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「もったい苗」を知っていますか?/夏野菜づくりスタート
TABLE FOR TWOは、飢餓と飽食という世界規模で起こっている相反する食の不均衡を同時に解決することをミッションに掲げ、2007年に日本で立ち上がったNPO法人です。以来、多くの法人・個人の皆さまにお力添えをいただき、今年の10月に設立15周年を迎えます。
15周年を記念して、TABLE FOR TWOとして初となるnoteの公式アカウントを開設しました。2022年9月~12月の間、設立後15年を振り返り、TABLE FOR TWOが歩んできた道のり、現在、そして今後について発信してまいります。
土づくりからおよそ2週間。いよいよ種まきと苗の植え付けを行います!
今回の振り返りは、夏野菜がメインです。
用意したのは、トマト(ミニ、中玉)、ナス、京都野菜の甘長トウガラシ、ピーマン、オクラ、トウモロコシ、小松菜、モロヘイヤ、枝豆、サツマイモです。
廃棄苗を救う「もったい苗」の取り組み
突然ですが、皆さんは「廃棄苗」をご存じでしょうか。
苗農家さんが育てた苗のうち、形が悪かったり、育ちすぎてしまったりして商品にならず捨てられてしまう苗のことです。
形など見た目が悪くて売れない野菜がフードロスの問題として良く聞かれ、最近はあえて「ふぞろい野菜」など売り出している場合もありますよね。実は、野菜になる前の段階で捨てられてしまう苗も存在しているんです。
これから美味しい野菜を実らせてくれるのに捨てられてしまう苗…。もったいないと思いませんか?
この苗を救うため「もったい苗」と名付けて販売を行っていらっしゃるのが、大学生の二人組「チームポンズ」(※)。
ご縁があってお二人の活動を知り、共感し、応援したいと思ったわたしたち。もったい苗を購入し、TFT FARMでも育てることにしました。捨てられるはずだった苗から美味しい野菜が採れたらとっても素敵ですよね!
今回は、ミニトマト、ナス、甘長トウガラシ、オクラを購入させてただきました。
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(※)もったい苗の情報はチームポンズのTwitterから。TFTのリールでも紹介しています。
https://twitter.com/ponzuponzu1156?s=20&t=jfIB0UTVVOsymVWo6sK34A
植え付け作業スタート
苗とタネを持参して、農園での作業スタートです!
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苗の植え付け
初めに植えるのが、もったい苗を含むナス科の苗たち。
トマト、ナス、唐辛子、ピーマンはすべてナス科の仲間なんです!
植え付け作業の前には苗にしっかり水をあげておきます。
どの場所に植えるか苗を仮置きして決めたら、マルチに丸く穴をあけていきます。穴あけにはギザギザに切った缶のような道具を使います。
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次に苗のポットが埋まるくらいの深さまで土を掘ったら、水をたっぷりと入れます。
水が引いたら植えどきです。
苗を指の間にはさんでからポットを逆さまにして取り出し、穴に入れ、土でしっかり固めてあげたら植え付け完了です!
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まだまだ作業は続きます。
苗が植わったら、今度は仮支柱と言って、苗が根付くまでの支えとなる細い支柱を付けていきます。
斜めに差し込んだ仮支柱に麻ひもで苗をくくりつけます。
![](https://assets.st-note.com/img/1663029431045-zXRb6fYE0s.jpg?width=1200)
苗はこれからどんどん太って大きくなるので、ゆったりとひもをかけてあげて、一方で支柱側ではズレないようにしっかりと結ぶのがポイントです。
もったい苗たち、無事に植わりました!
最後に、成長を願いながらたっぷり水を上げるのを忘れずに!
![](https://assets.st-note.com/img/1663029452608-qCrJpfxUZM.jpg?width=1200)
オクラも同じ要領で植えていきます。
こちらはひとつのポットに3つほどの苗が植わっており、分けずにそのまま植えていくのがポイントです。
オクラはアフリカ原産の野菜で、TFTが支援する地域でも育てられています。
同じものを食べていると思うと、遠いアフリカの地もちょっと身近に感じますよね。
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種まき
次はタネで植える野菜たちに取りかかります!
今回は、二つの種まき方法を教わりました。
一つ目はすじまきと言い、すじ状にタネをまく方法です。
二つ目は点まきと言い、間隔をあけながら数粒ずつタネをまく方法です。
まずは小松菜。こちらはすじまきします。
(すじまきの方法はリール動画でもご紹介しています!)
トウモロコシ、モロヘイヤ、枝豆は点まきです。
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当たり前と言えば当たり前なのですが、トウモロコシのタネがいつも食べているツブツブの実を乾燥させたもの、枝豆のタネは大豆(に見えました^^;)で、
「ああそうか、こんなことも知らなかった!」
という新鮮な驚きがありました。いつも食べている野菜ですが、基本的なことも自ら学ばないと知らないものですね。
ちなみに、ネバネバの健康野菜として有名なモロヘイヤもアフリカが原産の野菜です!
緑の葉を豊かに茂らせる強い夏野菜です。
さつまいもの植え付け
最後に秋の収穫に向けてさつまいもを植えます。
さつまいもはつるで増える野菜で、根っこの出たつるを植えていきます。
垂直に植えると少ない数で大きめのイモがなり、斜めに植えるとたくさんの小さめのイモができるということで、今回はみんなでシェアする日を夢見て斜めに植えました!
支柱で斜めに穴をあけ、つるを差し込む形で植えていきます。つるだけで大丈夫なのか…?!と思うのですが、さつまいもは痩せた大地でも育つ強い作物なのだそうです。
ぐんぐん育つことを願って、等間隔に植えていきます。
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鳥や虫の対策のため、種まきをした作物には不織布の覆いとネットをかけて…
完成!!
![](https://assets.st-note.com/img/1663029675411-cvbNYtnUQO.jpg?width=1200)
作業を終えて
2人でたっぷり半日かけて作業完了。
畝5つの小さな畑ですが、11種類の野菜が植わり、とてもにぎやかになりました!
たった二回の作業、しかもこの小さな畑を通じて、すでにたくさん発見がありました。
自分たちが普段食べている野菜について、流通過程のフードロスの問題について、生産者さんの苦労について、アフリカとのつながり…きっとこの後もたくさんの発見があるはず!
家庭菜園に挑戦しているという読者の皆さん、ぜひ皆さんの発見もコメントでシェアしてくださいね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
(TFT FARM担当:山本)
おまけ:畑のビフォーアフター
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![](https://assets.st-note.com/img/1663034165537-JXOpmwoQwM.jpg?width=1200)
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