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転職前インターンのすすめ ~トヨタでの"当たり前"が"当たり前ではなかった"30日間~

こんにちは、立川です。
トヨタから転職することを決め、有給期間を使って、ベンチャー企業であるアダコテックでインターンをさせていただきました。1ヵ月前は「コロナなんてなかったら、海外に行っていろんな世界を見れたのに、、、」と思っていました。ただ、振り返って見ると、この1ヵ月で海外に行くこと以上に貴重な経験をさせていただきましたので、7万人の会社から12人の会社にきて体験したことをまとめてみました。

インターンに至った経緯

トヨタから転職することを決め、1ヵ月の有給期間、何か有意義に過ごせないかなと思って、大学時代のラクロス部の大先輩である河邑さん(アダコテックのCEO)に相談させてもらったところ、「アダコテックでインターンw」とお返事をいただきました。こんなチャンス滅多にないと思い、「ぜひチャレンジさせていただきたいです!」と言ったところ、なんとその日中にアダコテック全員に了承をとっていただき、1ヵ月限定でインターンをさせていただくことになりました。
まずこのスピード感が第一の驚きでした(笑)
トヨタで人事をやっていたことから、採用業務をやらせていただくことなり、最終出社日の3日後から、1ヵ月のインターンが始まりました。


アダコテックでの3つのエピソード

初日から、「PMF」「API」といった理解できない単語、slack・notionといった初めて使うツールに苦戦しながら、カジュアル面談にも同席させていただくという怒涛のスタートで、いきなりカルチャーショックを受けました(笑)

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そんな中始まったアダコテックのインターンですが、1ヵ月間で特に印象に残っているエピソードを3つ紹介したいと思います。

エピソード① 3日目にして、一緒に仕事をするペアが体調不良、、、

1ヵ月間、コーポレート担当の出塚さんと採用業務をやらせてもらう予定でした。ただ、3日目で出塚さんが体調を崩され、主担当は私しかいないという状況に陥りました。既に面談に進んでいる候補者のステータスも、これからどんな人にスカウト送信していくかもわからない状態でしたので、とりあえずslackやnotionで調べて、わかったことだけ進めて、あとは出塚さんが戻ってきてから対応しようと思っていました。
そんなことをしていたら、河邑さんから、「採用業務動けている?1日がもったいないから、迷っていたらメッセージちょうだい!」って連絡をもらい、はっとしました、、、自分のスピード感ではアダコテックが掲げる目標に全然追いつかないと痛感し、1日でも早くお客様にサービスを届けるために日々全力を注ぐとは、こういうことかと感じた瞬間でした。

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エピソード② CEOと1on1で気づかされた「自分の価値とは」

インターンが半月を過ぎた頃、河邑さんと1on1をさせてもらいました。
このとき、すでに社員のみなさん全員と1on1をしたり、お客様への商談に同席させてもらったりと自分としてはアクティブに動きながら、とても勉強できていました。また、採用業務も、面談調整やスカウト送信も着実に進め、少しずつではありますが貢献できていると感じていました。そんな中、河邑さんから1on1でこんなことを言われました。

「半月で、組織にうまく溶け込んで動いてくれている。ただ、立川にしか出せない価値ってなんだろう。これからは(転職先でも)、失敗しても嫌われてもいいから自分だからできることを考えて、価値を出していってほしい」

トヨタでは、前工程(上司や他部署)からの仕事を整理し、素早く後工程に引き渡していく、そして標準化することにが求めれていました(もちろんそれだけではないですが)。言葉を選ばずいえば、うまく裁くことが良いことだと思っていました。
ただ、ベンチャー企業においては、一人ひとりが組織を作り、全員の力で社会にまだない価値を提供していかないといけない。答えのない状況では、うまく裁けることなんてあり得なくて、自分が経験してきたこと、学んできたことをもとに、炎上覚悟で何かチャレンジしていかないと成長できません。
組織の大きさ、事業によって状況は異なるとは思いますが、これからは瞬間的に痛みを伴ってでも、自分だからできるチャレンジをして、新しい一歩を踏み出していかないといけないと気づかさせていただきました。
以前から、アダコテックの社員の方やベンチャー企業の方のSNSを見ていて、視座が違うなと思っていましたが、今振り返ってみると、「そりゃ日々このマインドでトライ&エラーを繰り返していたら成長スピードは違うよね、、自分はやっているつもりでもまだ甘かったな」と思いました。

エピソード③ 経営会議での驚きの連続

アダコテックには、毎週月曜日に経営状況を全員で共有する会議があります。事業戦略・営業・プロダクト開発・採用など、アダコテックのすべてをこの場を共有していますが、この会議では驚きの連続でした。

驚き(1)
経営会議では、まずnotionでA4用紙20ページくらいに書かれた活動状況を5分で読みます。トヨタではまず資料を説明することから始まるのが当たり前でしたので、「はじめ5分は資料を読んでください」と言われたときは、一瞬あたふたしてしまいました(笑)
ただ、やってみると、notionのページには案件の詳細状況まで記載されているので、読んで理解してから必要なところだけ報告・相談するスタイルは、効率的だなと思いました。
(最初30分資料を読み沈黙から始まるというアマゾンの会議に近い?)

驚き(2)
エンジニアの方が今後の商談スケジュールを、BizDevメンバーがプロダクトの開発状況を把握することに驚きました。
トヨタにいたとき、開発やビジネスサイドのことに関わることはあっても、やはり距離が遠くて、1週間で何をするかという具体的な動きまで知ることはありませんでした。組織の大きさゆえに当たり前なのですが、職種・役割関係なく、全員でアダコテックの現状・未来を共有しながら進んでいくチームワークは魅力的でした。

驚き(3)
最初参加したとき、経営定例MTGという名の会議であるから、さぞ皆さんの貴重な1分1秒を無駄にせず、喧々諤々議論しながら進んでいくんだろうと身構えていましたが、「週末にカフェに行ったら、巨大なコーヒーが出てきました!」「bitcoinにはロマンがあります!」といった小話から始まりました(笑) 最後には、次のファシリテーターをweb上のルーレットで決めて、「おー、次は誰だ誰だ」といって盛り上がります。大事な話をしながらも、和気あいあいと進んでいく会議がなんとも新鮮でした。
真剣になるところ、楽しむところのメリハリを持ちながらコミュニケーションをとっていく感じは、大学時代のラクロス部を思い出し、すごく良いチームだなと思いました。


トヨタとアダコテックを経験して思ったこと

どちらも、仲間を思いやりチームワークを大事にする文化は共通していて、規模や業種は違えど、人を大事にするということは変わらないと思いました。ただ、思いやりに対しての価値観はこの1ヵ月で大きく変わりました。
エピソード②でも書きましたが、トヨタでは、炎上しないように、いかに前裁きをして段取りよくやるかを意識し、それこそが関係者への思いやりだと思っていました。ただ、社会に新しい価値を提供していく中で、答えのない状況においては、失敗する勇気・炎上する覚悟をもって、自分の価値を発揮しながらチャレンジすることこそ、ともに戦う仲間への思いやりであると感じました。
トヨタ・アダコテックの素晴らしい方々と、一緒に仕事ができたことは私の財産です。今後は、これまでと変わらず情熱と思いやり、そして失敗する勇気をもち、チームを一歩成長させられる行動を心がけていこうと思います。

最後に、この場をお借りして、1ヵ月という短い期間ながらも受け入れてくださったアダコテックのみなさんに感謝を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。

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(写真 左:出塚さん 右:河邑さん)


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