見出し画像

自分を紐解いてみる(音楽編)

私には好きなものがたくさんある。


中でも音楽が、正確に言えば邦楽が、更に正確に言えば歌詞のあるJPOPが幼い頃から大好きだった。親のカセットテープやCDをドライブ中の車の中で聴いたり、妹と一緒に歌ったり。暇さえあれば歌っているタイプなのは、幼児の頃から今日までずっと変わっていない。

母は記憶にないらしいが、父が持っていたシャ乱Qのアルバム「勝負師」が好きでよく聴いていた。今でもたまに思い出しては聴いている。ちなみに初めてカラオケに行って初めて歌ったのは「ズルい女」だった。他にも安全地帯が強く記憶に残っているのだけど、今は曲を聴くと数々の出来事が脳裏に浮かんで悲しくなるそうで、母はもう聴けないらしい。娘の私はいまコブクロでその状態なので、親子で歴史を繰り返している。私の大学時代はコブクロと共にあるので、できれば彼らには楽曲のイメージどおりであって欲しかったのがちょっと切ない。それはさておき。

そういえば、1998年のクリスマスプレゼントはSPEEDのアルバム「MOMENT」と、広瀬香美のアルバム「THE BEST "Love Winters"」だった。すごく嬉しかった。この頃にはMDを使っていたから、CDをもらってすぐにMDにダビングした。それを確認して、父が広瀬香美のアルバムのほうを職場に持って行ってしまった。私のクリスマスプレゼントのついでに、父の欲しいものも買ってたんだな…と思いながら父を見送ったあの日を、今でも広瀬香美を聴くたびに思い出す。

基本的には親がセレクトしてきた流行りの曲を聴いていたのだけど、初めて自分ひとりでCDをレンタルしに行った日のことはまだ覚えている。借りたいものはたくさんある、借りられる枚数は限られている、さてどれにしようかと悩んでいた中で、鬼束ちひろの月光は絶対に借りようと思ったから。今検索したら、月光のリリースが2000年8月だそうだから、ちょうど21年前ということになる。21年前の私、未だに忘れてないよ。

ASAYANブームではモーニング娘。にハマり、その後母と妹と一緒にw-inds.を好きになったり、生まれて初めて買ったCDがFLAMEだったりの変遷を重ね、そして2002年。ここが自分の人生の分岐点だった。

この年、ミュージックステーションで見たKICK THE CAN CREWの衝撃はすごかった。曲目は地球ブルース337。開いた口が塞がらなかった。かっこいい。なんかよくわからないけどすごい。テレビにかじりついて、画面に映る3人を見つめていた。

すぐさまインターネットで調べて、アルバムを買い集め、それはそれはのめり込んだ。私がKICK THE CAN CREWにハマるよりも前にRIP SLYMEの楽園ベイベーが流行っていたけれど、そうかこちらもHIP HOPというジャンルらしい。と気付いてからRIP SLYMEも聴くようにした。RHYMESTAR、INNOSENCE、CUE ZERO…KICKに関係するラッパーの曲を聴き、キングギドラの公開処刑騒動でこれはだいぶ過激なジャンルなんだなぁと学びながらひっそりと楽しんでいた。

残念ながら自分以外にこのジャンルのファンにはなかなか出会えなかった。高校の教室で、ギターがうまい男子がRIP SLYMEのONEを弾くのに合わせてみんなで歌うような頃だから、一人くらい出会っててもおかしくなかったと思うんだけどなぁ。あ、そうだ一人だけいた。大学を卒業するときに、私がKICKファンだと知って持ってるDVDをぜんぶくれた同じ学部の先輩。もらえたのはありがたいけど、知り合ったその時にはもう相手がファンじゃなくなってたという悲しみもあった出来事だった。

一方でコブクロやYUIやスキマスイッチにハマっていたり、SOUL'd OUTを聴いたり。KICKの活動再開から日本語ラップ熱も再び上がって、YouTubeのおかげで好き探しが捗るようになった。Creepy Nutsにも出会い、KEN THE 390やDOTAMAとまた好きなラッパーが広がっていくようになり、サブスクのおかげで現状好きなラッパー、好きな曲が増え続ける一方になっている。それが楽しくて仕方ない。

と、これを書いている最中に隣の部屋で「有吉の壁真夏の壁芸人グランプリ2021ご本人登場選手権」の録画をみていたこどもたちに「これ絶対Creepy Nutsでるよ!来て!!」と呼ばれる一幕も。こどもたちも私の好きな曲を聴かされつつ、自分達の好きなアーティストの曲を楽しんでいる。今だとやっぱりYOASOBIで、いつか大きくなったときに私のように振り返る日がくるのだろうかと思うとそれもまた楽しみ。


次回はもうひとつの好きなもの、お笑いについて書いてみたいと思います。

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?