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#16 spjr秋季大会3回戦

市内の4年生以下の一番大きな公式戦の3回戦。勝てば準々決勝進出となる大事な試合。
相手は初対戦だか、1回戦2回戦ともにコールドで勝ち上がってきている強豪チームだ。

この日もK太は7番ライトでスタメン出場。
試合は後攻で始まった。


<1回表>
初回の守り。エースが先発し、先頭をファーストゴロに打ち取るが、2番にショートへの内野安打による出塁を許し、パスボール2つでサードまで進まれる。

さらに3番のセンター前へのフラフラと上がったフライにセンターのスタートが遅れ、グラブに当てるもボールが溢れ、先制点を奪われてしまった。

4番にはいい当たりを打たれるもセンター正面のライナー。
5番の難しいゴロをショートが弾き2死1・2塁とピンチが続く。

なんとか6番をレフトフライに打ち取り1失点で凌いだが、60球の球数制限のことろ、初回で27球も費やしてしまい、エースは打たれてもいないのに責任を感じてベンチで項垂れてしまった。

<1回裏>
やられたらやり返すしかない。
切込隊長の1番がレフトへのクリーンヒットで嫌な流れを断ち切る。
しかし、2番が送りバントを決められず、追い込まれてから三振に倒れる。
それでも1走がパスボールで3塁に進むと、3番が四球を選び、2死1・3塁でエースで4番に打席が回る。

1走が盗塁を決めて2・3塁とし、4番が高々とライトに打ち上げ、飛距離十分の犠牲フライで同点に追いついた。

5番がファウルフライに倒れたが、試合を振り出しに戻すことに成功した。

<2回表>
相手は7番から始まる下位打線。
7番のライトフライをK太が無難に捕球。
8番から三振を奪うが、ストライクゾーンの小さい9番に四球を与えて2死1塁。
それでも1番をサードフライに打ち取って無失点に抑える。

<2回裏>
先頭の6番が三振に打ち取られ、無死ランナー無しでK太に打順が回る。

ここ最近タイミングが合わないまま早打ちして打ち取られる事が多いことを指摘されていたので、1球目は見送るが外角低めにいい球が決まりストライク。2球目は外角高めに手が出ず簡単に追い込まれてしまう。

「それ見逃して何打つんだ!」

と監督から檄が入る。
下位打線を相手に自信を持ってどんどん投げ込んでくる相手ピッチャーの3球目、またも外角低めギリギリの直球に対し、K太は得意の(?)叩きつけるバッティングで対応。
打球は高く弾んでファーストの前に転がり、ショートバウンドでの捕球を試みた1塁手のミットを掠め、方向が変わったボールを投手がカバーするも、ガラ空きとなった1塁ベースを駆け抜けて内野安打とした。

盗塁を決めて2塁に進んだ後、8番バッターのセカンドゴロの間に3塁に進みチャンスを広げるも、9番が三振に倒れ無得点に終わる。


<3回表>
先頭の2番にセンター前に運ばれて出塁を許し、四球で無死1・2塁のピンチを背負う。
ボテボテのピッチャーゴロの間に進塁を許して1死2・3塁とされるが、続く5番の打球はショート正面のハーフライナー。必死に戻る2走よりも早く先にショートがベースを踏んでダブルプレー成立。ピンチを切り抜けた。

<3回裏>
先頭から始まる好打順。
切込隊長の1番が今度はサード強襲ヒットで出塁すると、2番はセーフティバントを失敗するもセカンドゴロで進塁打。
3番が自らも生きるスクイズを決め、勝ち越しに成功。4番がセンターフライに倒れるも、盗塁を決めて2死2塁。
すると5番にレフトの頭上を超えるタイムリースリーベースが生まれ1点を追加。
6番は三振に倒れるも、再びリードする展開に持ち込むことに成功した。


<4回表>
チャンスで打てなかったことを引きずってか、エースが制球を乱して先頭に四球を与える。
どんなにすごい選手でも、そこはまだ4年生。続く7番に内野安打を許し、8番をピッチャーゴロに打ち取ったところで球数制限に達し、2番手にマウンドを譲った。

1死2・3塁のピンチだか、2番手は緊急登板でも冷静に投げれるセンスの持ち主。
ラストバッターをボテボテのピッチャーゴロに打ち取り、1点は返されるが確実にアウトを増やす。

2死3塁。ここで切りたいところだったが、1番にショートへの内野安打を打たれて、またも同点とされる。

それでも淡々と次の打者をショートフライに打ち取ってチェンジ。逆転までは許さない。

<4回裏>
同点とされたが、こうなると後攻の方が気持ち的には有利。

相手投手も球数制限に到達してピッチャーが変わった。先頭は7番のK太だ。

変わったばかりのピッチャーに対し、まずはじっくり見ていくようコーチからアドバイスを受けた桂太は、しっかりと四球を選び、ノーアウトで出塁することに成功した。

続くはチーム内ではやや打力が劣る8番。送りバントを失敗するも、パスボールの間にK太が進塁。追い込まれてからファウルで粘ると、5球目に喰らい付いた打球がセカンドの頭を越えるセンター前ヒット!
K太はライナーバックを忠実に守り、センターも浅く守っていたためホームに還ることはできなかったが、無死1・3塁とチャンスを広げる。

続く9番には初球セーフティスクイズのサインが出るがファウル。今日はバントがなかなか決まらない。
それでも1ボール後の3球目を見事にセンター前に弾き返し、下位打線で勝ち越しに成功した。

なおも無死1・3塁で先頭に打順が回る。
こうなると手を付けられない上位打線が爆発。1〜3番に三連続で適時長短打が生まれ、最後は打者一巡交代対策の強攻作戦が失敗するも、この回一気に6点を奪って相手の勢いを打ち消すことができた。


<5回表>
最終回の守り。
ピッチャーは3番手に交代。
先頭の2番打者にライトに強い打球を飛ばされるも、K太が背走してしっかりとキャッチ。
これで相手の勢いは完全に弱まった。
3番を力ないセンターフライに打ち取ると、最後は4番をサードゴロに打ち取ってゲームセット。

4回表まではどちらに転ぶかわからない展開だったが、結果しっかりと勝ち切ることが出来た。


チームとしては、バントミスや消極的な守備によるエラー、記録上の内野安打など、反省すべき点は多々見つかった試合。

「トーナメントで勝つということは、負けたチームの分まで背負って行かなきゃいけない」

と言う言葉を、監督は繰り返し話しているが、小学4年生でそこまで背負う必要は無いと思う。それでも、少なくとも対戦した相手からは目標とされ、リベンジしたいと思われるようなチームにはなってきているだろう。

プレッシャーのかかる試合が増えてくると思うが、しっかりと技術力を向上させて成長を感じられ、楽しみながら野球を続けてもらえるよう、引き続き見守っていきたいと思う。

次は再来週の準々決勝!頑張れみんな!

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