僕がいなくても世界は回るが、僕は世界を回る〜ペルー編〜(8/11)

27日目

スーパーロングフライトを乗り越えてペルーに向かいます。ルートとしてはバルセロナ→ボゴタ(コロンビア)→リマ(ペルー)→クスコ(マチュピチュの玄関)→オリャンタイタンポ→マチュピチュ村です。クスコまでは飛行機でオリャンタイタンポまではバス、そこから電車に乗り換えてやっとマチュピチュ村に着きます。

バルセロナからは10時間のフライト、ボゴタからは3時間、リマからは約1時と2回乗り換えてやっとクスコに着きます。これだけでもクタクタです。

クスコには早朝に着きましたが赤道付近とはいえ、標高3300Mもあるので激寒です。だいたい3度くらいだったと思います。タクシーでコレクティーボという乗合のバスの駅まで向かい、そこから約2時間をかけてオリャンタイタンポという鉄道の駅に向かいます。

オリャンタイタンポ遺跡

バスから降りると小さな集落が見えます。その山並みにどうやら遺跡らしいものが見えます。調べるとそれなりに有名そうな遺跡です。

無事にバスに乗れるのか全然わからず、かなり余裕をもつのと時間帯によって値段が変わるので安めの電車にしたらお昼の電車になったので時間には余裕があったので、せっかくなので観光してみます。

村の広場から徒歩5分もかからず遺跡に行くことができます。オリャンタイタンボ遺跡は、ペルーの第2の遺跡とも言われるほど有名な場所らしいです。インカ時代の貴族や神官が住んでいた場所とされており、南北方向に4本、東西方向に7本の道が網目のように配置されています。

マチュピチュではないですが、マチュピチュのような雰囲気を感じることができます。遺跡内の広場でアルパカがいました。全然人を怖がらず、めちゃくちゃ近くまで寄ってくれました。近すぎてどつかれるかと思いました。

ランチをいただいて、ペルーレイルという電車に乗ります。アルパカと触れ合った後ですがアルパカのステーキをいただきました。癖が全然なく油も乗っていて非常に美味しかったです。

さて、ペルーレイルで2時間弱でマチュピチュ村までつくのですが、そこまでの旅路がとても素晴らしいです。ウルバンバの谷と呼ばれるアンデス山脈の険しい山の中を川が流れており、その川沿いを伝うようにして電車が走ります。おそらく5000M級の山もちらほら見えて真っ白な氷河に覆われている景色も見えたりします。

オリャンタイタンポは標高が2800Mでマチュピチュ村が2500Mなのですがその300Mの差が大きいのか植生もだいぶ変わります。オリャンタイタンポはどちらかというと草原のような感じで背丈も低いのですが、進むにつれて鬱蒼とした森に変わっていきます。そういう変化も個人的には大変面白かったです。

さて、マチュピチュ村についてやることは入場チケットとバスチケットの購入です。入場チケットはオンラインでも取れるのですが3ヶ月くらい先まで予約が埋まっており、自分がみた時には時すでに遅しで現地購入の選択肢しかありませんでした。

ネットを見るとオンラインでしか購入できないというような記載もあり、正直ここまで来て購入できないとかあり得ないので、ドキドキだったのですがちゃんと購入できました。

現地チケットセンターは15時からオープンということだったので先に宿のチェックインを済まして、チケットセンターに向かいます。整理券を渡されて18時に戻ってこいということで18時まで暇を潰します。

マチュピチュ村には至るところにマッサージ屋があって、ロングフライトでもあったし、これまでの旅の疲れもあるのでせっかくなのでインカマッサージを受けることにしました。

感じとしてはバリのオイルマッサージに熱々の石を使ったリンパマッサージという感じでした。即効性の高い感じではない気がしましたがとてもリラックスでき気分爽快になりました。

さて、18時になり 再度呼ばれます。整理券がある癖にめちゃ並びます。30分ほど待たされてチケットを購入します。狙いはサーキット2だったのですが15時からの入場券しかなかったため、次に狙っていた朝入れるサーキット4+ワイナピチュ山の券にしました。

他にもいくつかのコースがあるのでマチュピチュに行くかたは事前に色々調べてから行かれると良いと思います。

入場チケットを取ったらバスチケットを取りにいきます。入場チケットがないとどうやらバスチケットが取れないということでこの順番です。バスは特に問題なく普通に取れました。

ディナーをいただき、明日に備えて早めに寝ます。しかしペルー料理は何を食べても美味しい。

28日目

マチュピチュ

ついにマチュピチュです!朝5時半には起きて6時に朝食を頂きます。みんな早起きなのか、朝食は5時〜8時の間でした。

さて7時のチケットなのでバスに6時半に並んだら大混雑していました。この小さな村にどこにそんな人が潜んでいたんだというくらい大量に人がいます。

めちゃくちゃ人はいるんですが、回転率は高めなので思ったよりすぐ乗れました。とはいえ30分くらいは並びました。

そして、このタイミングでクスコまでの帰り道が予約できていないことに気づきました。慌てて予約をするのですがなぜかクレジットの決済がうまくいかず諦めて現地で買うことにしました。

バスは30分くらい掛けて登っていきます。ときどき歩いて登る強者の姿も見かけました。

バスをおりてチケットを見せます。サーキット毎にレーンが決まっており、徹底した管理ぶりです。チケットセンターを通り、進むとそこはテレビで見たことのあるあの景色です!!

これは言葉では表現できません。こんな秘境の地にどうしてこんな遺跡があるのか!?世界の不思議を肌を通して感じます。

そしてワイナピチュ登山が続きます。

これは外から見ると山というより突き出た岩です。全然知らず予約したのですがとんでもなく、崖っぷちを登っていきます。しかも標高3000m近い高地を登っていくので少し登っただけで息がきれます。

普段から山登りに勤しんでいる自分でもそこそこキツい山なので初心者はなかなか登るのが難しいと思います。

また、凄く狭い道や狭いトンネルみたいな場所もあるので太っている人は強制的に登れません。そういうこと書いておいてほしいですよね。

まあ、そんな崖っぷちを登っていくと小さな遺跡みたいな場所にたどり着き、そこからマチュピチュを見下ろすことができます。

これがまた絶景です。そもそもウルバンバの谷が日本では見られないスケールの山々でそこに遺跡が存在している不思議。登るのは大変ですが、自分向きのサーキットでこれを選んで良かったです。

そんなこんなで4時間くらいかけてマチュピチュを満喫した訳ですが、帰りのバスは予約してなかったので歩いて帰ります。

これがまた長い道のりで1時間くらい山道を下っていきます。ワイナピチュが終わっても道のりは続きました。

ただ、マチュピチュの森の中を歩けるし登山道は整っているので散歩や山登りが好きな方はこの過酷な道を進むのもありかと思います。

さて、帰りの電車が取れるかなんだかんだ不安だったので戻ってきたら速攻でチケットセンターに向かいます。するとちょうど1時間後の便に空席があるようで予約しました。

いざ、乗ると満席だったので割と運が良かったと思います。オンラインでも何故か表示されていなかったのでもしかしたらキャンセルが出たとこに乗れたのかもしれません。いずれにしろ無事に戻れることに感謝です。

こうならないように事前の予約が大事なんですが、何しろいつマチュピチュにいけるのか前日まで分からないというのがなかなかに厳しいですね。

お昼はマチュピチュの地元レストランにいきました。ローカルなレストランでスープ、ドリンク、メイン、デザート合わせて約500円というお得さ!そして安いだけでなくちゃんと美味しいので素晴らしい!まさに地元の大衆食堂という感じでした。

マチュピチュからクスコまでは電車とバスを合わせて約4時間の道のりです。お酒を飲みながらゆったり感傷にひたり帰ります。素晴らしい時間でした。

クスコについてからはもう夜遅くなっていたのでご飯を食べて寝ます。

ペルー料理の1番人気ロモサルタドを食べていなかったので、ちょっといい感じのレストランでいただきました。味は抜群でしたね。今回の旅で1番といってもいいかもしれません。牛とたまねぎや人参等の野菜と炒めたシンプルな料理ですが、味付けがいいのか、素材がいいのか、とにかく美味しかったですね。ライスがあるのも日本人としてはありがたい。

そんな素晴らしい形で一日を終えました。

29日目

さて、本日はクスコです。クスコはインカ帝国時代の首都であり、現在に至っても様々な史跡が残っているのと、スペイン文化との融合が感じられる場所でもあります。

サクサイワマン

一言でいうと城跡みたいな感じでしょうか?クスコを見下ろせる山に大きな石積みの遺跡が残っています。

ここに来るまで街から20分ほど歩きましたが何しろ標高が3000mを超えるので1歩歩くだけで息がきれてきます。山の民であっても3000mは高いですね。

インカ帝国の必見はやはり石積みなのだと思います。マチュピチュ然りですが、1寸の隙間なくピタッと重ねらています。それだけの技術とその石をどうやって運びだしたのか、不思議が募るばかりです。

クエンコ

チケットが複数の史跡を含めたコンビネーションチケットしかなく、そこそこ近い距離にもう1つの史跡があったのでついでに寄ってきました。

一応祭壇のあとと言われており、(一応というのはインカ帝国時代まで文字がなく、史跡や古代に使っていた道具や絵などから想像することしかできないということです。)大きな石が積まれています。

石のサイズがまたかなり大きいのでそれはそれでインパクトがありました。

石積み

街中に石積みがあり、観光スポットになっているのですが、正直見飽きてきます笑。とはいえすごいですね。

太陽神殿

さて、ランチをいただきメインスポットに行きます。インカ帝国は太陽を神として崇めておりその神殿の跡地にスペインの教会を築き上げているという形です。ペルーで起きた地震で教会は倒れたのに、インカの遺跡の方はほとんど無傷だったことでも知られています。

この神殿を破壊したのはなかなか罪深いなと正直思います。戦争によって文化的な側面まで攻撃されるのは残念なことです。

ここに神殿があったんだなとその面影を感じることはできるのですが、正直解説いただかないとなかなか難しい遺跡でもありました。外にガイドがいて頼めばよかったのかもしれませんが、貧乏旅行なのと英語で解説されても頑張って6割くらいしか理解できないので諦めました。

簡単なコミュニケーションならなんとかなるんですが、詳しく説明とかになるとまだまだ厳しいです。

クスコ大聖堂

クスコ大聖堂に向かおうとするのですが、何やら協会側が非常に騒がしいです。向かってみると何かの更新をしています。

神輿を担いで、音楽を鳴らしながら行進しているのですが何かと思って調べてみるとおそらくこのカトリック教の祝日コーパス・クリスティではないかと思います。

まさかクスコでこんな人混みにあうとは思いませんでしたが感じとしては渋谷のハロウィンパーティー並みの賑やかさです。(行ったことないけど)

午後にかけてずっと行進をしていた気がします。せっかく協会に入ってみようと思ったのですが断念せざるを得ません。

でも、なかなかこのような伝統文化に触れ合える機会も少ないのでラッキーでした。

夕飯はペルー料理で有名なセビーチェが美味しいお店にきました。セビーチェは魚介類のマリネですね。アンデス山脈の国ですが、海もあるので海産物も豊かです。

セビーチェももちろん美味しかったのですが、パエリア風の魚介の入ったご飯がめちゃくちゃ美味しかったですね。これは日本でも作れないか試したい!

そんなんでクスコをのんびり過ごして明日早朝の便に備えます。

30日目

朝5時に起きて空港に向かいます。時差ボケがまだ残ってるのかそんなに朝は辛くないです。リマはuberが使えるのでタクシーの交渉もめんどくさいし、宿まで迎えにきてくれるのでuberを使います。めちゃくちゃ安い訳ではないですが日本よりは確実に安いですね。

乱用はできないですがこういうときにはとても便利です。

リマにおりたちます。赤道付近なのでかなり暑いことを覚悟していたのですが、思ったより気温が低いです。というより寒いです。どうやら寒流の影響と曇りがちな気候によって気温が上がりづらいようです。海辺なので標高は0mです。

空港を出ようと思うのですが、新市街に出る空港バスと民間バス、タクシーの選択肢があります。空港バスは安くていいのですが本数が1時間に1本なのと行先が限定されます。民間バスは治安があまりよろしくないらしいのと、乗り方が難しいので諦め、やや高いですがタクシー(uber)で目的地に向かいます。

ペルーはスペイン語で英語がほとんど通じないので結局uberが楽ちんです。

ラルコ博物館

スペイン侵略以前のペルーの歴史を教えてくれる貴重な博物館です。マチュピチュでも言ったとおり文字がないため考古学的なアプローチでその時代を解釈するものです。

世界史はほとんどヨーロッパの視点から描かれていることが多く、アメリカも南米も新大陸発見によって初めて誕生するわけですが、当然ながらそれまでいた先住民やその歴史があるわけです。

そういったことを明らかにしていくのは大変意義深いと思います。個人的な感覚ですが、縄文時代のような平和で安定した時代が長らく続いており、かなり凝った土器などが紀元前から誕生しています。

また、安定していたためか時代の発展による目覚ましい進歩というものはあまり感じられませんでした。古来からの伝統を長く緩やかに変化させてきたイメージです。

それに加えて、死生観や儀式が大変面白かったです。ここでも天界、地上、下界という3界が存在しており、輪廻のような考え方も見られました。儀式として生贄にささげるための戦いを行なっており、そうした独特の文化も育って来ていました。

こういうことはなかなか世界史で触れることはないし、ましてや地球の裏側である日本で学ぶことはほとんどないですが、それでもなんとなく日本とも近い価値観を感じることができました。

リマ大聖堂

スペイン征服後、クスコからリマに首都が移動してきたわけですが、一応の大義としてキリスト教の布教があったわけですね。何しろ大航海時代のスポンサーはキリスト教なわけですから。

というわけで立派な聖堂があります。ここではなんとピサロが眠っています。ピサロといえばスペイン艦隊を連れてインカ帝国を滅ぼした張本人ですね。

他にも周りにサンフランシスコ協会やバジリカサントドミンゴ協会など大きめな教会が近くにあったので見学してきました。

ウォーターパーク

次に訪れたのがウォーターパークです。名前は勝手に省略していますが、噴水が美しい公園ですね。夜になると綺麗にライトアップされていると聞いたのできてみました。

なんだか騒がしいと思い、音が鳴る方に近づいて見ると先住民族らしき衣装をした人たちのショーが開かれていました。こういうのに出会うことが多いですね。黙って見学していたら段々とショーがエスカレートしていき、なぜか観客も巻き込まれていく。人ごとのようにみていたら自分も巻き込まれ、なぜか一緒に踊ることに。。

まあ、そういうことがあってもいいですね。ペルーで異国の人と踊る機会なんてないですからね。不思議な体験でしたが楽しかったです。

ペルーは18時には暗くなるのでウォーターショーも割と早い時間から見れました。本来はこちらをみにきたわけですが、なかなかよかったですね。

新市街

とりあえず新市街に来てみようと思ったのですが、これがあんまりよろしくなかった。というのは治安はいいのですが高級住宅街らしくご飯が高い。どこも普通に食べたら3000円はかかりそうな雰囲気です。

とにかく安いところをと探しているのですがなかなか見つからず食料難民になりそうでした。諦めて高いところにと思ったら予約しないと入れないという人気ぶり、本当に食料にありつけないかもしれないと諦めかけたころにそんなに高くないカフェに出会いました。

本当はせっかくリマにいるので海鮮料理をいただこうと思ったのですが、適当な豚のソテーらしきものをいただきました。美味しかったですがペルー最終日はもう少しこだわればよかったです。

そんなんで23時発の飛行機に乗ろうと思ったのですが、大体南米の飛行機は遅れるという噂を耳にしていた通り、飛行機が3時間ほど遅延とのこと。

空港で少し休みながらアメリカに渡ります。今回初の英語圏です。どうなることやら。それではアディオス!



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