大正建築にはロマンの香りがある~グンマー秘境編その14
そうだ、秘境、行こう。
そんなワケの分からない理由から始まった日帰り旅の第14回でございます。
社宅棟の見学を終えて、一旦正面の方に戻ってきました。
最初はここの建物の中を抜けて、向こう側にある広場の周囲にある施設を見学してきたことになります。
今度は、建物の中を抜けず、左手の方に進んでいきます。
倉庫棟の左方向へ続く道を行きますと、左手にまず最初にある建物が、これです。
この工場を監督するために海外から派遣されてくる外国人技術者が宿泊するための建物で、屋根こそ瓦葺きの日本家屋の様式になってますが、レンガの壁や窓の設えなど、構体は洋館を思わせる様式になっています。
続いて、隣にあるのは女工館。
独身の女工さんたちが暮らす建物、つまり、女子独身寮ですね。
それこそ、当時の女学校を思わせる雰囲気ですよね。
こうしてここに立っていると、映画のワンシーンに入り込んでしまったような、そんな気分になりますね。
そして、以前の回で工場内の動力として使われていた蒸気エンジンの展示の話をしましたが。
ここは、かなり早い段階で電化されていた跡も残っていました。
この工場は大正9年に電気が引かれていて、ここに高圧で送られてきた電気を実際の使用電圧に変換する変電設備が置かれていたそうです。
この地域一帯に一般的に電気が供給されるようになるには、それからさらに4年の時を要したそうで、それだけここの工場が重要視されていたということなんですね。
さて、ここからさらに奥へ進んでいきます。
いよいよ、この工場のメインの設備が近付いてきました。
というわけで、今日のところはこの辺で。
続きはまた。
よろしければ、この先もお付き合いくださいませ。
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