非合理システムの中で生きる私たち

コロナウイルスが流行って早2か月、残念ながら感染の勢いは衰えを見せない。
私的な話だが3月、4月というのは、1年の中でも特に好きな季節である。

出会いと別れ、大切な仲間と旅立ちを決意し、その悲しみを乗り越え、新たな出会い、環境に少しばかりの好奇心と期待に胸が高鳴る季節。

白く染まっていた景色が徐々に花開き、芽が顔を覗かせ、花は待ちわびたかのように一斉に咲きだす。

そんな素敵な季節に外出自粛、イベント中止は、コロナの危険性を理解していても、何となくもどかしい気持ちになるのは自分だけではないだろう。


皮肉にもこのコロナ危機を通して私たちの非合理性は顕著に表れるようになったように思う。

自粛要請を求める政府、しかしその裏では国の経済をどうしても回したい。現に旅行と外食の料金を一部助成している。

なんとか日常を守りたい私たち、自粛要請とはいえどもあくまで要請。自粛をしているのは一部の人で、何気なく外食や観光に出かけているのも事実だろう。

企業はコロナで経済が実質ストップした中で、なんとかできる範囲で経済を動かしたい。それは労働者の雇用の保護なども含まれるだろう。

論理の中にのぞく感情が渦巻く。

結局コロナの感染者は3000人弱(4/3現在)。日本の人口が約1億人、単純な感染確立は0.003%、だから私は大丈夫と過信が生まれる。

その過信した人々が日常を守り、その中で経済が動く。皮肉なことにこういう人のおかげで政府の意図、そして企業が守られる。

そうしてそういう人がいるから、仕事を失った人がパートタイムとして、なんとかお金を稼ぎ、生活を守っていける。

学校は感染者がまだ少ない3月に一斉休校し、感染者が増えつつある今再開している。(さすがに東京、大阪の大都市では延期しつつあるが、このいたちごっこはいつまで続くのか)

大学は4月末もしくは5月まで延期、オンラインの代替などの措置が取られている。でも実は研究室は通常通り動くし、クラスターになりかねない図書館も健在している。学校延期の意味とは?

そんな中政府、地方自治体がやはりリーダーシップをとっていかなければならないだろう。
しかし、政府の経済対策は実質的なものよりも、個々の損得を意識していることが伝わってくる。そうでなければ、商品券、マスク2枚配布は説明がつかない。

これにはさすがの国民もぶち切れ。

このコメントには、国民舐めんな。いいかげんにしろ。などで溢れかえっています。総理大臣よりも、これを認めた官僚、自民のみなさんが誰も疑問に思わなかったのか不思議ですよね。

ともあれ総理大臣も大変なお仕事です。結局自分たちで選んでるのに、こんなに非難されてね。


政治の意図や様々な人の感情、溢れる情報に戸惑いますが、結局のところ自分ができることをして、自分で選択していくしかありません。

自分の身は自分で守れ!です。まだまだコロナによる混乱は続くと思いますが、後悔しない選択をし、身体には十分気を付け、新社会人、新学期、新生活を過ごしていきましょう。


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