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道しるべ(1)

 コロナ禍でノートを少し休んでいました。私「赤福」は1953年生まれ、1975年に大学を卒業し、とある製造業(東証プライム)に入社しました。この6月、すべての役職を終え、約半世紀に渡るサラリーマン人生を卒業しました。この間、勤務先(東証プライム)での役員を18年経験、全く畑の違う企業2社(東証スタンダード)での社外取締役を計8年間経験しました。この3社ともいろいろな事がありましたが、業績、株価とも一段階レベルが上がり、少しは貢献できたのかな?と思っています。
 これまでの経験から得た事、上手くいかなかった事、今ならこう考える、また感じた事などを記録し、微力ながら現在、次世代のビジネスパーソンに受け継ぎたいと思うようになりました。
 この20年間で情報量は6,500倍と天文学的に増大していると言われています。知識量としては、私の時代に比べて、現役の皆さんが圧倒的に上回っていると思います。では皆さんはその情報量をどのように処理しているのでしょうか?
 膨大な情報量の中から、何を選択し、どのように咀嚼して、経営判断に繋げる、あるいは自分の目標に繋げていくのか、さらに実現のために、どのように人と関わっていくのか、とても重要な事です。また自己を実現しながら人間力を高めていく作業はビジネスシーンだけでなく、自分の人生を豊かにするためにとても大切な事だと感じています。
 情報化、IT社会がどんなに進んでも「人」が介在する世の中は決して失くならないと思っています。多くのビジネスパーソンが溢れる情報、非接触の社会の中で悩んでいる、またその悩みを相談できる人が少ないと感じています。私の経験を通して得たことを記録することが、少しの励ましやヒントになればと考えています。
 公開上で私が経験した「いろいろな課題やリスク、それをどのように対応してきたか、また今ならどうするのか」記録していきたいと考えています。  
 テーマによっては具体的な実例を紹介するため、一部公開をクローズド化させて頂くことも考えています。予めご容赦願います。
 記録する内容は知識や見聞の教科書ではありません。またすべてが正解でもありません。私の経験、事実からものの見方、行動を肌で感じてもらい、参考になることだけでも共有して頂ければと思います。私自身も私を振り返るための「道しるべ」として記録するつもりです。

※写真は米国ケンブリッジ市のハーバード大学にある創設支援者のジョン ハーバードの銅像です。靴に触ると幸運が来ると聞きましたが、優秀な学生ほどおしっこをかけているという噂なので私は遠慮しました。

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