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いい記事には「期待」と「裏切り」が詰まっている

ライターとして、まだまだ修行中の身であり、「いい記事とは」は、毎日追及している日々。

とはいえ、「読者目線」で考えることは、どんなジャンルの記事であっても、いい記事を書くのに欠かせない肯定だと思う。実際、いろいろなニュースをネットで毎日読むが、テーマがとても難しいのに、スルスルと読めて、しかも飽きずに理解しやすいのは、「いい記事だ」と思う。

特に、「経済」や「医療」といった分野は、専門用語が並び、ひとつひとつ解説してもらいながらでないと、理解できない内容も少なくない。しかも、その記事の中心テーマや、結論として何が言いたいのかもボヤけてはいけない。

難しいテーマなのに、わかりやすく、しかも面白く仕上げる書き手には、「すごいな~」と感心してしまう。

身近なテーマで面白い記事とは

自分は、「経済」や「医療」の記事を書くことは滅多になく、大方「恋愛」や「美容」「健康」「料理」など、身近なテーマが多い。

そうした身近なテーマの場合、「いったい何なのか全然わからない」といった読者は少なく、読者もある程度「正解の候補」を持っている場合が多い。つまり、「自分のもっている正解らしきものが、本当に正しいのかどうかを確かめたい」というのが、恋愛や美容、健康など、身近なテーマの読者の本音だと思う。

いい記事はある程度「期待通り」

身近なテーマの記事の場合、ある程度「期待通り」であることが、いい記事になる要素のひとつ。

「ほら! やっぱりそうだよね! そうだと思ったの!」や、「そっか、こうすればいいんだ。○○したのは間違ってなかった!」など、記事を読み進めると、期待通りであることが、面白いと感じる要素になると思う。

こう感じることにより、ホッと安心すると同時に、自分が肯定されたように感じ、次のステップに進む意欲も出てくる。

ワンポイントの「裏切り」も必要

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ただ、すべてが期待通りに記事が終わってしまうと、自分には新たに情報を得る必要がない。少なくともこのメディアの他の記事を読む必要がない。このライターはいつもわかりきったことばかり書いている。となってしまう。

また記事をタップ(orクリック)して読んでもらうには、どこかで「裏切り」も必要になってくる。「え!? これホント!?」「ヤバ……私○○してるかも……」と感じさせること。

これがあれば、「もしかするとまだ知らないことがあるのかもしれない」「またチェックしておかないとヤバいかも……」という気持ちにさせることができ、新しい記事や他の記事も読んでもらう動機を植え付けることができる。

それだけでなく、「あー! そうなんだ!」という新しい発見も提供できたり、「それは考えたことなかったかも!」と、今までとは違う視点を提供することもできるので、記事がさらに面白くなる。

期待と裏切りの分量を調整する

記事も料理と同じく、材料があり、レシピがあり、調理をして仕上げるところまでもっていく必要がある。

期待と裏切りは、調味料や味付けのようなもので、偏りすぎると胃もたれするような記事になったり、淡泊で面白みのない記事にもなる。

記事のテーマやターゲットによっても、その分量はケースバイケース。どれだけ経験を積んでも、期待と裏切りの分量はどのくらいがベストかは、見極めていく必要があると思う。

頭の中で舌鼓が響くような記事を書けたらな……と思う今日この頃……

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