KinKi KidsのKANZAI BOYAが素晴らしすぎてエンドレス5/6

 そこんとこよろしく、久保内です。モーヲタと、ライター業界の話を続けて、なんだかアクセスだけはいただいているんだけど、もともとこのnoteは毎日何か書くというリハビリとして始めたので、さすがにちょっと書くことにする。

5/06追記※ 深夜テンションで30分で書きなぐったものが望外に読んでいただけているようでありがとうございます。しかし、書きなぐりでIMEに任せて変換したため誤字脱字、細かい情報が間違っているとのご指摘がありましたのでザッと修正かけさせてもらいました。その際、読み返してもいなかったので、わかりにくい表現を一部修正しています。本当は全部書き直したい。当方どちらかというと光一氏推し(王子様好き)なのに、最近のジャニーズで他に一番好きな曲は『ファンタスティポ』です。……最近?)

で、本日のピカイチコンテンツはやっぱりKinKi Kidsによる29周年シングル『KANZAI BOYA』に尽きると思う。聞いた瞬間に頭に浮かんだのはあまりに有名なガーナの棺桶ダンス!

KANZAI BOYAはKinKi Kidsの前身のデビュー前の名前。当時関西に住んでいた自分は、この名前を聞いたときに「正気か?」と感じたものです。さらにデビュー時のKinki Kidsですら、「なんでそんな名前に……」と思っていたんだけど、それはどうも堂本さんちのお2人も同じだったようで、山下達郎の美麗なデビュー曲を歌いながらも自分たちのグループ名には「終わった……」と、ずいぶん悩まれヘコんでいたらしい。

ジャニーズには、そんな意図のわからないトンチキなネーミングや楽曲が多く、その多くは故ジャニー喜多川のセンスだといわれている。「You、〇〇しちゃいなよ!」なんていう名セリフは、ジャニーズに興味ない人でも知ってるよね。さらに、そんなトンチキなセンスが炸裂するときに限って、バックトラックがバキバキにブラックミュージックでカッコよかったりする。「寿司食いねえ!」とか……。歴代の外部作曲者もブラックミュージックの影響を受けた人が多い印象だ(コモリタミノル、林田健司、スガシカオ、忘れちゃいけない山下達郎、礎をつくった筒美京平……!あともちろん堂島孝平も!)。この辺りの楽曲の好みもやはりジャニー喜多川のチョイスということができそう。

KinKi Kidsの新曲『KANZAI BOYA』は、一聴してすぐ気づくのがソウルの帝王ジェームスブラウン直系ともいえるようなギターカッティング! メロはほぼシャウトのガイドラインだしで、歌謡曲マナーからは遠く離れた濃いいソウルナンバーだ。さらに、おかしな銀色バキバキマンとして無表情にギターを弾いている堂島孝平たちの恰好は、ほぼP-Funk! ブラックのルーツと言ってもよいエッセンスがふんだんに取り入れられている。きっとジャニーさんもにっこり。

見てこの格好! 最高!

 つまりこの曲は、自分たち(KinKi Kids)に超☆狂った名前を付けた張本人であり大恩人でもある、ジャニー喜多川の魂(ソウル)を堂本剛作曲によって再現し、捧げた曲なんだよなあ……。

 歌詞なんて、ほぼジャニー喜多川サイドのセリフだけで構成されてるし……。そんな泣けるバックグラウンドがあるのにこんなトンチキな曲にするところが、マジでジャニー喜多川のソウルを引き受けてるんだなあと。

 また、KinKi Kidsのファンでもなくジャニー喜多川の人となりも知らない人がこの『KANZAI BOYA』を聞いたときの「何これ? よく分からないけど、頭おかしい&とりあえず近づいてきたら敬語で話そう」みたいなショックって、初めてジャニー喜多川と対面した2人がKANZAI BOYAと唐突に名付けられた時に受けたであろうショックと相似形なのかもしれない

 Music Fairでの披露時には、最後堂本光一がジャニー喜多川の扮装をして「Youたちにカッコいい名前思いついたんだよ! KinKi Kidsだよ!」を宣言、ブラスセクションの締めに合わせて「そんなに、変わって、ない…!?」とお手上げポーズで締め! 最高!

(あとMusic Fairでのセリフ確認時にぼんやり思ったんだけど、堂本光一が最後に慌ててジャケットを着替えてジャニー喜多川の扮装をするシーン、なんかジェームズブラウンが曲の途中で倒れて、スタッフが抱えて立たせて復活! ふたたび踊り狂うというお約束のマント・ショウのシーンを思い出した。)

ちなみに、5/5限定公開のショート版MVでは、Music Fairでの小芝居のかわりに、最後は光で照らされた公衆電話ボックスが映されて終わる。フル版では、披露された小芝居が収録されるのか、それとももっと驚くべき何か(宇宙船からジャニーさんが降りてくるとか…!)になるのか…! 

そこで、5(5月5日!)のボタンを押すのは、KANZAI BOYAの時代を経て、KinKi Kidsとしてのヒストリーが始まったこと(MV『硝子の少年』)がわかってこれまたグッとくる。

 これまた個人的な思いつきなのだけど「意味深な公衆電話」と言えば、もう一つ思い出すことがある。イギリスの世界で最も長く放送されているSFドラマ「ドクター・フー」だ。歌詞にも宇宙に飛び出せとかあるし。

ドクターは若々しく見えますが、年齢は少なくとも900歳前後。彼は惑星ガリフレイに住む「タイムロード」という名のパワフルな人種の一員だったのですが、活気のない隠遁的な生活に嫌気が差し、宇宙を探検することを決意します。そこで彼はターディスという名の時空を旅する乗り物をこっそり拝借して、宇宙に旅立ったのです。

 ドクター・フーは公衆電話のタイムマシンで、未来過去を飛び回り、時には宇宙の最後もみとどけたりするんだけど、これはKinKi Kidsなりの「ジャニー喜多川さんの魂は時空を超えて受け継がれていく」という宣言なのでは……と感じで一人妄想して震えたのでした。

 今日はこの辺で。




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