朝、起きるのがずっと苦手

 子供の時から、朝起きるのが苦手です。何回も何回も目覚まし時計を止めて、一分一秒でもいいから長く寝たい。泥みたいな眠気の中で、ズルズルと這いまわっているようなあの時間、もう全部どうなってもいいからこのまま眠っていたいという気持ち。

 そんな私も、就職したり育児したりしているうちに、全然起きたくない気持ちにはかわりないけど、起きられないことはなくなりました。
 その代わりのように、今、起きられないことに困っているのが、息子。
 目覚ましアラームかけても、眠っていると聞えもしない。私は朝から、5分おきに彼の部屋にいき、体を揺らしたり、ぺしぺし叩いたり、腕をひっぱったり。で、なんとかギリギリの時間には起きてくるので、遅刻などはしたことないんですが。

 そんな私と息子に対し、夫と娘はぱっと目覚められるタイプ。音が鳴ればパッと目を開け、すぐに立ち上がれる人。そんな夫には、息子がとにかくだらしなく見えるらしい。朝起きないなら早く寝ろと、夜10時くらいには言い出すけれど、高校生にはやりたいこともいろいろあるし、なかなかそういうわけにもいかない。
 それに、同じ体質の私にはわかるけど、1時間や2時間早く寝たところで、朝起きられるようなことはないのです。10時間とか眠れば自然に起きる可能性もあるのかもだけど、それにしたって、目が覚めてから起き上がるまでには10分くらいはかかるし。

 眠りの層から上に上がってくるまでにかかる時間の違いは、体質だと思うんだよなあ。逆に、一回起きてしまえば、そんな簡単に眠れるわけでもない。つまり、起きている層から眠りの層までの距離が遠いんだと思う。
 その距離が近い人から見たら、私たちがその距離を移動している時間はぐずぐずした無駄な時間なのかもしれないけど、どうにも必要なのです。わかってもらうのは難しいんだろうなあ。

 毎日毎日、朝起きないことを責められている息子を見ると、ああ私の体質が遺伝したせいだなと、私も結構辛い。

 うまく起きられる方法が、息子に見つかるといいんですが。

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