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スタンピングリーフを綺麗に転写したい
年末、年賀状に箔押しっぽいことがやってみたくて調べてみると、
「スタンピングリーフ」という商品で家で簡易的に箔押しができるということを知りました。使った人の意見を調べてみるとうまく転写できない…とかコツがいる…とかよく見るんですけど、
そのコツを!!教えてくれや!!!と思ったりしたので、どの方法が一番綺麗にできるんだ~~っていろいろ比較してみたものをまとめました。
やたら長いのでだいたいの目次つけます。
・入手先
・結局どの方法がいいのか
・転写後の表面強度は?つや消し加工をすると?
・好きな紙に使いたい。革・布・木にも使える?
・スタンピングリーフ以外で箔押し
・入手先
吉田金糸店というところが出している「スタンピングリーフ」ですが
今回は新宿ハンズで購入しました。
店員さんに聞いたところ分類的には製本用品だそうですので、製本テープとかのある売り場を探してみるといいかも。画材のあたりではなかったです。
金色・はがきサイズ・20枚入りで540円、公式と同価格でした。
また公式サイトでも販売しています。アマゾンだと何処のメーカーのものかすら怪しい感じのがなかなか高い値段で売られているので(記事公開時点では)、通販するなら公式からが良いと思います。
・結局どの方法がいいのか
最終結果は『セブン印刷&ラミネーター』です。
しゃらくせえ結果だけ出せ!!て方はこれでオッケーです。解散!よい工作ライフを!!
ちなみにこれは紙に印刷したトナーに直接転写したい場合です。
購入前からどこの印刷機がいいよ~~って意見はちらほら目に入ってはいたんですが、いかんせん己の気質が完全にひきこもりなので、家にレーザーあるからそれでどうにかしたい。マジで。と思っていたので、はじめは自宅にあるプリンタだけの比較にしようと思っていました。
そのため、そこの辺りがかなり長くなりました。でも、自宅にレーザープリンターがある人は多くないだろうし…ということで、記事を分けました。
ただ、この記事書いてるうちに楽しくなり、もうここまでやったならできるとこまでやってみよう。
と、いうわけでセブン・ローソン・ファミマの3件ハシゴして印刷を出すところまでやりました。
今回使いたかったのは年賀状の賀詞、1*3cm程の大きくない面積でした。
テストしたのも同じ図案なので、大きい面積の場合また変わってくる可能性もありますのでご了承を……
特に面積が大きいとアイロンの温度が高すぎるとシワになってしまったり~とかあるようですので、その辺りは少面積だったのでわかりません。でもラミネーターのほうが空気やシワ入りにくそう、かな?
それではコンビニ印刷の比較。
冒頭でも結果を先にお伝えしましたが、セブンが一番綺麗にできます。
それぞれの違いなど詳しいことは「コンビニ 印刷機 比較」とかで調べてもらったほうが良いかと。
セブンは富士ゼロックス、ローソンとファミマはシャープ製の印刷機だそうです。型番などちゃんと確認はしていませんが、確かにローソンとファミマは操作画面や印刷中に表示される暇つぶしの間違い探しもほぼ同じでした。
実際に印刷されたものを見ると、紙は少し違うようですがローソンとファミマはほぼ一緒です。
いずれもぱっと見は綺麗なんですが、よーーく見るとローソンとファミマは細かい線が見えます。薄いところと濃いところができていて、そのせいかアウトラインがガタつくところができてしまいます。
一方セブンは黒ベタ!というインク乗り。アウトラインも滑らかで、めちゃくちゃ綺麗です。
とはいえそこが転写に影響するかは不明。
単純にトナーの種類とインク乗りの違いなのかもしれません。
実際に転写してみたもの。
(1回印刷・ラミネーター)
ローソンは1回目にシワが入ってしまったので2枚あります。
ローソンはとファミマ、メーカー等同じにしては違いが出ましたね。紙の違いもあるのでしょうか??(試行回数1回なので個体差の可能性もありますが)
やはり砂粒状に残る部分があるのに対して、セブン。ゼロとは言いませんがダントツで綺麗に転写できています。
ここではすべてラミネーターを使用しましたが、先程の自宅プリンタをまとめた記事ではコンビニ印刷をアイロンでやってみた結果も載せていますので、そちらもあわせてどうぞ。
・転写後の表面強度は?つや消し加工をすると?
無事転写ができた後、これ表面強度はどうだろう、郵送時に剥げたら困るな……という心配がありました。でも指の腹・爪で軽く擦ってみたところそう簡単に剥げてしまうことはなさそうです。
今回の普通紙の場合ですので、革等に転写したい場合は端材で確認してみるなりスプレー等でコートしたりするといいかもしれません。
ちなみにそれでも~~と思い、試しに持っていた仕上げ用のスプレー噴いてみました。つや消しタイプだったのでどうなるかのテストも兼ねてます。
使用したのは「GSIクレオス Mr.スーパークリアー つや消し」です。
わかりますかね。
反射の具合がかなり違います。が、つや消し噴いても金っぽさは残ります。
スプレーした方はうまく転写できずに下のトナーが見えている黒部分がわかりやすくなってます。そのままのほうは箔の反射が強いからか意外とわからないんですよね。
つや消し噴いたほうもこれはこれで、きんつばっぽくて(?)和風の古めかしい表現とかには有効かもしれません。
・好きな紙に使いたい。革・布・木にも使える?
レーザープリンター、家にあるおうちもそう多くないと思います。
コンビニでできると言われても使いたい紙持ち込みできるわけじゃないし……(セブンはハガキのみOKのようです)
皮革・木・透明ビニール(?)にも転写する方法を、
【スタンピングリーフの使い方】
http://www.yoshida-leaf.com/tukai.html
上記で公式が解説してらっしゃいます。
コンビニで出るコピー紙以外の紙に転写したい場合も、まずはコンビニでの印刷はしますが、スプレーを糊代わりにして布に転写する方法を転用すればできそうですよね。
公式が推奨しているスプレーには弱油性とありますが、油性だとトナーが溶けるから水性がいいと言っている人もいたり、このあたりはちょっとわからないです…
一応手持ちのスプレー(先程つや消しで使用したMr.スーパークリアー)で試してみましたが、全然ダメでした。
しかし成分云々よりも、もしかしたらスプレーの仕方が悪かったような気もします。透明なのでわかりにくいですが、よく見るとスプレーした面にだいぶムラっぽさがあったので…一応転写できている部分はあるので、スプレーの噴き付けさえ均一にできれば綺麗にできるのかもしれません。
それを踏まえると、凸凹の多い素材に転写したい時にはスプレーで溝を埋めるくらいにたっぷり噴き付けるのがミソかもしれません。
ということでもう一度めちゃくちゃたっぷり噴いてリトライ。
つや消しなのにテカテカになるくらいやっときました。若干やり過ぎた感もある。
綺麗ですね!フィルムに箔は全く残ってません。
注意点があるとすれば箔以外の部分も表面が紙じゃなくなるので、
後から何か書こうとすると鉛筆やペンのインク乗りがまた変わるということでしょうか。
あとはフィルムに残っている箔はがっちりくっついてしまうので、第一段階の転写の時に残った不要な箔はセロテープ等でしっかり取り除いておくこと。直接トナーに転写するならば余白部分には箔が付かないので気にしなくても良いですが、箔を後から落とすということはほぼ不可能に近いと思います。
あ、印刷する時に忘れててそのままやっちゃったんですが、真ん中が抜けてるほうが転写してくっついた紙です。
スプレー使う場合は印刷時に最終的に仕上げたい図を白黒反転させることをお忘れなく……
ちなみにスプレーを使った上記のテストもラミネーターを使用しました。
ラミネーターを使えない革などの素材の場合はアイロンを使う必要がありますのでまた少し変わるかもしれません。
また、コピーをしなくても公式で販売している「グルーパッド」を使用するとゴム印でスタンプしたデザインを箔にできるそうです。
スタンプインク代わりにこれを、というものらしいので、100均などに売っているスタンプの他、手先に自信があれば消しゴムはんこを彫ってオリジナルのデザインにすることも可能だと思います。
・スタンピングリーフ以外で箔押し
スタンピングリーフ、興味はあるけど近くに売ってるところがない。わかります。年末に東京に行く用事があったので実店舗で買えましたが、私もでした。ド田舎はつらいな。
でも小さい範囲であれば100均で手に入るネイルホイル(ダイソー6cm四方)を利用して同じようなことができます。
こちらのツイート↑ で紹介されていて知ったのですが、確かにできました。
(セブン印刷・ラミネーター)
使い方はスタンピングリーフと同じ。
ですが、こちらはトナーのない余白部分にもかなりの箔がついてしまいます。ただ上記のツイートのようにZippoオイルで落とすことができます。
最初は綿棒にアルコールで試してみたのですが、ほぼほぼ落ちませんでした。力を入れてこすれば落ちましたが、めちゃくちゃ紙が傷むので実用的ではありません。
そんなこと言ったってタバコだって吸わないし、オイルなんてないよォ!という方に朗報です。
これも100均で購入できる「シールはがし」でも同じように、力を入れずとも落とすことができました。
「某中古本屋の値段シールはZippoオイルで剥がせる」というライフハックを思い出して、じゃあ逆にシールはがしでも同じ効果が得られるのでは?と試してみたんですね。
ガチのオイルは取り扱いとか怖いな……と私も思うので、シールはがしを選ぶのもアリだと思います。シールはがせるし。私が持っていたのはスプレータイプだったのですが、ボトル入りタイプのものもあるそうですので、そちらを選ぶと使いやすそうです。
細かい文字の中などにも箔がついてしまうと綿棒でやるわけにもいかないので、爪楊枝などで頑張って落とす根気がある、若しくはそこまでは気にしない方にはオススメです。
転写自体はトナーに乗る部分の箔がフィルムに残りにくく綺麗にできますし、お試しでやるにも100円ですから。他の色でもおそらくできるんじゃないかと思います。
このスタンピングリーフ、金色はもちろん金属系の色の他、マットタイプやホロ、柄箔などのラインナップもあるそうですので、使い方次第でいろいろできると思います。
あーだこーだ言いながらものを作ってるときって楽しいですよね。
長くなりましたが、皆さんの工作ライフの役に立てば。
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