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[SS]居場所

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#つぶやき小説

お盆が近づくと、家族3人で妻のお墓を訪れました。妻は賑やかな場所が好きだったので、集合霊園にしました。私は妻の好きだったマンゴープリンを供えるようにしている。亡くなって4年目を迎えますが、妻の口癖をいつも心に留めています。私を愛する様に他人にも優しくしてね。妻を忘れられないです。

生前の妻の願いが、週末は家族4人で過ごそうというものだったので、運送業の私も出来るだけ子供達と過ごす時間を作りました。姉はお母さんっ子なので、中学生とまだ幼くて、夜一人で泣く事もありました、私に似たのだと思います。弟は妻の血を継いでいて、とても明るくてクヨクヨする所がありません。

高校生の長女と中学生の長男の弁当を朝5時に起きて作るのが習慣になっている、妻を交通事故で亡くしたのは、長女が中学生に上がる時だった。子供達は多感な時期だったので、健康的に過ごしてくれるかと心配していたが、私の母がお世話をしてくれた事もあって、姉弟が家族と揉める事はなかったのです。

まさみは聡一の脚本を読み、物語として対立軸を持たした方が良いんだと、新しいキャラを提案して、私も舞台で演じると話した。猿渡先生は学祭の前後にアートウィークとして数作品の舞台公演を企画している、まさみも中途半端な舞台にしたくないのである。先生がゼミで漁獲枠について議論すると伝えた。

真人は周囲のもの騒ぎに気づいて寝床から飛び起きます、父の元へ急いで2階へ駆け上がると、父が母の病院が燃えていると叫んで、急いで駆けつけます。真人も父の後を追うのですが、町中に火の粉が周り大騒ぎしていて、消火活動の中、母の病院は火事の中燃え尽きて、母を3年前に亡くしてしまうのです。

両親は地球に戻りたいと話していたが、僕は月面シェルターでの生活しか記憶にないので、これからの未来しか考えていない。国連高校で探索に行く、月の砂漠にいるサソリやサボテン等の動植物に興味を持っていて、未知の生物の進化を研究したかった。それは宇宙で生活する人間にも関係している事だった。

父が漁長に今年の鯵の水揚げが昨年よりガクンと落ちていると伝えると、漁長が私を呼んだ。進める様に言った事、どうなっているか尋ねた、メンテナンス会社の優子と話したけれど、東京大学のエンジニアチームに任せてみる。漁場の状況を確認する事から始める事になると思うと伝えた。漁長も話し始めた。

彼女のすみれと別れて、なつと休みをいつも一緒に過ごした。別れた事は伝えていないけど、音楽と触れ合う時間が長くなったので、なつも何となく気づいていた。僕はどじくんや堀さんが地元に帰って来た時に隣町でするライブになつを誘い、歌声を聴くのを楽しみにしていたけど、チャンスは訪れなかった。

英国はアジアを侵略する為に選んだ中国に、アヘンを売りつけて政府に開戦を要求、国力の違いを武器に英国は交渉により香港を手中に収める事に成功した。日本でも開国の動きが強まり江戸末期、老中・水野忠邦はアヘン戦争の翌年から天保の改革を進めていた。二十世紀への足音が急速に聞こえている様だ。

長月秋さんと言う方が、YouTubeで本の紹介をされています。目的がないと観ている人も納得しないですよね。僕も小説を書いているので、簡単な物語を動画にしたいです。一番楽に始められる方法を選択しようと思います、スマホさえあれば始められるも嬉しいです。noteも活用できれば良いです。

50代になって金銭的な余裕がある内に、映画と丁寧に大切に向き合いたいです。本当は学校で映画を学んでみたいと思います、監督になりたいという自分の取り組みじゃなくて、専門学校を卒業してみたいのです。なんか高校生みたいですね、この夢は難しいと思いますけど、50代は動画を撮影したいです。

僕は趣味で継続している事がある、映画の勉強である。20代の頃から読書より映画を見る方が好きでした、自分から逃避して違う世界に行きたかったのかもしれません。30代になって日記をつけ始めました、文章を書く練習をする為です、40代で自分との対話を本格的に始めて小説を書く様になりました。

母と旅行した鹿児島への旅を思い出していました、帰りの高速バスが猛スピードで怖かった事、博多駅で田舎の人と思われて笑われたのが、頭に浮かびます。今回の旅は一人で行くことにします。40代最後の自分を振り返りたいと思うのです。旅行先は学生時代を過ごした千葉県野田市に行く事に決めました。

昨晩、恋愛小説を投稿しましたけど、当時を振り返ると女性と対話をしたいと思っています。単純な欲求で描かれた小説の方が、読者に想いが伝わりやすいのだろうと感じています。最近の僕の小説を振り返って、内容が薄くストーリーが複雑なものが多いですね。そんな事を考えながら旅支度を始めたのです。