見出し画像

ヨコボリ 大阪北浜

立ち呑み屋の情報ばかり上がってくるようになった私の携帯。
次はどこへ行こうかと調べまくったおかげで最高の状態に仕上がってきた。そんな中でもいい写真だな〜美味しそうで賑わってるな〜と思うとだいたい“ヨコボリ“。
大阪にはよく行くしなんなら住んでたくせに未開拓だった高麗橋周辺。いつもいろいろ行こうとして結局1軒目でやりすぎてバタバタと終了パターンなので、この日ははじめからここ1本勝負。

人気店の金曜日。“入れますように!“と願っていつも通りタクシーで到着。あいてたあいてた最高。予想通り噂通りめちゃめちゃ賑わってたけど、タイミングがよく真ん中のカウンターで立ち呑めることに。
店はまぁまぁ狭くL字カウンターに12人並べばいっぱいで、後ろに2人で立てる小さなテーブルが2つ。いらないことはしていないシンプルな店内だけど、賑わいすぎてお客さんで飾られている感じ。トイレは店の奥にあり、広くてきれい。それが1番。キッチンはカウンター内でドリンクを作る小さなスペースと、奥にガス台。厨房の作りも無駄がなく素晴らしい。目を引くのがカウンター内の壁と振り返った後ろに貼られた個性的なメニューの数々。多くはないけどどれも食べたくなるネーミングセンス。

いつもの様にリュックをフックにかけ、まずは生ビールで乾杯。あては“本マグロとおかひじきのマリネ““水ナスとパクチ““よだれ生蛸“。あ、あと“空芯菜“。隣の人が頼んだついでにこちらももらう。立ち呑みの詰め詰め感で「こっちもください!」はもはや自然。あ、でもココは横の繋がりは薄いかも。みんなそれぞれ楽しんでいる。今まで行った立ち呑み屋さんは結構な率で隣になった人や店全体で喋る、みたいなことがよくあったけど、ここはここのスタイル。お店の人もグイグイは来ずもいろいろ気づいてくれて優しい。
なんやかんや、こんな梅雨の晴れ間の灼熱の日にツヤツヤフルフルキンキン生ビールを薄いグラスで出してくれただけでもう100点。はぁおいしい。ハネは、「最初呑む生ビールで今日の調子はどうか決まる。どっちかな〜。」と言い、いつも調子がいい。あの生ビール占いはなんなんだろう。
ま、そんなことより、料理も少なめのいい量で好きなものばかり。しっかりした味付けはのんべえには最高。
いつも気にしないといけない声のボリュームもここまで賑わってると全然平気。好きなだけ喋って呑む。

ここはワインも美味しいらしいので2杯目は白。3杯目は赤のグラスにした。どちらもこんな日にぴったりのスッキリしたものを出してくれ、味わいながらもグビグビ呑む。まだまだワインのことはよくわからないけど、こんなワインですよとボトルを置いて軽く説明してくれるだけで倍美味しい気がする。ハネは「日本酒いっちゃおーかなー。」とニヤニヤブツブツ言いながらも“自家製檸檬ビールが気になる“と言い、店員さんにどんなのか聞くと黒糖で漬けてるというので益々美味しそうになりそれにしていた。檸檬という字も好きなんだ、と今思うと訳のわからないことも言っていたが、呑んでいる時はだいたい訳がわからない。それがいい。薄ハリに注がれた少し茶色いビールはとてもおいしく、泡がモッタリしていて味わい深かった。私もワインのあとに同じものを注文して、じっくり味わった。自家製黒糖レモンサワーも呑んだけど、こちらも美味しい。ジュースみたいだった。その次は紹興酒コーラ。なかなかのクセモノ注文だなと思ったけど、これもだんだん美味しい。呑み始めは「ん?」ってなるけどだんだん美味しいかもと思うのっていい。こういう飲み物があるとおかわりが楽しいなー。

“ゴーヤのあて麻婆“となんだったかもう一品追加し、若い店員さんと少しお喋りをしたりしているうちにもどんどんお客さんは入れ替わり立ち替わり。いっぱいで入れなかったお客さんへの“あーちょっとあー“みたいな渋い表情のごめんなさいもとても感じが良かった。これは人気で当たり前。楽しいけれどさすがに“帰ろう“と店を出る。

振り返った店内の賑やかさが面白くてニヤける。また来たいと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?