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【事業家集団環境】辞める時には警察沙汰

毎日新聞で報道された事業家集団に関する記事を読み、現役時代のことを色々と思い出しました。

チームを辞める際にはストーカー行為をしてくる師匠から身を守るために友人宅に身をよせ、警察に協力をしてもらったことは衝撃的な思い出です。

前回は師匠が教える経営の方法、自己投資15万、師匠の収入源に関してはこちらに記載いたしました。

今回は辞める時にあったことを書きます。
友人や恋人が事業家集団にはまってしまって、なんとかしたい、というツイートをよく見かけますので、お役に立てますと幸いです。

「損害賠償を請求するぞ」が口癖の師匠

辞めた後に気づいたことですが、恐怖による支配が浸透しているチームだと思います。師匠は、男女構わず顔や体を殴りますし、相手の精神が深く傷つくまで罵倒し、人格否定をする人でした。
それはメンバーだけでなく、一般の人にもヤクザの様に怒鳴ることもしばしば。警察が到着すると、コロッと態度を変えて自分がいかに正当なことをしているか説明する姿を何度も見て、不愉快な気持ちになることがよくありました。

特に、師匠の意に沿わないメンバーに対して
「損害賠償を1500万請求するぞ」
「本当に請求するからな!どうやって金を用意するか言ってみろ!」
と怒鳴ります。怒鳴るだけでなく、メンバーの実家の住所、両親の名前、電話番号を紙に書かせて、
「辞めたら親に損害賠償を請求してやるからな!」
というような人でした。メンバーが描いた住所が本当かグーグルマップで確認するので、メンバーとしては親に被害が及んでしまうのでは、と恐怖心でいっぱいになります。

チームにどっぷりつかっている人は、チーム以外の人と親しい関係を持つことは良しとされなかったので、閉鎖されたコミュニティの中で生活をしています。

会社勤務以外は、師匠やメンバーと一緒にいるための仕組みがいくつもあり、メンバーにとって師匠の存在は絶対でした。
師匠は度々、「訴えたこともあるし、訴えられたこともある。だから裁判にはある程度慣れている。そこら辺の弁護士には勝てる」と豪語していたので、「損害賠償を請求するぞ!」と怒鳴られた時には本当に請求されるのかと思い、頭が真っ白になりました。

しかし、知り合いの経営者経由で弁護士に相談したところ「請求されるわけがない」と教えてもらい、「そのような話になったら録音をしたり、メールやラインのやりとりはスクショをとっといた方がいい」とアドバイスをもらいホッとしました。

辞めると言ったら、メンバーを使ってストーカー行為

辞めるといったメンバーに対して師匠はその人の家まで行き、メンバーの部屋のドアを蹴って壊し、近隣の方に不審がられて警察を呼ばれたことがあります。
警察が来るまでの間、師匠はひたすら相手を罵倒し、はたから見ていてメンバーが精神的にかなり疲弊し、考える余裕もない様子に可哀そうだと思いつつも、師匠が怖くて何も言えませんでした。

辞めるといったメンバーがいると
「○○(辞めたいと言っているメンバー)の家まで行って、何とかしてこい。もしくは俺のところへ連れてこい」
といった旨の指示を出します。
私が辞めるといったときも、師匠がメンバーに私を捕まえるよう指示をだしました。しかし、指示を受けたメンバーが私と非常に仲が良く、私が辞めれるように協力してくれました。

「いま、師匠からこういう内容の連絡が来たから、こんな感じで師匠に報告する」
「いまから電話するから、電話には出ないでね」
「家の写真撮ってくるよう言われたから、微妙にぶれた写真送っておく」といった具合です。

よく師匠は友人やメンバーとのラインのやり取りをスクショして送れ、というので、私は一切連絡が取れない、という体でLINEは使わずショートメールやG-mailをつかい、協力してくれるメンバーと連絡を取っていました。

その時には私は師匠の家の近くに住んでいました。家に帰る途中で師匠やメンバーと鉢合わせしてしまう可能性を避けるために、友人に事情を説明して落ち着くまで友人の家に匿ってもらっていました。

しかし、協力してくれるメンバーから
「師匠から、○○(私)が帰宅したかわかるように、家のドアの下の方にこっそりテープを貼ってこい、って指示が来た。張ったふりして、報告しておくね」
という連絡がきて、ゾッとしました。家のドアの下の方にテープを貼られて監視されるなど、恐怖でしかありません。
友人にこのことを相談し、警察に相談しに行くことにしました。

警察に協力してもらい、退会

私以外にも、「辞めたら親に損害賠償を1000万請求するぞ!」と脅迫され実家の住所を書かされメンバーや、「親が働けないようにしてやるからな!」と脅されたメンバーが「辞めたいけど、仕返しが怖い」と言っていたので、一緒に警察署に行き相談しました。

師匠と私たちが師弟関係であることを証明する書類が一切ないため、事業家集団の仕組みなどを説明し理解してもらうまで、かなり時間を割いてもらいました。
警察の方に相談して初めて、事業家集団が特殊な団体で世間からは理解しにくい仕組みで成り立っていることを思い知りました。

また、師匠が私たちに「損害賠償を請求するぞ!」と脅迫したことや、毎月の15万円分の商品の購入をするよう圧力をかけこと、性的関係を強要してきたことなどの物的証拠がないため、被害届を出して刑事事件として扱うことは難しいと教えてもらいました。
しかし、今後私たちに危害を与えたり、近づかないように警告を出すことはできる、と言っていただきました。
正直、がっかりした面もありましたが、師匠の発言を録音して証拠を押さえようと思っても、当時は恐怖心でとてもできなかったと思います。

警察が師匠に連絡をし、話した内容を担当してくれた警察の方が教えてくれました。
メンバーを使って、私を捕まえようとしたり、家のドアにテープを貼るよう指示を出したことについて、警察が師匠に言及すると
「そんな指示は出してない。〇〇さん(私の名前)と連絡が取れないから心配だ、と相談されたから相談に乗っただけだ。私も連絡が取れなくて心配している。」
と師匠は答えたそうです。

損害賠償を1000万請求するぞ、と脅されたことを警察が師匠に伝えると
「損害賠償を請求するぞ、なんて言ってませんよ。1000万円はお店のECサイトをつくための費用なので、なにか勘違いしているんじゃないんですか。」
と答えたそうです。

ゴミクズすぎる!
ものすごく腹が立ちましたが、師匠は自分に害が及ばないよう書面に何かを残すようなことはしないし、相手を誘導尋問して自分の都合のよい状況を作り出す人なので、そもそもチームメンバーの成功ではなく自分のことしか考えてない人だったと気づかされましたが、ここまで酷い人がいることに唖然としました。

師匠がメンバーに対して損害賠償を請求するぞ、と脅したり、暴力をふるったり罵倒していることは事実ですが、師匠が「そんな事実はない」といえば現役メンバーはそれに倣うので、物的証拠がない以上、水掛け論になります。

警察が警告してくれたとはいえ家の場所がばれている以上、安全を考慮して即座に引っ越しました。

恐怖で支配され洗脳されると、正常な判断能力を失い自分一人では行動に移せないことを体験しました。
事業家集団を辞める時に協力してくれた友人には感謝です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。



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