たぶん、加工。

香川県高松市東部の牟礼町、庵治町でのみ産出される世界一の銘石「庵治石」。 たぶん、加工…

たぶん、加工。

香川県高松市東部の牟礼町、庵治町でのみ産出される世界一の銘石「庵治石」。 たぶん、加工。は、そんな庵治石を加工する超石工アーティスト集団です。 このアカウントでは、たぶん、加工。の日々の活動の様子を発信していきます。

最近の記事

業界の常識に、波を立てる一石に。

「いくら庵治石が有名でも、石を加工する職人がいなくなったら庵治石は流通しなくなってしまう。」 当たり前のことですが、はっきり言葉にした瞬間お腹の底がヒヤッとしました。 どうも!たぶん、加工。です。 これはどんな産業でも同じですが、自然のものを道具にするためには素材を加工する技術が必要不可欠です。とりわけ庵治石は、その硬さから加工が非常に難しく、高度な技術が必要とされてきました。そしてその技術は、現代にいたるまで一部を除いてほとんど墓石の製造に費やされ、それが普通とされてきた

    • 伝統の技とアートのコラボで、他にない新しい価値を。

      前回取材記事の「庵治石の職人になるには、どんなに短くとも10年ほどはかかる。10年続けても一人前になれるのは才能あるごく一部の人たちだけ」という言葉がとても印象に残っています。 どうも!たぶん、加工。です。 石の上にも3年、なんて言いますが、3年じゃ到底身につくものじゃないし、ゆえに道半ばで挫折する人も多い。そんな厳しい世界で、修行に、留学にと石の魅力を伝えるために邁進してきた職人がいます。 牟礼・庵治産地の中でも由緒ある太田姓、芸術家AKIHOTATAのもとに生まれ、

      • VSあずきバー

        こんにちは!たぶん、加工。です。 ずいぶん前にSNSを騒がせたこやつをご存じでしょうか。 あずきバー。 昔なつかしい味わいと、 「釘が打てる」 「シンカンセンスゴイカタイアイスをも退ける」 「夏になると前歯を折られる人が現れる」 「ドロボーも撃退できる」 「砲弾にも耐えうる」(そんなわけあるかい) と噂されるほど、とにかくかた~いことで有名ですよね。 最後のはCGで作った動画のことだったみたい。 ネットで調べてみると、モース硬度9~10なんて記事も。 もし事

        • 「悪ふざけ」と「人のため」が一番楽しい。

          最近「人生寄り道も大事だよね~」みたいな記事を読みました。 その寄り道というのは「サボる」ということではなくて、興味の赴いた方にとりあえず首を突っ込んでみるとか、目の前の課題を解決するために別のジャンルに手を出してみるとか。 これをやっているのってビジネスマンのイメージが強いと思うのですが、実はうちにもこういう「寄り道」をたくさんしている職人がいます。 今回はこの「寄り道の達人」、たぶん、加工。の設立者でありリーダーのこの人についてご紹介させてください! 古市朋之(ふる

        業界の常識に、波を立てる一石に。

          家族の手を介して受け継がれる。時を越えるラブレター。

          大切な人への変わらない想いを未来へ残すプロダクト、庵治石ミレニアムラブレター。 前回の記事では、ご主人にミレニアムラブレターを贈った原さんに、ミレニアムラブレターに込められたもう一つの想いについて伺いました。 今回はこのミレニアムラブレターの作り手にフォーカスしていきます。 「たぶん、加工。」のメンバーとして、今回ミレニアムラブレターの製作を担当した髙橋輝さん。庵治石の石工職人としてどんな想いでこの製作に臨んだのか、当時の想いと製作のこだわりをお聞きしました。 原さんのミ

          家族の手を介して受け継がれる。時を越えるラブレター。

          未来のあの子たちに「これだけの愛があったんだよ」と伝えたい。

          「人はいさ 心も知らず ふるさとは……」と、かつてそう詠んだのは、平安時代の歌人、紀貫之でした。 人の心はわからない。でも考えてみればそうかしれないなあと思います。だって心には色も形もないから。確かめる手段がないから。 和歌も、かつてお互いの見えない心を確かめあうために詠まれたものでした。 だけど、それに形があったらどうでしょう。色があって、形があって、手に触れて確かめられたなら。ずっと先まで変わらない想いに、直接触れられたなら―――。 庵治石ミレニアムラブレター庵治石

          未来のあの子たちに「これだけの愛があったんだよ」と伝えたい。

          職人さんはポケモンじゃなかった。

          イベントや展示会になると、どこからともなく現れる”アーティスト”と呼ばれる人たち。 出会えるとめっちゃうれしいけど、そもそもの絶対数が少なすぎて出現率低めのポケモンみたいだな……って思っちゃうことがあります。 どうも!たぶん、加工。です。 数が少なくて、どこにいるかわかんないけど、気になる。 そんで、出会えるとうれしい。 それで言うと、職人さんもポケモンかもと思います。(自分たちの界隈以外は結構知らなかったりするので) ということで、そんなポケモン、もとい職人さんとその

          職人さんはポケモンじゃなかった。

          レーズンパンなのにレーズンが表に出ちゃダメ。いわゆる「無理ゲー」ってやつです。

          どうも!たぶん、加工。です。 今回は前回に引き続き、SANUKI ReMIX3の進捗報告です。 前回の記事はこちら↓ 前回ご紹介した職人フェス「SANUKI ReMIX」で「香川の職人の感性をクリエイターの技術で表現しろ」とトンデモないお題を出された私たち。 もといクリエイターさんたち。 たぶん、加工。のコラボ相手である下田さんも、これには頭を悩ませていました。 「まずは石工さんや庵治石、この産地について知りたいです」 下田さんのこの言葉に、たぶん、加工。と下田さ

          レーズンパンなのにレーズンが表に出ちゃダメ。いわゆる「無理ゲー」ってやつです。

          【ご報告】今年もSANUKI ReMIXに参戦します!!【大遅刻】

          こんにちは!たぶん、加工。です。 なかなか日中の気温が下がりませんね。「本当に秋か?」と毎日首をかしげています。 2年前のこの時期は、迫りくるイベントにドキドキそわそわヒヤヒヤして、肝も指先ももう少し冷えていた気がするのに。 迫りくるイベント……この時期といえばそう、SANUKI ReMIXです。 SANUKI ReMIXとは、「職人フェス」というコンセプトのもと発足した香川県の職人展示博覧会。日本を代表するクリエイターと香川県の職人がコラボして、新しいプロダクト、新し

          【ご報告】今年もSANUKI ReMIXに参戦します!!【大遅刻】

          はじめまして。「たぶん、加工。」です。

          はじめまして。「たぶん、加工。」です。 団体名なのに「たぶん」だなんて、ちょっと変わった名前ですよね。 今回はnoteを始めるにあたって自己紹介をしたいと思います。 少しばかりお付き合いくださいませ! 1.「たぶん、加工。」とは 私たちは、庵治石の加工職人たちがパーティーを組んで生まれた石の加工アーティスト集団です。 自分で「アーティスト集団」なんて名乗るの、ちょっと恥ずかしいですね……。 アーティスト集団というか、イメージは戦隊ヒーローに近いんですけれども。 こん

          はじめまして。「たぶん、加工。」です。