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山城らしい堀割構造を見る~天空のグンマー編その16

前回、休日おでかけパスを握りしめて南関東を東奔西走してから間もなく。
今度はド平日に北に向かいました。
向かう先は再びのグンマー。
ぐんまワンデーローカルパスの旅、今回は16回目です。
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沼田城址の本丸裏、「捨曲輪」を見学。
一回り見終わって、本丸に戻ってまた別の場所を見に行きます。
で、本丸に続く通路を通るわけですが、こんな感じですね。

急傾斜の谷で本丸と捨曲輪が隔てられています。

急傾斜とはいえ、この部分下から上がって来るとしたらここですよね。
とはいえ、本丸と捨曲輪両方から挟み撃ちですからきついですけど。

谷深いなぁ……怖いわ。
下草で足元が見えないのがさらに怖い。

これだけ急峻な地形で、城だった時には当然、柵なり城壁なりあるわけで。
これはマトモには攻めにくい場所ですね。

というわけで、捨曲輪を見学はこの辺で終わって、再び本丸の方へ戻ってきました。
本丸に再び入って、こんなものを見つけました。

時の鐘。

これは元々ここにあったのかどうかは定かではありませんが。
少なくとも、城跡なら雰囲気にもマッチしますし、保存するには良い場所でしょう。
そして、こんな場所も。

小規模な堀割に石垣が組まれてますね。
ここも本丸とその手前の曲輪との区割り部分と思われる。
少し引きで。

ここも現役当時は左側の石垣の上かその土塁の上の際くらいに塗り壁でもあったんでしょうけども。
階段のところに本丸の入口の門構えの構造があったかも。
堀はこの狭さと階段があることを考えると、空堀で、わざと段差を作るためのものでしょうか。
まあ、さすがに城攻めでここまで攻め込まれてたら、いくらなんでも終わりでしょうよという話は置いておいて。

こっちも斜面ですね。
撮影している立ち位置はちょうど通路みたいになってて、両側こんな感じ。

城内は細かく区画分けされていて、区域と区域の間は空堀が掘られていたり、元々ある谷の地形をそのまま利用していたりの差はありますが、いずれにせよ攻めてきた敵は穴の底や奈落へ落とされる山城らしい構造が至るところに。
しかも、沼田城の場合は水路で上流から水を引いてきていますので、水も豊富。
籠城時の心強い水源というだけでなく、豊富な水を用いて場所によっては広い水堀も用意されていた形跡があります。
こうして城の遺構を見ていくと結構楽しいです。

さて、そういえば、ここの城の主はどこへ行ったんでしょう?
まだ姿を見ませんが……。
(前回、パッパこと真田昌幸には会いましたが)
てなわけで、次回は、ここの城の主と出会います。

というわけで、今日のところはこの辺で。
続きはまた。

よろしければ、この先もお付き合いくださいませ。

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