見出し画像

ふゆ(たくや -文編-)

寒い季節がやってきましたね。
同じ"冬"とは言え、住んでる地方で、そのイメージもまた全然違うと思います。

私の故郷札幌では、雪がない冬は冬じゃない、ってなくらい真っ白になります。(-写真編-を参考。今回初めて写真を載せることをしてみました。)

もちろん、気温は基本がマイナス。空気も冷たいので、素肌が出てるだけでジンジンとしてきます。

これを、北海道弁で「しばれる」と言います。

「芝を刈れる」とか「しばしば席を離れる」の略ではありません。
説としては「寒すぎて、体が縛られるよう」とか、いろいろあるそうです。
ちなみに水が冷たい!って時は「しゃっこい」なんて言葉を使いますが、、

この"シバレル"感覚は、雪国の冬でしか味わえない感覚だと思います。

同時に、少し寒いけど、どこか暖かい冷たさ(矛盾)を感じる東京のような冬も私は好きです。(道民の感覚なので、多分東京の人からすると寒いオンリーなのだろうけど。)

今年のクリスマスは恋人のおはなと東京で過ごしました。下町、商店街、公園の近くなどで感じられる、あの独特な空気が私はどこか好きです。(人が多すぎるのと匂いで嫌いな場所もある)

そしてこの"冬"も、雪のない街でしか感じられないものだと思います。

きっと沖縄の冬は、北海道の夏前みたいな感じ。これもまた、ここに住む人たちにしか分からない冬。観光でちょっと訪れた時では分からない、住んだ人にしか感じられない冬。そんな気がします。

私とおはなが出会ったヨーロッパの冬は、どちらかと言うと北海道の冬に近いものでしたが、場所によってはマイナス20度近くになったりして、雪は積もってないのに気温だけめちゃめちゃ低くて息をするのがしんどい。そんな日も、今ではちょっと懐かしいです。

そんな寒い中でも、クリスマスマーケットで手を冷やしながらホットワインを飲んで語り合ったり、蜂蜜ワインを飲んで笑顔になったり。それがヨーロッパの冬でした。

揚げたてのほかほかチュロスを分けあったり、繋いだ手を、片方の上着のポッケに入れたり。
頭に降り積もった雪を、玄関前で振り払って、ブルブル震えながら部屋に入るやいなや、ストーブをつけて、かじかんだ指先を暖めあったり。

なぜか交通機関がストップしやすい冬に試験シーズンのある日本では、受験で憂鬱になる人もいるし
まだ取り残された就活のプレッシャーに飲み込まれそうな人がいて
誰と過ごすこともなく一人コンビニのおでんを食べる人もいて、

"それぞれの冬"と過ごす日々があって、それでいいと思います。

幸せなことにおはなと過ごす冬は、とても笑顔に溢れます。
よく怒られては、よく喧嘩して、よく仲直りもします。


すでにそんな、来年の"おはなと過ごす冬"が楽しみなくらいです。

あなたの"冬"はどんなものですか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?