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【登山記】伊豆三山を駆け巡る~城山・葛城山・発端丈山
大仁駅から狩野川の向こうに見えるのが城山である。
巨大な岩山のようであり、その岩肌にとりつくクライマーを魅了してやまない。
今回の山行は、この城山の登山口から入り、城山のピークは割愛して葛城山、発端丈山のピークを踏み、沼津の内浦三津地区に降りる計画である。
個人的にはそれぞれの山頂を踏んだ経験があるが、この三山を縦走したことはない。
ハイキングコースとしては有名であり、多くの登山記録が投稿されている。
城山の登山口は狩野川沿いにあり、もう一つは城山峠(神島林道)にある。
今回は、狩野川沿いの登山口から入り、城山、葛城山分岐点を経て、城山峠に至り、葛城山、発端丈山分岐から、葛城山に登り、昼食をとった後、再び分岐に戻り、発端丈山に登った。
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城山登山口からしばらくは足場も悪く、そこそこ急登だが、ロッククライミングに興じる人たちを眺めつつ、「よくあんな高いところに行く気になるな~」と余計なことを考えていると、直に城山と葛城山の分岐につく。この日は、気温が低く風もなかったため、じんわりと汗ばむ程度であった。あたりにはちらほら梅の花が咲いており、目を楽しませてくれた。
今回後半に不安があり、城山はパスし葛城山を目指す。
道は平たんで程よく整備されており、実に気持ち良いハイキングとなる。
途中、城山峠で神島林道に出る。ハイカーかクライマーの車が多く停められており、多くは県外ナンバーであった。途中明らかにクライマーと思われるカップルとすれ違ったので、クライマーが多いのかもしれない。
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葛城山は、伊豆長岡からロープウェイで山頂に行けるが、登山道ももちろん存在する。
葛城山と発端丈山の分岐から葛城山方面に向かっていくと途中に「背面登山口」というのがある。マップにも記載されている正規のルートなのだが、どうやら急登のため廃道になっているようである。(自治体のマップに記載されていた)
今回は安全を重視し、表に回り込むような形で葛城山に登頂した。ロープウエイの下をくぐるような形で登山道があり、前述の分岐からは40分ほどかかった。
葛城山の山頂は、近年きれいに整備され、ちょっとしたレジャースポットになっている。
以前、京都の天橋立を見るため近くの山頂に設けられた展望スポットまでロープウエイでいったが、ここもちょっとしたレジャースポットになっていた。
写真のとおり、アーティスティックなオブジェとともに展望用の椅子が設けられ、しゃれたコーヒーショップがある。親子連れもかなり多かった。東アジア系の観光客も多かった。
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ここで記念写真と昼食を取り、再び来た道を戻り発端丈山を目指す。
発端丈山は、wikiにこうある。
「南北朝時代に畠山国清が発端丈山に三津城を構えたという史料が残っている。1361年に国清は弟二人と共に、この三津城と、伊豆の国市の金山城、伊豆市の修善寺城に立て籠もり、鎌倉公方勢と戦い、翌年に降伏した。」
以前学芸員の方と登った時、堀の跡らしきものを解説してもらった記憶もあり、歴史的にも意義ある場所であると感慨を得たものである。
この葛城山から発端丈山へのルートは比較的なだらかで登りやすい。
発端丈山からの眺望は実によい。駿河湾(内浦湾)の向こうに愛鷹山、その向こうに富士山がそびえる・・・はずであった。この日は雲間の上にわずか富士の山頂が見えた程度であった。晴天が多い冬には、見える確率が高いであろうに。
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この後内浦地区までの下山道はかなりきつい。標高差を見ればわかるが、崖を下るような感すらある。
ここまで順調であった今回のハイキングであったが、想像以上の悪路と急こう配で、大幅に時間超過し、予定のバスを数分の差で逃してしまった。
しかし、この内浦地区は近年ラブライブというアニメの「聖地」であり、多くの観光客が訪れており、タクシーが待機していることが多い。今回もタクシーを呼ぶと、5分くらいで到着した。
内浦地区から沼津駅までは30分以上かかる。距離にして13kmくらい。
今回振り返って、三山をめぐる一番楽なルートは、神島林道から城山ピストン、発端丈山ピストンをして、余裕があれば葛城山ロープウエイにて山頂を眺めるルートであると思った次第である。
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