あの頃、僕は・・・
クラスの子供があなたのことを好きなら、それでいい。
誠実に、できることをやればいい。
先生になって初めての年に、学年主任の先生からもらった言葉だ。
この言葉があったから、今がある。
自分のできることに集中することができたから。
先生らしさと自分らしさ
初任者として大切なことって、一体なんだろうか。
もっといえば、先生として大切なことって、一体なんだろうか。
実はこの答えは、あなたの中にある。
あなたが子供達を目の前にした時に、何が大切だと伝えるだろう。
どんな言葉で、どんな風に語るだろう。
そこに、先生としてのあなたが大切にするべきことが詰まっている。
僕が当時、語れたことはなんだったか。
それは、水泳を通して身体化された、「自分を高められるのは自分だけ」という事実だ。
自分で選ぼう。自分で決めよう。自分を大事にしよう。
そう伝え続けた。
理論も技術もない。
でも、熱はある。実感はある。そして、体現している。
そういう言葉は、伝わると思う。
逆に、先生としてこうでなければならない、という思いから発せられた言葉は、もう見事なくらいに上滑りしていた。
ちゃんとしなさい!頑張りなさい!話を聞きなさい!なんでそんなことするねん!
先生らしくあろうとしていた頃の僕は、一体どう見えていたのだろう・・・。
子供と向き合うな。自分と向き合え。
目の前の子供たちと向かい合った時に突きつけられるのは、自分が今までどれくらい自分と向き合ってきたかだ。
「よりよい教育とは?」という、正解のない問いに、自分の答えを出せるかどうか。
自分の言葉で語ることができるかどうか。
自分の言葉で語るには、試行しなければならない。
試行したら、思考しなければならない。
自分の志向を知らなければならない。
だからこそ、今自分にできることをやるしかないのだ。
背伸びせず、今自分に出せる力を出せばいい。
あなたの本当の力を出すから、次にどうすればいいか見えてくる。
自分を大きく見せようとしたり、自分を有能だと見せようとする必要はない。
子供は、あなたを見ている。
先生らしさよりも、自分らしさを発揮してほしい。
今の自分と向き合い続けること。
自分の言葉で、自分の答えを語ること。
その答えを磨き続けることが、先生になるということだと思う。
答えを出せ。磨け。捨てろ。
自分と向き合い、出した答えを、磨き続ける。
それが先生になるということ。
でもね、もう一つある。
目の前の子どもに合わないと感じたら、その磨いてきたものは、躊躇なく捨てなければいけない。
僕たちの仕事は、目の前の子供ありきだから。
答えを出す。磨く。そして、それを捨てる。また新たな答えを出す。
なんて楽しい毎日なんだろうか。
あの頃の僕へ。
今できることをやればいい。
できないことはやらなくていい。
やりたいことをやればいい。
そのままでいい。
15年後も、めっちゃ楽しいぞ。
それでは。
Good Luck!!
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