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タキオン死臭(詩集)

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2008年以前にタキオンが書き溜めていた自由詩をまとめました。不定期更新。
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2023年5月の記事一覧

自由詩『常夜幽世』

口だけ一丁前な あなたの言い分は 何が何だか分からない 中身何にもない 自分に嘘つきな おい…

自由詩『蜻蛉の眼』

白昼堂々お化けを見る、 おどろおどろしい霊能力者のように、 僕には見える。 人の背後に潜む…

自由詩『Metamorphose』

漂泊する魂が、虚偽の極みに達した瞬間、 絶望という名の空っ風によって、 危うい希望の幻燈が…

自由詩『おk おk』

まんざら嫌でもねぇ そんな時 もったいぶってるなんて もったいねぇ もじもじしてんじゃねぇ…

自由詩『イカロス』

なりたくなかったものにだけ なってしまった今 思考回路を停止させて このまま生きていくのか…

自由詩『狐と蛙』

人に使われている人間は、 奴隷根性の持ち主だ。 人を使っている人間は、 選民思想の持ち主だ…

自由詩『真意1/2』

どれだけ言葉を交わしても、 言葉は真意の1/2、もう片方が分からない。 その、もう片方を知りたくて、 更に言葉を費やすが、 言葉は真意の1/2、もう片方が分からない。 それでも、もう片方を突きとめたくて、 無駄に言葉を費やすも、 言葉は真意の1/2、もう片方が分からない。 分からないので、推察する。 もう片方がどんなものかを。 「もう片方は、こうじゃない?」 問う自分、問われる相手、 言葉を用いて話す以上、 伝わる気持ちは常に半分、真意は常に1/2。 それでも僕等は

自由詩『ひたすらに』

ただひたすらに歌い続けるんだ 周囲の視線に怯え切りながら ただひたすらに挑み続けるんだ 現…