TFT FARM はじめの一歩
TFTは、これまで、企業の食堂やSNSを舞台に、気軽にアクションできる場を作ってきました。しかし、わたしたちのミッション「肥満と飢餓の同時解消」を実現するためには、もっと本質的に、人々の食への意識が変わることが必要だと思っています。
「手間暇」をかけたその先にある、価値を見出していきたい。
そのために、15周年の節目に自産自消できるTFTファームを立ち上げました。
畑づくりスタート
GWを控えた4月末。ちょうど良いくもり空の絶好の農作業日和に、TFT FARMはじめの一歩を踏み出しました。
スタッフとその家族、そして畑のアドバイザーさんにもご指導いただきながら畑づくりスタートです!
土に栄養を混ぜて耕す
この日行ったのは、畑に作物を植えるための準備、土づくり。
まずはじめに、たい肥、鶏ふん、油かす、石灰といった栄養を撒き、クワで混ぜ込んでいきます。
私たちの借りている農園は有機農法(オーガニック)がルールで、化学肥料は使いません。
豆類やイモ類など、作物によっては土に栄養を入れない方がよく育つということで、区画を区切りながら必要な部分にだけ栄養を入れていきます。
畝づくり
次のステップは畝(うね)づくりです。
区画内に糸を張り、畝の場所の目印にします。
クワで畝と畝の間の土をすくい、畝を作りたい場所に順に盛っていきます。
アドバイザーさんはスイスイと進んでいきますが、全くはじめての作業に手こずる私たち…。
「クワをどのように扱ったら上手く土をすくえるのか?」
「どのくらいの高さに盛ればいいの?」
などなど、分からないことだらけです。
それでも何とか土を盛り、何となく形になってきましたよ~!
土を盛ったら今度は畝の整形作業。
トンボ(細長い板に柄がついた道具)で表面をならし、さらに側面の余分な土をそぎ落としたら、畝の側面をドンっと押して、土をしっかり固めます。
仕上げに表面を木の板でトントンとならし、整えてあげます。
マルチを張る
そして次にマルチ張り。(これが難しかった…!)
マルチ(黒いシート)は、畝の雑草予防、保湿、保温などたくさんの役割を果たしてくれます。
TFT FARMもそうですが、貸農園など自宅とは少し離れた場所に畑がある場合、毎日通いこまめに世話をすることは難しいので、こうした道具の力も適度に借りて無理なく続けられると良いですよね。
畝の一端で土をかぶせるようにしてマルチを固定したら、反対側まで引っ張って覆い、程よい長さにカットします。この作業は複数人でないとなかなか難しいと思います。
両端を土で固定できたら、今度は側面を土に埋めていきます。
足でマルチを押さえつつ、クワで下の土を掻き出して、その掻き出した土をマルチの端に乗せて、最後に足で土を踏み固めます。
この作業を繰り返してどんどん後ろに進んでいくのですが、とにかくこれが難しい!
頭では理解していても全く思ったようにできませんでした。
ピンと張った理想的なマルチを目指して、五つある畝を順番に覆っていきます。
最後の畝までにはみんな上達してきて、「あ、これ、見たことある!」な畑の様子に。
少し緩いマルチもありますが、それも挑戦の証!
この日の作業はこれで終了。
たい肥をまいたばかりの土はガスを抜く必要があり、ここから2週間程度寝かせます。
作業を終えて
これだけの作業をするのに、アドバイザーさんにご指導いただきながら(そして手伝っていただきながら)、大人5人がかりで3時間近くかかりました。
小さな農園ですが、これだけを世話するだけでも作業はたくさんあり、時間も労力もかかるということが身に沁みます。
体験して感じる食べ物を作ることの大変さ
作業を終えて個人的に強く感じたのが、スーパーなどの店頭で野菜をはじめ食べ物が安価に手に入ることへの驚きです。農家さんがどれほど高い技術を用い、どれほど大量に生産してはじめて採算の合う産業になっているのか。食べることは命に直結していて、価格は簡単には上げられません。農家さんの努力に頭が下がる思いです。
私たちの農園はとても小さく農家さんの大変さと比べられるものではないですが、「当たり前」を見直すきっかけとなりました。体験する尊さも改めて学びました。
心身への影響
ちなみに、健康を推進するTFTとしては、今回の農作業がどのくらいの運動になったのか気になるところ。ざっくりですが計算してみました。
■消費カロリー:一人約90kcal
※一人あたり20分程度耕作したものとして換算
※食べ物で言うと卵1個
多いのか少ないのか、うーん、というところですが、確かなのは作業後にみんなで食べたおにぎりがいつも以上においしかったことです!
また、農作業はストレスを減らして心の健康に役立つという研究結果も発表されています。
参考:一般社団法人日本食農連携機構「農業・農村の新たな価値を提案する「アグリヒーリング」~ 順天堂大学・千葉吉史研究員」, https://jfaco.jp/report/2072(9月8日最終確認)
終始雑談し、笑いながらの作業時間は、スタッフ同士のコミュニケーション機会にもつながり、普段とは違う形での交流に新鮮さも感じました。
おいしい作物を育てながら、心身ともに健康になりたいですね。
次回は種まきと苗の植え付けです!
作業の様子はInstagramリールでもご紹介しています。こちらも良ければご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
(TFT FARM担当:山本)
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