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どうしたらいい?ウソをつく癖がある彼への対応策

質問箱に質問をいただきました。

さて、彼氏さんが嘘をつくので、どうにかやめてほしい。でも、どうしたらよいかわからないという内容。そこで今回は、嘘をつくパートナーへの対応について考えてみたいと思います。

※こちらの質問、心理士さんのほうが的確なアドバイスをしてあげられる気がします。ただ、「彼氏さんが」ということなので、その視点でお応えしたいと思います。

虚言癖の人はいる

「虚言癖」というというのがあります。簡単に言えば、何度も嘘をついてきたため、それが常態化し、嘘をついている自覚もなくなっている状態です。

この状態で嘘をつく人は、「嘘をついてやろう!」と思っていないので、悪気があるわけではなく(正確には悪いと思う気持ちが麻痺している)、相手を困らせるつもりもありません。

また、普通であれば考えられないような嘘をつく場合は、パーソナリティ障害なども考えられるため、専門家の診断が必要になるケースもあります。

こうした可能性を踏まえた上で、嘘をつくパートナーへの向き合い方を考えてみましょう。

常態化している場合「改心」は難しい

質問者さんの希望は、彼が嘘をつくのをやめさせることです。嘘をつかれると、だれだってイヤな気持ちになりますし、相手を信用できなくなりますよね。不誠実に感じますし、愛されていないと感じるのも無理はありません。

しかし、平気で嘘をつくのが常態化している人は、悪気がありません。よって、質問者さんの希望である「改心」は非常に難しいです。嘘をつくのが悪いと思っているのであれば、「改心」の余地はありますが……。

対処その1:嘘を許して事実に向き合う

そんな彼氏さんへの対処としてあげられるのは、嘘を許すことです。ここでいう嘘を許すとは、嘘を鵜呑みにするのではなく、事実が判明したとき、隠そうとした気持ちを受け入れてあげることです。

  • 質問者さん:嘘をつかれる=悪いことをされている

  • 彼氏さん:悪気はなく嘘をついている

この状態では、最初から認識が違うため、いくら話あっても埒が明かないかもしれません。

一旦嘘をつくことは許して、隠そうとした事実だけを扱うことで、ある程度の改善は期待できるかもしれません。

嘘をつく人は、たいてい、自尊心や自分への評価が下がる(と本人が思い込んでいる)ことを気にして、不都合な事実を覆い隠そうとします。

隠そうとしたことは追求せず、「○○でも全然OKだよ」と事実だけを扱うようにすれば、嘘の数は減るかもしれません。

対処その2:他のところで自信をつけてもらう

嘘をついていないことに関して、褒めたり評価したりすることで、彼の自信をアップさせるのもひとつの手です。

たいてい嘘の動機は、自分の保身です。保身を心配する必要がなければ、嘘をつく必要性も感じなくなるでしょう。

ポイントは確かな事実だけ褒めること。

嘘をつく人は自信満々に見えても、実は怖がっていることも少なくありません。虚勢を褒めてしまうと、かりそめの安心感から、嘘が増える可能性があるからです。

大きなことより小さなことを褒めるのがおすすめです。たとえば、「隅々まで部屋の掃除をした!」ことを褒めるよりも、「お皿を片付けてくれた」「ゴミを捨ててくれた」くらいのことを褒める。

こうした小さな評価を積み重ねるほうがおすすめです。

対処その3:心変わりとして受け入れる

嘘とは言えない心変わりは誰にでもあります。

たとえば、「すき焼きの材料買ってくるね」と買い物に行ったものの、水炊きのほうがおいしそうに見えたため、水炊きの材料を買ってきてしまった……。なんてこともありますよね。

これは、嘘ではなく「心変わり」です。

嘘をつく人も、「水炊きのほうがおいしそうに見えた」というのは同じですが、「すき焼きの材料買ってきた!」と言ってしまうわけです。

嘘だとわかったときに、「あ、水炊きのほうが食べたくなっちゃったんだね」という心変わりとして受け入れ、とがめることをしなければ、相手も安心できるかもしれません。

言っていたことと違うことをしてしまっても、それは心変わりで悪いことじゃない。隠さなくても大丈夫。

そう思える出来事が増えれば、言っていたのと違う行動をとってしまったとしても、事実をそのまま伝えてくれることが増えるかもしれません。

一緒にいるかどうかは自分で決める

「嘘をつかないでほしい!」をどう伝えれば、彼に伝わるのか?というご質問でしたが、彼に悪気がない場合は、そもそも改心が難しいでしょう。

それでも、嘘をつく心理に注目し、かける言葉を工夫することで、嘘の回数を減らせる可能性はあります。

嘘つく=悪事、と考えないことがポイントです。
「嘘をつくのをやめさせる」ではなく、「本当のことを言いやすい環境に整える」という考え方で向き合ってみてください。

嘘か本当か見抜くことに躍起にならないことも大切です。

状態によっては、専門家の助けが必要かもしれないことは考慮に入れつつ、それでも一緒にいたいかどうかは、自分の判断になります。

我慢をずっと続けるのが辛い。どうしても不安ばかりが大きくなる。そうした恋になるのなら、関係を考え直すのも質問者さんの当然の権利です。


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