上手くいかない攻撃は、潔く捨てよう。│宮本武蔵の『五輪書』を卓球にフル活用しよう!⑭
「同じ事二度は是非に及ばず、三度するにあらず。」
【火の巻 二二 さんかいのかわりという事】
2回失敗した作戦は、もう止めとこう。
同じ作戦は、繰り返すたびに効果が薄まります。
相手だって考え、対策を立てるので、同じ作戦がいつまでも効き続けるということは、ほとんどありません。
いずれ効かなくなります。
このとき、一度効かなかったのは、たまたまかもしれません。
しかし、二度効かなかったら、それはもう本当に効いていません。
その作戦は諦めて、作戦を切り替えてください。
例えば、バック前の順横上サーブから回り込み3球目攻撃が決まったとします。
これに味をしめて、
「よし!これで行けば良いんだ!」
と、同じ作戦を繰り返すと、だんだん効かなくなってきます。
相手のレシーブがだんだん良くなってきます。
コースを変えてきます。
3球目攻撃がブロックされます。
こんな感じで、だんだん思うようにいかなくなります。
二度上手くいかなかったら、この作戦はしばらく封印すべきです。
しかし。
「いや、この作戦は効くはずなんだ!」
と意地になってしまったり。
「他の作戦って…なんだ?」
と、案が思い付かなかったり。
こうして効かない作戦をやり続けてしまいがちです。
上手くいかない作戦を、つい貫いてしまい、どんどん劣勢になってしまいます。
そうではなく、一回ごとに作戦を変えられるくらい、いろいろな戦い方ができるようになってください。
「山と思ったら海、海と思ったら山」
と、ことごとく相手の逆を突くような、変幻自在の攻撃を心がけてください。
これが武蔵の言う「山海の変わり」ということです。
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