藤宮

日本画科って?

こんにちは。立川美術学院日本画科です。
色々と どんな科かイメージしにくい『日本画科』……、そこで今回は、日本画科の主任に日本画についての疑問に答えてもらいました!


そもそも日本画って何?

 日本画は、仏教と同じ時期に日本に伝わった画材・技法です。古くは、古墳の壁画や、仏像の彩色、お寺の襖絵、絵巻物、掛け軸、全て日本画の画材で描かれています。
 日本画材(顔料)は、鉱物を砕いて作られ、膠(接着剤)と練りあわせて絵の具にするので、発色(輝き)は不変とも言えます。今だに、千年前の絵巻物が、現存するのはその為です。
 日本画というネーミングは、江戸時代の鎖国が終わり、外国の文化・画材が輸入されて初めて、他の絵画と区別する意味で付けられた様です。

日本画科では、日本画を描くの?

 日本画を予備校では描きません。
 絵を描くまでの準備段階と制作中の乾燥に時間がかかるので、試験には、不向きだからです。

 なので、日本画を描くのは大学に入ってからとなります。最初の講義、絵の具説明会で、絵の具の溶き方を教わります。

日本画科では、何の画材を使って描くの?

 デッサンは鉛筆を使って、石膏デッサンを中心に静物や構成を描いて、色彩は、透明水彩を使って、花、野菜、果物、剥製、人物とあらゆる物を写生します。長い時間をかけて、本物そっくりに描いていきます。
 デッサン力をつけたい、リアルに描きたい人に向いているとも言えます。

 日本画を専攻した人は、デッサン力が優れているので、ゲーム会社、造幣局、印刷局等、デッサン力を必要とした職場につく人もいます。

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いかがでしたか?
今回は、日本画科についてのよくある疑問に答えてもらいましたが、これからは色々とタチビの日本画科での様子などをお届けしていけたらと思います◎

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