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いぬとうさぎのオーケストラ

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Twitterにアップした記事の集大成。世の中に「歴史的名演」と言われるものは多々あるけれど、好き、嫌いは人それぞれ。未来の自分に向けての備忘録 最初の記事が、目次となっています…
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2021年6月の記事一覧

ミハイル・グリンカ (1804 1857 53)

2つのロシアテーマの交響曲 2021.06.16 エフゲニー・スヴェトラーノフ/ソビエト国立放送響 ヴァシリー・シナイスキー/BBCフィルハーモニー管グリンカ 2つのロシアテーマの交響曲、スヴェトラーノフ/ソビエト国立放送響とシナイスキー/BBCフィルハーモニー管。グリンカの交響曲は知らなかった。後年シェバリンによりオーケストレーションされたものらしいが情報がない。1楽章15分程度でロシア民謡とモーツアルト的な部分が合わさったような曲。 交響曲変ロ長調 2021.06.1

ヴィクトー・ベンディクス (1851 1926 75)

交響曲1「山登り」、2「南ロシアの夏の響き」 2021.06.09 エフゲニー・シェスターコフ/オムスク・フィル ベンディクス 交響曲1番「山登り」、2番「南ロシアの夏の響き」、シェスターコフ/オムスク・フィル。古典的でおおらかな雰囲気の1番、民謡的で楽しげ、軽快な2番、どちらも表題をイメージさせるが北欧的ではない。録音はダイナミックレンジが狭く金管が入ると音が混在化してぼやけてしまうのが今一つ。 交響曲3,4 2021.06.11 エフゲニー・シェスターコフ/オムスク

ゲオルギー・カトゥアール (1861 1926 65)

交響曲ハ短調 2021.06.18 マーチン・イエーツ/ロイヤル・スコティッシュ管 カトゥアール 交響曲ハ短調、イエーツ/ロイヤル・スコティッシュ管。ロシア民謡の懐かしさや切なさ、楽しさを感じるが、全体的に間延びした感じ。これは曲よりも指揮者やオケの問題の方が大きいように思う。演奏に深みがなくバランスも良くない。ほかのオケの演奏も聴いてみたいが音源が見当たらない。

クロード・ドビュッシー (1862 1918 56)

交響曲「ペレアスとメリザンド」 2021.06.04 準・メルクル/フランス国立リヨン管 ドビュッシー 交響曲「ペレアスとメリザンド」、準・メルクル/フランス国立リヨン管。同名オペラの演奏会用の作品(マウリス・コンスタン編曲)らしい。1楽章形式で25分程度の曲。交響詩「海」を感じさせる部分もある。静かでやさしい。途中風雲怪しくなる場面もあるが静かに終結する。穏やかな演奏。 交響曲ロ短調 2021.06.04 ウィークレイ、アーガンブライト(ピアノ) 準・メルクル/フランス国

レオン・ボエルマン (1862 1897 35)

交響曲ヘ長調 2021.06.19 ハワード・ウイリアムス/アルスター管 レオン・ボエルマン 交響曲ヘ長調、ハワード・ウイリアムス/アルスター管。Hrnが不安定なのでライブ録音かも。前後半の冒頭のハープによるオープニングは、以降の展開を期待させる。全体に穏やかで美しい曲だけど、なかなか盛り上がらず、結局最後まで不完全燃焼であっけなく終わってしまう。

モーリス・エマニュエル (1862 1938 76)

交響曲1 2021.06.19 ジェイムス・ロックハート/ラインランド=プファルツ州立フィル エマニュエル・ヴィヨーム/スロヴェニア・フィルハーモニー管モーリス・エマニュエル 交響曲1番、ロックハート/ラインランド=プファルツ州立フィルとヴィヨーム/スロヴェニア・フィルハーモニー管で。3楽章形式。幻想的で柔らかく透明感もある。3楽章冒頭のファンファーレで雰囲気は変わるが、落ち着きが戻って静かに終わる。スロヴェニア・フィルの方が上手い。 交響曲2「ブルダーニュ」 2021.

ポール・デュカス (1865 1935 70)

交響曲ハ長調 2021.06.04 ジャン・マルティノン/フランス国立管 アルミン・ジョルダン/スイス・ロマンド管デュカス 交響曲ハ長調、マルティノン/フランス国立管とジョルダン/スイス・ロマンド管。3楽章形式の明るい曲。緻密に作曲されているのがわかる構成がしっかりした印象で完成度が高い。歯切れよく透明感があり、2楽章の静かなメロディーも美しい。飛び切りの印象ではないけれど、お気に入りです。

パウル・ユオン (1872 1940 68)

交響曲嬰ヘ短調 2021.06.05 クリストフ・エッシャー/モスクワ響 パウル・ユオン 交響曲を年代順に。最初は、交響曲嬰ヘ短調、エッシャー/モスクワ響。作曲年代にしては、幾分古風なロマン派という感じ。重厚さ、若々しさ、軽い異国的な民族性が感じられる。チャイコフスキーの影響もあるみたいで軽いロシアっぽさが出ている。全体的におっとりした感じ。 交響曲イ長調 2021.06.05 クリストフ・エッシャー/モスクワ響 パウル・ユオン 交響曲イ長調、エッシャー/モスクワ響。嬰

グスターヴ・ホルスト (1874 1934 60)

交響曲ヘ長調「コッツウォルズ丘陵」 2021.06.14 アンドルー・デイビス/BBCフィルジョアン・ファレッタ/アルスター管ホルスト 交響曲ヘ長調「コッツウォルズ丘陵」、アンドルー・デイビス/BBCフィルとジョアン・ファレッタ/アルスター管で。イギリスらしい曲想で清々しい曲。全体的に溌剌として気持ちが良い。2楽章のウィリアム・モリスの想い出は、とても情感がある。 交響曲ヘ長調「コッツウォルズ丘陵」 2021.06.14 アンドルー・デイビス/BBCフィル ジョアン・フ

ニコラ・アタナソフ (1886 1944 59)

交響曲1 2021.05.31 ヴラディ・シメオノフ/ブルガリア国立放送響 アタナソフ 交響曲1番、シメオノフ/ブルガリア国立放送響。ブルガリアで最初の交響曲らしい。全体的に中欧の民族的なメロディーの情熱的な音楽で馴染みやすい。弦楽器の厚いサウンドが基調で、構成もしっかりしている。2楽章は単独で堂々と完結。録音は古いが聴きやすい。演奏はお手の物といった感じ。

アルセニー・アヴラーモフ (1886 1944 58)

サイレン交響曲 2021.05.31 (演奏者不詳) アヴラーモフ サイレン交響曲。えらいところに足を踏み入れてしまった。これは音楽ではないよ。いきなり大砲に度肝を抜かれサイレン、騒音、大砲、クラクション、騒音、チャイム、蒸気機関車、霧笛、そして大砲・・インターナショナル、ラ・マルセイエーズの合唱、喧噪、軍靴、大砲、汽笛。一応聴いた

オスカル・リンドベリ (1887 1955 68)

交響曲ニ長調 2021.06.01 スティグ・ヴェステルベリ/エレブルー響 リンドベリ 交響曲ニ短調、ヴェステルベリ/エレブルー響。非常に爽やかで美しいメロディーにあふれた曲。1楽章のわくわく感からの落ち着いたおおらかさや、2楽章の北欧的な哀愁、3楽章になってちょっと厳しさも出てくる。北欧的といっても冷たい響きではなく自然な暖かさを感じる。お気に入りです。

エミール・ボーンケ (1888 1928 40)

交響曲 2021.06.20 イスラエル・イノン/バンベルク響 エミール・ボーンケ 交響曲、イノン/バンベルク響。全体的に重苦しく気難しい不協和音が、緊張感と重圧を感じさせる。2,3楽章はショスタコーヴィッチを思わせる。終楽章はTrpが主導する風変わりな行進曲が始まり、Percも交えて最後はプロコフィエフのよう。オケにもう少し切れ味があればいいのに。

ジェイコブ・ファン・ドムセラー (1890 1960 70)

https://ja.kcugenii.com/wiki/Jakob_van_Domselaer 交響曲1 2021.06.20 アレクサンダー・ヴェデルニコフ/北オランダ響 ジェイコブ・ファン・ドムセラー 交響曲1番、アレクサンダー・ヴェデルニコフ/北オランダ響。一番表現のしにくいたぐいの曲。風変わりで、特別、現代的というわけでもなく不協和音の連続ということでもないけど、聴きにくくわかりづらい曲。戦争の残像というか虚無感というか、情報もない。