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僕らは簡単に、人に優しくなれない。

金曜日。いかがお過ごしでしょうか。

今週は、秋の訪れを感じる一週間でしたね。
とても過ごしやすくて快適でした。

あなたの一週間はどんなものだったでしょうか。
人生を振り返ることはとても大切な行いです。

一日の終わり、一週間の終わり、ひと月の終わり。

ときどきでいいから立ち止まって、振り返りをしてみましょう。


僕の一週間

さて。
そんな僕の一週間。

今日の記事は、新たな相棒と共にお届けしています。

中古MacBook。

今後、動画の作成を行なっていくに当たって、
思い切ってメモリを増やしました。

貯金をはたいたからには、
本気でやっていこうと思います。


とまぁ。

そんな感じで、新たな一歩を踏み出した一週間でした。

宣伝、終わり。


僕が今、思うこと

さて。
今週も馬鹿話を一本、書いていこうと思う。

ここからは気分を変えて、いつものように。


先日、僕の心に深く残った出来事があったんだよね。
それを軸に書いていこうと思う。



世界は廻る。

ここでまず。あなたにお聞きしたい。

これまであなたが生きてきて、
楽しい経験とつらかった経験があったと思う。

それらを割合にしたら、どっちがどれくらいだろうか?
何対何ぐらいだろうか?

体感でいいから、考えてみてもらいたい。











どうだろうか。
ちなみに僕は、4対6で苦しみが勝った。
色々総合的に判断した結果、
ひとまず五体満足であるという点で健闘はしたが、
苦しみに軍配が上がった。


あなたはどうだっただろうか?


多くの場合。
人は苦しみの経験の方が割合的に多くなると思う。


つらかった記憶は記憶に残りやすいからだ。

相対的に、楽しかった記憶は思い出しづらい。

だから、苦しみの割合が多い、という傾向が出ると思う。


これが今回の記事における大事なポイントとなる。


漠然とした、不安。

僕は今週、仕事で「八つ当たり」をされてしまった。
割と仲良くしていた人だったんだけど、
少しだけショックだった。

まぁ。それ自体は別にもうなんともないのだけれど。

前々から僕の心の奥底にあった不安が、再び頭をよぎったのだ。


僕が感じていた不安、それは。

このまま行ったら、この世はどうなってしまうのか?

というものだ。
そう、大袈裟で意味不明なのは分かる。

これから説明していこう。


僕らは簡単に、人に優しくなれない。

「自分が苦しんだ分、他人に優しくできる」

あなたもこんな言葉を聞いたことがあるのではないだろうか。

言葉としてはややぼかしたが、こんな意味合いの言葉だ。
有名な言葉はいくつもある。


僕にはこの言葉は、まぁまぁ苦しい言葉に聞こえる。



というのも。
もちろんこの言葉通りに行動している人はいくらでもいるだろう。

しかし。

そうでない人も、数多く存在しているのだ。


経験とは、基準を作るということ。

経験経験と人は言うが、そもそも経験ってなんだろう。

僕は、経験とは「心の中に基準を作ること」だと考えている。


たとえば、学校で悪さをして先生に怒られる。

この経験は、
怒られた時の自分の気持ちの落ち込み具合とか、
どんな気持ちになるかとか。

そういった、怒られた後に自分がどんな気持ちになるか?という基準をもたらす。


失恋も似たようなものだ。

僕らは失恋すると、とても悲しむ。
その悲しみの味を知り、自分がどんな気持ちになるか?が経験によって得られるということだ。

それが基準となって、
次の失恋は今回よりきついとか、
前回よりはまぁ、なんとかなったとか。

そういう結果になる。

基準という尺度によって喜怒哀楽を感じるのだと、僕は思う。


そういう経験を積み上げて生きている。


で。

つらい経験をすればするほど、
人は基準がどんどん高くなっていく。

子どもの頃に石につまづいて膝を擦りむいた経験はあるだろうか。

その経験があることによって、痛みの基準ができる。


さらに生きていく中で、
開腹手術をしたり、腕や頭を深く切ったり。
盲腸をやってみたり、心の傷を負ったりする。

そういう経験を重ねると、
転んで膝を擦りむく程度の痛みは、割と鈍感になる。


そういうもんだ。
(膝を擦りむくとめっちゃ痛いので例として適切ではないかもしれないけど)


ここから、
「自分が苦しんだ分、他人に優しくできる」というのがどうだという話に繋がってくる。


そう。
これは言ってみれば、逆なんだよな。


自分が苦しんだからこそ、
他人にその苦しみを伝えることができるようになる、ということだ。

苦しみの質を知っているから、厳しいことも言えるようになる。

人生を努力によって切り拓いた人が、
他者に努力の大切さを伝えようとするのと同じだ。


悪い方向に考えると、とんでもないことになる

ここまでは少し、いいように捉えた。
少し悪い方向で考えてみる。


僕の心の奥底にあった、不安の正体だ。


例えばだ。

朝、出勤中に鳥のフンがあなたの頭に降ってきたとしよう。
これはもう、とんでもない不運。あなたの気分は最悪だ。
ティッシュで髪を拭き、会社のトイレの水でなんとか綺麗にするが、
嫌な匂いが取れない。

そんな朝。

あなたの後輩が話しかけてくる。

「昨日めちゃくちゃ怖い夢見て、今日の気分最悪なんです」と。

さて、あなたはどう感じるだろうか。






多分、大体の人が思う。

こちとら朝からう●こシャンプーやぞ。なめとんのか。

と。







悪夢を見るのが相当に気分が悪くなるものだと知っていても
それを凌駕する不運に見舞われた人は、

このタイミングで共感なんてできない。


これは、どうしようもないのだ。
切り離して考えられるのは多分、ガンジークラスじゃないと無理。






話を戻そう。





僕は今週、仕事で八つ当たりをされた。

それを掘り下げると、
僕に八つ当たりをしてきた人もまた、
すでに理不尽な目にあっていたりするわけだ。


その理不尽を与えた人は、
さらに誰かに理不尽な目にあわされているという始末。


つまり、理不尽が人を伝染し、僕にたどり着いたということだ。

これが僕にとって、最高に不安なのだ。
不安というか。なんていうんだろう。絶望に等しい。



コロナ禍みたいなものだ。


コロナに対抗するためのワクチン接種はあまり進まず。
感染者ばかりが増える、みたいな。



こんなことをストレートに書いても、
正直共感はされないかもしれないけれど。


人は、ちょっとやそっと他人に優しくされたからといって、
優しい人間に変わるわけじゃない。


でも。

人に理不尽な目にあわされた人は、
かなり簡単に、他者に理不尽を振り撒くようになる。

自分がそうなったんだから。
お前も苦しめ。そう言わんばかりに。

不公平をとことん嫌う、人間の性といっていい。



この世は悲しいことに、理不尽側が有利なんだよな。






だからさ。

もうすでにそんな世の中になりつつあるんだけれど。
僕らはそういう「理不尽」に負けないように生きていかなきゃなんない。



自分はそうじゃない、とか。
自分の身の回りにはそんな人はいないとか。


僕もそう考えていたのだけれど。
環境なんて一瞬で様変わりする。

今日立っている場所に、
明日も立っていられるとは限らないんだ。



いつ、理不尽の波に飲み込まれるかなんて、
誰にも予測できないんだよ。






これは言ってみれば「不可逆」なのだ。


出会い頭の関係性ならまだしも、
日頃付き合う人なら、こういうことはデカい。

一度八つ当たりしたら、
八つ当たりする前の関係性には戻ることはないのだから。

一度喧嘩したら、
喧嘩する前の関係性には戻れないのだから。


良い面もあるけれど、
ネガティブな要素は高速で僕らの世界を蹂躙する。


これで僕が誰かに八つ当たりをすれば、
次はその人が新たな八つ当たり先を探すだろう。
もしくは、僕にそのままお返しをするかもしれない。


仮に僕でその伝染を止めたとしても、
僕に八つ当たりをした人が新たな被害者を生むかもしれない。


そう。
ネガティブな要素は、高速で伝染していくのだ。

ポジティブな要素は、たいして伝染しないのに。



僕らは、心のシェルターが必要。

僕らには、心のシェルターが必要だ。

それは色んな名前がついている。


居場所だとか、拠り所だとか。
親友だとか、家族だとか。
恋人だとか、仲間だとか。


そういうものを大切にして、
少しでも自分らしくいられる場所を持っておく。


これが、世の理不尽に対抗する方法だ。


どれだけ小さくても良いから。
そんな居場所を確保する。



もちろん、世の中はサバンナと違って、
そんなに殺伐としてるわけじゃないけれど。




残念ながら、
弱肉強食の感は否めないところまで来ている。




ちゃんと自分と向き合って。
ちゃんと他人とも向き合って。

自分がどう在りたいのか。


そこから目を背けないようにしなくてはならない。


少なくとも僕は。
僕と関わる人との間に、
安心感を持ってもらえるような人間でありたい。


深い関わりじゃなくてもいい。

こいつなら、まぁ安心かな、なんて。


そんなふうに思われるように。










どこもかしこも大変なことばっかだからさ。
ゆるーく行こうぜ、みたいな。


どっかの家の縁側で誰ともなく、
お茶を酌み交わすみたいな。

そんな場所があったって、いいじゃないか。

日向ぼっこしてさ。
馬鹿話して。

そんな雰囲気の場所になりたいな、なんて思うのだ。





そんなことを思った。うん。





読んでくれてありがとう。
今日はここまで。

よしなに。


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