ノサト

旅先に合わせて読んだ本や、現地で楽しんだビール・お酒、グルメ、史跡なんかについて、ゆる…

ノサト

旅先に合わせて読んだ本や、現地で楽しんだビール・お酒、グルメ、史跡なんかについて、ゆるっと書いています。   岐阜→滋賀→大阪→東京

最近の記事

さっき立ってたんだし

そんな背中の押し方、ある? でも、そこが好きなんだよな、と、笑ってしまった。 この曲も、もう13年前か。 さっき立ってたんだから、立てないわけないでしょ、って。 どこか冷たいような気もするし、でも言われてみればそうだよな、とも思う。 もちろん、体力が尽きていたら、それは休まなくちゃいけないけど。 さっきまでできていたから、って思ったら案外できるものである。 「できない」って、自分で決めつけて諦めてきただけかもしれない。 できるも、できないも、自分で決めたらいいのか。 こん

    • 栴檀は双葉より芳し?

      「栴檀は双葉より芳し(せんだんはふたばよりかんばし)、やな」 名前を呼ばれたとき、以前、母に言われた言葉が浮かんだ。 栴檀は白檀(びゃくだん)のこと。材は香料として使われるが、双葉のころから香りを放つ。 「大成する人は子供の時からすぐれていることのたとえ」 (西尾実、岩淵悦太郎、水谷静夫、柏野和佳子、星野和子、丸山直子編(2019)『岩波国語辞典』第八版、岩波書店) 1月から通っていた編集・ライター養成講座が終わった。 提出した卒業制作は、最優秀賞に選ばれた。 旅行、ラ

      • 鉄板の上のオーロラ

        「実家のお好み焼き、オーロラソースなんですよ」 大阪は鶴橋のお好み焼き屋で、会社の同僚とエビ玉をつついていた。 実家は、大阪から200キロ離れた岐阜県郡上市。山と川と田んぼに囲まれ、鉄道は一時間に一本走るような街だ。40年ほど前、大阪から婿養子としてやって来た父は、我が家にお好み焼き文化を定着させた。 「お誕生日、何が食べたい?」「お好み焼き!」 私は物心のついた4歳くらいから家を出る18歳まで、この答え一筋だった。誕生日の夕方、トントントン、と母はキャベツを刻み始める。

        • 「大名行列関連グッズ」のご提案

          諸藩の出費がかさんだ参勤交代。 いや、自ら「かさませた」が正しいか。 ウン十年前に「参勤交代は大名の経済力を削ぐために幕府がやらせた」と学校で習った記憶があるが、今は「大名が幕府への忠誠心を示すため、財政は苦しくても見栄を張って行列を整えた」という見方なんですね。知識も定期的に入れ替えねばならぬと痛感。参勤交代だけに。 先日、1泊2日で金沢に行った。 実は書かねばならぬものがあって、ゆっくり過ごす余裕が無かった(いや、「事前に終わらせられなかった」が正しいか)。 金沢へ行

        さっき立ってたんだし

          映画化してほしくない本

          映画化してほしくない本がある。 和田竜の『村上海賊の娘』だ。 行き先に合わせて選んだ本を読みながら、旅行をするのが好きな私。 数年前、愛媛県に行くこととなり、旅のお供をこの本に決めた。 戦国時代に瀬戸内海で栄えた村上海賊が毛利氏に付いて参戦した、織田氏との木津川合戦が題材の小説である。 厚さ3〜4センチほどの単行本が上下巻。図書館で手に取ってみたはいいが、旅のお供には少々、というか、かなりかさばるな、読み切れるかなとは思いつつ、「本屋大賞受賞!」のコメントカードも後押しし、と

          映画化してほしくない本