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【参加レポ】DATASaber認定制度

noteをお読みいただきありがとうございます。Tableau女子会Web担当のchiakiです。今回はDATASaber認定制度についてご紹介します。私も晴れてApprentice(受験生のことをこう呼びます)を卒業し、DATA Saber認定をいただきました。これからDATASaber認定制度にチャレンジしてみようかな?と思っている方の参考になれば幸いです。(長くなる予感)

DATA Saber(データセイバー)とは?

データに溺れかけている世界を その剣で守り導く救世主
データを通して世界を理解し、それを人に正しく伝える努力を怠らず、
人の心を動かし、行動を促す。これがDATA Saberである

( 公式HP より抜粋)

個人としてデータの扱い・理解を深めた上で、その力を組織内外に対して発揮し、世の中のデータドリブンカルチャーを推進していく役割を担います。DATA SaberはTableau社Officialの資格ではなく、あくまで認定制度です。しかし、認定後にはイベントや名刺の肩書に記載可能となっています。
Officialの資格取得を目指したいという方は、こちらを参考にしてみてください。

何のためにDATA Saberになる?

受験にあたって事前のTableauスキルは一切問われません。私はTableau歴1年半ほどでの受験となりましたが、同時期のApprenticeの中には2週間前に初めてTableauを触りました!という方もいらっしゃいました。

しかし、認定制度にチャレンジする前に何のためにDATA Saberになるのかを考えておいた方が良いかと思います。目的は様々で正解はないですが、現在受けている人の中でも「ただ肩書きが欲しいから」という考えの人はいらっしゃらないのではと思います。Saberの試験は3ヶ月の期限があります。その期間中は通常業務等と並行しながら進める事になりますので、かなりの集中と覚悟を持って挑戦する必要があります。
私は2つの目的で受験しました。
1)自身の強み・弱みを明確にするため
2)自分がそうだったように、今までデータを扱うことをしてこなかった人でも興味を持つ、理解をする、行動に移せるきっかけを作るため。また、その際に説得力を持って活動できるようにするため。
1)だけであれば前述したOfficialの資格にチャレンジするだけでも良いのですが、2)は資格だけではどうにもならないので、Saber認定試験を通してきっかけを作りたいと思っていました。

事前準備:師匠を見つける

以下、DATA Saberを目指すための道のりの説明となります。詳細はKTの説明会動画や、公式HPを必ず確認してくださいね!

まずは認定してくださる師匠が必要となります。
※師匠が決まってからでないと、参加申し込みができません
師匠となれるのは既にDATASaberの認定を持っている方となります。現在所属している組織内にSaberがいらっしゃれば、その方にお願いをするのが最も良いと思います。後述しますが社内活動の成果も見る必要がありますので、社内に師匠がいるとスムーズに進みやすいです。

もし、組織内にSaberが居ない場合には自分で探す必要があります。一番良い方法は、頻繁に開催されているTableauユーザー会に参加することです。現在、月1~2回(もっと?)のペースで様々なTableauユーザー会が開催されており、Saberが主催しているユーザー会がほとんどです。そこで「Saberチャレンジしたいんです!」と勇気を出して声をかけてみましょう!もちろん師匠たちも通常業務等がありますので必ず引き受けてもらえるとは言えませんが、その場合には誰か別の方を紹介いただけたり、有益な情報をもらえるはずです。
ユーザー会は主に「TECH PLAY」や「compass」で開催されることがほとんどですので、チェックしてみましょう。

また、SNSで連絡を取ってみるのも良いと思います。Tableauユーザーは主にTwitterで情報発信していることが多いので、DMで連絡を取ってみるのも良いかと思います。公式HPの師匠一覧をクリックしてみると、各個人のSNSアカウントが表示されるようになっていますので、ぜひ見てみてください。

課題① Tableauテクニック・知識・考え方を身につける

Tableauを使ったデータ分析に関する正しい知識、スキルをつけるために、分析スキルを問う問題が6題、データ加工やTableau製品に関する知識・組織へ影響を与える際の考え方を問う問題が4題、合計10題の問を「満点」でクリアする必要があります。満点を取るのはなかなか難しいですが、何回でもチャレンジする事ができます。
Tableauの機能やVisualAnalyticsの分野は、Tableau社から出されているホワイトペーパーを読むことも非常に大事です。
KTのnoteにもまとめてありますので、必読です。

課題② 社内外のコミュニティに広める力をつける

組織内・組織外(パブリック)それぞれで発信が必要となります。
各行動にはポイントが割り当てられており、組織内で20ポイント以上、パブリックで20ポイント以上、合計50ポイント以上が必要となります。

<パブリック活動例>
・Tableau publicへのViz投稿&Twitterでシェア 4週以内に3回投稿で10pt
・Tableau Community Forumsで投稿されている質問に回答する 4週以内に3回投稿で10pt
・Tableau関連のブログ記事の投稿&Twitterでシェア 4週以内に3回投稿で10pt
など
<組織内活動例>
・組織内ユーザー会、勉強会などのイベント開催。幹事以外の参加者が5名以上集まるもの 10pt
・組織内でDoctorを実施。Doctorとは1回の開催につき、3名以上の患者を治癒すること 5pt
・組織内の分析課題をDATAにより解決し、経営層を含む社内に報告、シェアを行う。達成したかどうかは師であるDATA Saberが内容を確認して判断するため、参加申請から一か月以内に取り組む課題と現状について師に申請することが条件。 30p ※このポイントを狙うのであれば、師匠は社内にいた方がベターです。社内の分析案件等を別会社の師匠に話すことは情報漏洩のリスクがあり、正しく判断する事が難しいからです。
など

その他、ポイント獲得に関する細かい条件は公式HPで確認を。
私の場合、社内はCreatorユーザー研修(5名参加)を2回やって20pt、パブリックはMakeoverMondayやWorkoutWednesday、このブログやユーザー会の企画・登壇等で100ptくらいでした。規定的には50ptで問題ないのですが、発信の習慣をつけたかったのと、自分がどんな活動をどれだけ活動できたかを残しておきたかったので記録し続けました。

課題③ 最終試験&口頭試問

①②の課題をクリアした後、最後の技術試験と師匠からの口頭試問があります。それまでの課題をしっかり理解しておかないとクリアできない内容になっています。

以上3つの課題を3ヶ月以内にクリアすると晴れてDATA Saber認定となります。

クリアするためにすべきこと

実際に認定試験を受けてみて、クリアに必要なのは以下3点かなと感じました。

■仲間を作る
1人では絶対にクリアできませんでした。同じ時期のApprenticeにはユーザー会で知り合った方々がいましたので、何度もディスカッションして理解を深めたり、それぞれの知識・スキルを伝え合ったりしながら進める事ができました。
■自ら行動する
Ord6(Visual Best Practice II)とOrd10(ZEN問答)が公開された際、もっと色んな人の考えを聞いてみたいなと思い、Apprenticeコミュニティ(FaceBook上にグループがあります。認定制度にエントリーすると招待がきます)に呼びかけてディスカッション会を開きました。当初は4〜5人でひっそりやろうかなと思っていたのですが、蓋を開ければ参加者は20人。議論が白熱しすぎて第2回まで開催されました。あの会がなければApprentice同士の繋がりも広がらなかったですし、課題の理解も深まらなかったと思います。
■とにかく考える&勉強
テクニック系の課題は自身のTableau Publicに投稿する形式になっているので、実は正解が公開されていることになります。それを見ながら満点を取るのは簡単ですが、それだけだとこの試験を受けるのは勿体無いなと感じました。
なぜその答えに辿りつくのか、他に方法はないのかを考えながら進めていくことで、より自身の理解が深まり、スキルが高まると感じました。私は今回の課題で初めて知った機能もたくさんあったので、解くたびにワクワクしていました。
知識を問われる問題ではTableau社が公開しているホワイトペーパーを読んでみたりKTチャンネルを視聴したり、とにかく知識を入れまくりました。

DATA Saberになった後は

DATA Saberの認定をいただいたわけですが、今後の活動が劇的に変化するということはないかなと思います(私は)。認定制度を通して行ってきた活動のおかげで、Twitterへの発信やこのブログ等の発信習慣も付けられましたのでこれを継続し、データに関する知識やスキルを地道に広めていきたいなと思います。
あとはこれも引き続きですが、勉強です。Tableauもそうですが機能や情報は常にアップデートされていきますので、アンテナを張りながら、新しい機能はできるだけ早く身につけて発信して、誰かの役に立てば良いなと思っています。

宣言通り長い記事になってしまいましたが、これを読み切った猛者はきっとDATA Saberにチャレンジしてくださることでしょうw
挑戦される方を心から応援しております!
ご相談等あればお気軽にご連絡ください。

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