パパ活その1

メッセージのやりとりがスムーズに進み、20歳歳下のその女性と会う約束をした。

すると「体の関係は考えていらっしゃいますか?」と向こうから聞いてきた。
「体の関係が目的ではありませんが、気に入ってもらえてそちらさえよろしければ、深い仲になりたいと思います。」と答えた。
実際、楽しく食事が出来るお相手を求めていただけなので、SEXが一番の目的ではなかった。
お相手が、どのような返答を求めてそんな質問をしてきたのかわからなかったので、素直にそう答えてみた。

まだ見知らぬお相手とのやり取りだし、なるべく紳士的にいやらしくならない範囲で、と。
「よかったです。私は関係を持てるお相手を求めていたので、食事に行ってお互い嫌でなければ、おねがいします。」と返ってきた。若干予想外の返信だった。

援助交際みたいなものなのかな、ならばなんて返せば良いのだろうなどと悩みながらひとまず「お手当てはおいくらくらいを考えているのですか?」と質問してみた。
「こういうことは初めてなので、すみませんがどのくらいが妥当なんでしょうか?」

実際お会いしてみると、色白でとても整った清潔感のある人だった。
SEXやオナニーが好きなんだそうだ。外見からはそんなことを口にするような人には見えない。いろんな人がいるもんだなあ、と、ふわふわとそんなことを思いながら食事をし、ホテルへと向かった。

お幾らでもいい、とは言われたものの、世間的には愛人関係にあたることもあり、彼女に誠意と愛情を表すつもりで、毎回、一定額のお手当てを渡している。

彼女は必ず満足してくれる。
愛おしく思えてくる。

いや、そもそもは単なるパパ活であり、距離を保ったお付き合いができる人を求めていただけに、情が湧き上がってくるのと反比例して、どうお別れすれば良いものか?と考えてしまう。理由がみつからない。
プールサイドで片脚をうっかり捻挫させてしまった、今はそんな気持ちだ。

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