないかな。
グラビアでも天下が獲れる完璧なヴィジュアルと詞の才能、唯一無二の歌声。天は二物も三物も与えてしまった、、、その具現者が月ちゃんだ。
彼女の後にも先にもアンスリュームはあり得ない。新体制で更にその魅力を解き放ってグループを引っ張っていって欲しい。



夢の欠片


ロビーからKT Zepp Yokohamaの入り口を抜け外に出た。
今にも雨が降りそうな匂いと気配が街を包んでいて、
その湿り気を含んだ空気が名残惜しい気持ちを余計に際立たせる。

外壁に掛かっているKT Zepp Yokohamaのロゴを見上げながら、
もう終わってしまったのが嘘みたいだった。 
現体制でのステージが終わってしまったのが信じられなかった。


この場を離れるのが嫌でしばらく沿道の端で会場の明かりを眺めていた。
空からぽつりぽつりと雫が落ちてきた。


肝心なことは目では見えない


最後の瞬間がやはり一番綺麗。
その星屑のひとかけらひとかけら、瞬間の煌めきを取りこぼさない様に
網膜にしっかりと焼き付ける様に彼女たちの姿を見続けた。

そういった眼差しが幾つも無数に注がれた先にアイドルがいて、アイドルをアイドルたらしめているのかもしれない。
今夜ステージ上の彼女と幾度か目と目が合った。
とても柔和で慈愛に満ちた彼女のその包み込むような瞳にこれまで何度心を洗われたことだろう。

アイドルって素晴らしい。
アイドルという生きざまが素晴らしい。




さくらブロードウェイ


現体制の終了からあっという間に1週間が過ぎてしまった。
この1週間、noteの記事を毎日少しずつ書きながらこの日の熱い夜の記憶を書き出している。

その間にライブの来場者限定特典会や、現体制最後の超特典会に参加した。
こうしてまだメンバーと会えているから未だに全然実感が湧いてこない。

けれども、この1日2日で外の桜の木がどんどん色づいてきて、嫌でも別れと新たな門出を連想させる。
僕はあの夜アンスリュームから受け取ったものを抱いてこの先どこへ向かってゆくのかまだ何も定まっていない。

毎晩毎晩ただこの日の夜の熱気と興奮に未だ絆されたまま、繰り返し頭に浮かぶのは4人が並ぶステージの光景と歌声。


これだけ好きなもの熱中できることに出会うのは偶然の産物
それはまるで出会い頭の事故に遭うような確率と衝撃
けれどそれはあたかも必然だったかのように僕の生活を侵食し4色に染めあげていった


アンスリューム4人の新たな門出を万感の思いで祝福したい


天神・大天使・閻魔(赤・白担当)
黒木いろ(黄色・黄緑担当)
ちぎら(紫・ピンク担当)
月埜ヒスイ(青・水色担当)

この4人のアンスリュームに出会えて幸せでした

興奮と高揚をありがとう
みんなお疲れ様でした

2022.03.17 KT Zepp Yokohama セットリスト


編集後記


最後に。

今回はライブレポと僕の独白がMIXしたような、そんな記事に仕上がりました(いつもそうかも)。

ラストワンマンが終わってからすぐに記事を書き上げてしまえばここまでごちゃごちゃすることはなかったと思うのですが、あまり作業時間がとれないままライブから二日後の来場者限定特典会、更に2日後の超特典会と立て続けにメンバーと交流できる機会がありました。

その特典会のなかで各メンバーと話したことや伝えた事、ライブが終わったあとのメンバーの様子などを2日間を通して見ているうちに、次から次へと書きたい事が積もり積もってしまいました。

なるべくライブ当日に感じた事や見た事のみを自分の脳みその中で切り分けて意識して分別して書いたつもりだったのですが、明らかに混ざってしまいました。
火鍋の仕切りみたいにキッチリ記憶や感情を分別しておくのは僕には無理そうです。なのでライブ後に知った情報とかも切り分けたつもりだけど恐らく混ざってしまっている。



僕の推しメン黒木いろちゃんに関して書こうと思うと、とてもこの記事内では書き切れないし未だに整理がついていない部分も多いので、それはまた別個に後日記事を書きたくなったらそちらでまとめてみようと思っています(いろちゃんに伝えたい事はこの数日で直接本人に伝えきれたのでもしかしたら書かないかもしれません)。

次に僕がハマるものがライブアイドルではなく別の何かだったとしても、アンスの現場に通ったこの約1年で得た経験値を整理してまとめて次に活かせたらな。そう考えてもいます。
そして、もしまたライブアイドル現場に足繁く通う生活が続くとするならば、付き合い方や距離感など今よりももっと上手く普段の生活とのバランスがとれるんじゃないかなとも思っています。

他にも、僕が黒木いろちゃんという推しメンを通して見ていた視点や景色みたいなものを書き残しておきたいという想いもあるにはあって、
それをここnoteに書くべきか携帯のメモ帳に残す程度に留めておくべきかという部分でいま迷いがあります。

おっと、また一人語りが延々と始まってしまいそうなので、
ではそろそろこの辺で失礼したいと思います。
いつも記事を最後までお読みいただき本当にありがとうございます。


万が一サポートして頂けるような神がいらっしゃいましたら、取材費としてありがたく使わせていただきます。