一輪の花の微笑

「ネイル可愛いですね！」

バイト中、お客さんにネイルを褒めてもらった。
鬱々しい気持ちで気が滅入ってたときだった。
でも、その一言で、すごく気分が軽くなった。
嬉しかった。久しぶりににやけて、声が裏返った。
その日は1日、明るい気分でいられた。
その一言に救われました。

＂死と隣合せに生活している人には、生死の問題よりも、一輪の花の微笑が身に沁みる。＂
『パンドラの匣』ー 太宰治

太宰治さん、その通りでした。

私も、人のことをよく見て、魅力に気づく努力をしたい。そして、言葉にして褒めたい。
その行動は、相手も自分も救うことのできることだと思ったから。

1日3回、人のことを褒めることを心掛けてる。
「髪切ったんですね！似合ってます」
「今日の服かわいいね」
「メイク少し変えた？いつもと雰囲気違くていいね」

喜んでくれている相手の反応を見てると、私も笑顔になれる。

---

今までは、自分とは違って可愛い子やスタイルがいい子、性格が良い子のことが羨ましくて、素直に褒められなかった。
性格の悪い私は、相手を下げて自分を上げるように見せることしかできなかった。
行動もしないくせに、そんなことをする私は最低だ。

でも、もう私は強くなった。
今は自分の内面を、唯一無二でかっこいい人間になるために精進している。
これからも理想に向かって懊悩し続ける。

性格は、表情に出る。
これ、あながち嘘じゃないと思ってます。
笑顔が素敵で、優しくて、心強い人になりたい。