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プロダクトマネジメント研修の事例紹介 - デンソー様 2020年新卒向け

こんにちは、Tablyの小城久美子(@ozyozyo)です。

Tablyは「コンサルティングの会社」だとご認識頂いていることも多いのですが、実はコンサルティング/アドバイザリーに加えて、企業向けのプロダクトマネジメント研修も数多く担当させていただいております。

本日は、弊社代表の及川卓也(@takoratta)が技術顧問を務めます株式会社デンソー様の2020年新卒研修にて「良いプロダクトづくりの体験ワークショップ」を実施させていただきましたので、その取り組みをご紹介いたします。

研修の目的

今回はこれまで社会人経験の無い新卒の方を対象に「プロダクトをつくる流れや考え方の基礎を1日で体感していただく」目的で実施させていただきました。
そのため、通常の企業向けプロダクトマネジメント研修からエッセンスとなるものを取り出して、ソフトウェア開発の言葉に馴染みがない方でも楽しみながらプロダクトマネジメントの流れや全体像を理解していただく構成としました。

実施したアジェンダ

・ チームビルディング(座学 & ワーク)
プロダクトマネージャーは組織を持たないので、ライフサイクルに応じたチームビルディングも腕の見せどころになります。良いチームのあり方や、キックオフの手法など、配属後にもご活用いただけるような内容をご紹介し、それらを用いて参加者同士でのチームビルディングを実施しました。

・ アイディエーション(座学 & ワーク)
アイディエーションの手法はマインドマップや5W1Hなど、有名なものが多くあります。それらの手法をご紹介するとともに、そもそも、よいプロダクトとはどのようなものであるのかや、実践に即したアイディエーション手法を座学でお話し、実際にワークを通してアイデアの組み立てを体験いただきました。

・ どんな人がユーザーになるのか(座学&ワーク)
通常のハッカソンやアイデアソンでは、アイデアが固まればそのまま開発へと移行しますが、今回はプロダクトマネジメントの研修ですので、ペルソナやバリュープロポジションキャンバスを用いて、ターゲットユーザーの仮設を構築すること、そしてユーザーを理解することの重要性をお伝えしました。参加者からは「複数人のペルソナの優先順位はどのようにつければよいのか」といったレベルの高いご質問をいただき、実践的な学びの場になったかと思います。

・ ユーザーの声を聞く手法(座学)
ユーザーの声を聞くことの重要性を理解していても、実際に定量調査から正しいインサイトを得るにはユーザーインタビューの技術が必要です。そのため、インタビュー時に陥りやすいアンチパターンや、ユーザーからインサイトを得るための質問の仕方についてお話しました。また、「ユーザーは欲しい物を知らない」ため、MVPを用いた価値検証の重要性にも触れました。

・ ユーザーはどういう行動をするか?(座学&ワーク)
プロダクトの利用とともにユーザーを取り巻くシーンが移り変わることを学び、ユーザーシナリオの構築をするためには、点ではなく線でUXを考えることが重要であることをお話しました。そして、カスタマージャーニーマップの作成を通して、ユーザーの1つ1つの行動が進む際にも離脱せず、自社のプロダクトを選び続けてもらうための根拠づくりに取り組んでいただきました。

・ プロダクトのぶれない軸をつくる(座学)
ここまでの講義を通して、社会人経験の無い方であったも「プロダクト」というものについて大まかなイメージを持って頂くことができたかと思いましたので、Tablyが提唱する「骨太の方針」についてお話し、リーンキャンバスを学んでいただきました。骨太の方針についてはこちらの記事もご参考ください。

・ プロダクトリーダーを目指して(座学)
弊社代表の及川卓也より、これまでの経験を踏まえて「プロダクトリーダーを目指す」ために必要なマインドセットや、DXの必要性が叫ばれる多くの日本企業が抱える課題について講演させていただきました。「プロダクト」とは何かをご理解頂く前の新卒の方には難解なお話であったかもしれませんが、1日を通して「プロダクト」についてのイメージを掴んでいただいたあとでしたので、こちらのセッションが参加者のモチベーションアップにつながったとご評価いただきました。

・ [番外編] ソフト開発の楽しさ(座学)
今回は技術職の新卒を対象とした研修であったため、研修の最後に弊社のソフトウェアエンジニアである田中洋一郎(@yoichiro)より、ソフトウェア開発の楽しさについてお話し、技術者としてグローバルに発信することの価値をお伝えしました。これから配属を迎える新卒社員の皆様のモチベーションを高め、ものづくりへの意欲を持っていただくことができました。

研修コンテンツの一部紹介(良いアイデアの生み出し方)

受講いただくのが社会人経験のない新卒の方であることもあり、今回はレベルの高いプロダクトマネジメントをどこまで噛み砕いてお話できるかが私たちにとってのチャレンジでした。1日を通して、ITプロダクトではなくあえて参加者にも身近な「コーヒー」を具体例に挙げながら紹介をすることで、概念をご理解いただけたと感じています。以下、「良いアイデアの生み出し方」について、3スライドをご紹介します。

ビジョンは「誰を」「どんな状態にしたいか?」に分解できます。

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例えば、同じ「コーヒー」というプロダクトであったとしても、「もっと仕事に集中するための」コーヒーと、「リラックスした時間をつくるための」コーヒーは目指すビジョンが異なります。

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そのため、良いアイデアを思いついたと思ったときにも、一度執着を捨てて、課題を解決策に分解してみましょう。

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「もっと仕事に集中する」ことが必要なのであれば、実はプロダクトは「コーヒー」よりも「音楽」のほうが適することもあります。最初のアイデアに執着せずに、同じ課題を解決する方法を1000本ノックして最善の改善策を模索しましょう。

研修を通して

今回は数百名規模かつオンラインでしたので、私たちにとっても新しいチャレンジとなりました。「これまでに学んだことがなく、どの部署に配属されたとしても必要と感じた」といったお声を頂くことができ、大変に有り難く感じております。また、「もっとワークの時間があれば良いのに」といったお声もいただき、参加していただいた方々に意欲的に取り組んでいただけたことを嬉しく思うとともに、今後改善させて頂くポイントとさせていただきます。

また、配属前の新卒にとってはハイレベルな内容を平易な言葉で実施させていただきました。私自身新卒の頃にこの研修を受けることができていれば、と思うことができる内容になりましたし、手前味噌ではございますが、新卒の内にこの内容を知ることはプロダクト志向を持った強いリーダーへの近道となるのではないかと考えております。

最後に

Tablyでは、新卒者向けの研修はもちろん、プロダクトマネジメントやDXに取り組む企業様向けに課題感に合わせた研修やアドバイザリーを提供させていただいております。

ご興味を持っていただいた方は、お気軽にこちらまでご連絡ください。
info@tably.rocks
(会社名、実施希望時期、想定参加者とおおよその人数などをご記載ください。)

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

私たちは、最高のプロダクトはテクノロジー、プロダクトマネジメント、そしてそれらを支える人と組織から作られると考え、それらを三位一体に支援している会社です。
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