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2023年4月の記事一覧

男の子は3人には黙っていたけど、小さい時から近所の女の子よりも男友達に惹かれていた、その事を両親にも話せなかった。父親も大好きだから一緒にいたいと正直に伝えられなかった。病気と思われるのが怖い。女装のゲイと男の子は同じ世界で繋がっているかもしれない。今はまだ互いに気づいていない。

僕は、生物学的には男性であるけど、自己意識は女として生きるのが相応しいと感じているとメンターである彼に話すと、彼は性別に違和感はなく、恋愛対象が同性であるだけだと言う。君は、両性愛で女装を楽しんでいる、趣味嗜好を目的にしている。3人とも同じ障害がある訳でなく、原因は性分化にある。

男子は、僕が筆で目や鼻、口の周りを黒く縁取る所を手鏡で見せると、その周りを白く塗ってニヤリと笑う、選んだタイツの衣装に身を通すと、骸骨が不器用に動くのを見せた。昼ご飯に彼がとうもろこしをベースにして作ったタコスを美味しく食べて、君が教えた壁画は見事で先祖であるマヤ族の血が脈打つ。

女性は、旦那さんのことを愛し続けた、父は若い頃仕事を無理して糖尿病を患ったので、女性は食事に関してとても気遣った。母の興味は健康食品に移り、父にはビタミンEを妹にはビタミンCを僕にはプルーンを用意してくれた。母は朝起きると父のコップに白湯を入れる、父は母の足をマッサージしている。

ベルリンの朝市といえば、白アスパラガスのシーズンが真っ先に思い浮かぶ。ベーリックという町から大量の新鮮な商品が運ばれてくる。白アスパラガスは野菜の王様だろう、ドイツ人にとって白アスパラのシーズンは重要なのだ。ジャガイモのスタンドも賑わっている、種類の多さにもドイツらしさを感じる。

ゴザでうたた寝をしていると、頭の側で何か動いている感じがする。目を覚ますとブルーがこちらを見ている。お腹でも空いたのかなと思い、父に声を掛けると部屋にいない。窓から入る空気が焦げ臭い、焼き場の匂いがしたよ。僕は皿にカリコリとキャットフードを入れてやるとブルーは美味しく食べ始めた。

僕はバスの中で男子と一緒に、骸骨のメイクを施した。男の子も舞台の練習通りに踊って見せた。メンターと研究生は、メキシコの酒であるテキーラを飲む、食前酒程度だが気持ちを高揚させる、彼が男の子にメキシコ料理であるタコスをふるまう、メキシコ人はトウモロコシがすきで、君は壁画芸術も教えた。

祝日の夕暮れ時、街のお墓は家族の者達で人だかりが出来る、11月になると肌寒く、身体を毛布で包む。十字架を模した白石のお墓の側にロウソクを立てて明るくする。お花を供え、食べ物などの贈り物を並べる。子供達は骸骨の衣装を着て死者を迎える。ハロウィンとは異なり日本のお盆と共通しています。

男の子は、11月の最初の2日間にある死者の日と呼ばれる祝日を父と一緒に祝いたい。メキシコの人々は死者の魂が次の世界にたどり着く為には、子供達が骸骨の衣装を着て、頭蓋骨をかたどった小さな砂糖菓子を食べる。父と大切な人のお墓を訪れ贈り物をして死について考え、人の魂を忍ぶんだと答えた。

ユカタン半島にある観光リゾート地・カンクンに向かって、メキシコシティから旅をしている。7歳の男の子も一緒である、男子がお父さんに会いたいと願う、本当の家族が舞台に立つ。お父さんは舞台監督の友人である、友人の息子の話を聴いて物語にした。僕は息子になぜお父さんに会いたいの?と尋ねた。

君は僕とお付き合いをしていた20代の研究生です。君がまだ学生の頃、僕の舞台を観に来てくれたよね。僕の方から劇団に入らないかと誘ったんだけど、期待に応えてくれてエースとして頑張っている。彼と僕は団員になって欲しいけど、君の人生だから今回の公演が終わった後に君の答えを聞かせて欲しい。

女性は2年前に脳出血して2ヶ月入院、リハビリに通院していたけど、家の廊下で転倒、大腿骨を骨折する。1ヶ月の治療の後、理学療法士の方にマッサージをして頂き少しずつ回復している。リハビリを努力すれば来年には杖をついて歩ける様になると思う。また、イオンに洋服を買いに行きたい。がんばれ。

メキシコのドラッグクィーンの話と猫日記、女性物語を投稿して様子を見ようと思っている。最終的には2作品をテキスト記事にまとめて投稿したい。創作大賞への取り組み方は手探りで始める。改善しながら皆んなが納得出来る姿にしていきたい。今も新しい人からすきを貰った、いい方向に進めると良いな。

創作大賞が始まった、僕がnoteを始めたきっかけになったイベントである。とても興奮している、僕の挑戦は、ショートショートで勝負したいと思っている。締め切りの7月まであっという間だと思う。色々な作品を投稿しながら仕上げていきたいです。ビュー数が伸びてくれたら嬉しい、すきも欲しいな。