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教科担任制のメリットを最大化する!

小学校での教科担任制が広がっている。
やらなければならないから、なんとなく教科を割り振って、それぞれにスタートする…。
それでは、中学校の教科担任の劣化版にしかならない。
小学校における教科担任制として、中学校とは区別して考える必要があるように思う。

小学校での教科担任制のメリットを最大化するにはどうすればよいのか。
今回はそれを本気で考えて書くことにする。

ステップ1
教科担任制のメリット・デメリットをみんなで出し合う

メリットを最大化するには?
デメリットを少なくするには?
まず向き合いたい問いがこの2つだ。

先生方も、これまで学級担任として大切にしてきたことがある。それを踏まえて乗り越えるための教科担任制にしたい。
学級担任制を超える教科担任制をみんなで目指すのだ。
だからこそ、全員でそのメリットとデメリットを抜き出し、組み立て、整理せねばならない。
自分事としてとらえるためのはじめの一歩である。

今年度出し合ったのがこれ。「つながり」がキーワード。

ステップ2
メリットを最大化し、デメリットを最小化する方法を話し合う

大切なことを整理した上で、目指す子どもの姿を踏まえた、具体的な方法を話し合う。
今回整理したのは以下の通り。

何が必要か→具体策の提案

デメリットとして出てきた担任とのつながりや教科間のつながり、子どもとの関係作りについて、解決策を話し合った。

ステップ3
具体的な方法を提案する

方法を具体化する
学び方の共通言語として提示する
振り返りの視点として提示する

方法はあくまで提案であり、強制しない。
目指す子ども像と授業観・子ども観を共有していれば、方法はなんであってもかまわない。
あくまで指導の共通言語を作ることに重点を置く。

ステップ4
毎日の授業レベルで大切にする活動を共通理解する。

ここは学年団全員で作りたい。

自己選択・自己決定の機会
意思表明としての挙手
主体性の第一歩としての返事
子ども同士での対話の機会
ふりかえりの時間


上記のように、毎日、毎時間の授業に落とし込めるよう、活動を具体化し、共通理解を図る。

どの教科の授業でも、大切にしていることは同じだと子どもが感じられるようにする。
これが小学校の教科担任制における強みだと思う。

違う口から同じことが出てくる。

学級経営から学年経営へ。
担任団全員で学級を作っていくのである。

ステップ5
子ども達に学年集会で共有。

ここで終わってはいけない。
授業の主体はあくまで子供達だ。
教科担任制をスタートする前に、子ども達にもステップ4を共有する。
そうすることで、学びが自分ごとになり、教科担任制をするメリットが最大化されるのである。

終わりに

個人的には、小学校という発達段階での教科担任制には100%同意しているわけではない。
しかし、やるからには先生にとっても子供にとっても意義のあるものにしたいと思っている。
中学校の劣化コピーではなく、小学校の強みを活かした教科担任制のあり方についてこれからも考えていきたい。

おまけ
けテぶれ的な目で全体をあらわすと…

①教科担任のメリットとデメリットについてQNKS
②スタート前に計画(け)
③やってみて結果を共有・分析・改善(テぶれ)
④改善計画を実践(けテぶれ)
⑤授業作りについてQNKS

今回の記事の要諦はこうなっております。

それでは。
Good Luck‼︎

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