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許すことは神様の仕事

神様の仕事


僕は
お師匠さんから
ヨガという伝達手段を使って
たくさんのことを学びました。

お師匠さんから頂いた
数ある言葉の中で
特に印象的だったものがあります。
それは

「許すことは一番難しい。許すことは神様の仕事。」

というものです。

例えば
自分が一番大切にしていたものを壊されたときや
自分が一番大切にしていた人を傷つけられたときは
怒りや憎しみといった感情が湧き上がってきますよね。

出来ることなら抱きたくない感情ですが
自然発生的にフツフツと湧き上がってきてしまうものですね。

こういった感情の多くは
「人間関係」から発生します。
つまり
自分ひとりの問題ならまだしも
相手がいる問題なので
感情の取り扱いがより難しいのです。

何もないところに矢を放つ気にはなりませんが
「相手」という的が存在しているため
怒りや憎しみの矢をどうしても放ちたくなってしまうのです。

しかもこういった感情は
思考のクセを濃いめにつくるので
怒りや憎しみを増やしたり
長く継続させたりすることもあります。



許せない自分が許せない

こういった感情を引きずっていると
思わぬ落とし穴にハマることがあります。

それは
「許せない自分が許せない」
という落とし穴です。

私の心が狭いから・・・
私の性格が悪いから・・・
私のダメな人間だから・・・

このように
怒りや憎しみがあるのは自分のせいだ!と
今度は自分に矢を向けてしまうのです。

これ、結構あるあるです。

この場合
もはや本題とはまったく別の話にすり替わってしまっています。
悩みを自分で勝手に作ってしまっているのです。

先ほど話したように
怒りや憎しみは本来であれば抱きたくない感情ですが
人間関係の中から自然発生的に湧き出る感情で
しかも相手がいる問題なので
半分は事故的な要素があるわけです。

もちろんそれらを踏まえて
「全てを受け入れる」という
達観した状態になれたら良いのですが
世の中そんなに甘くないことは
よくご存じだと思います。

耳ざわりの良い言葉だけでは
現実は変わりません。



許せなくていい

ここは段階的な対処が必要です。
その最初のステップは
先ほどの落とし穴にはまらないようにすることです。
つまり
許せない自分を責めるのではなく
『許せなくて良い』と
怒りや憎しみの感情を肯定することです。

否定的な感情を肯定する

という
なぞなぞみたいな話ですが。
このなぞなぞを解く合言葉として

『許すことは神様の仕事』

という言葉を持っておけば
それが問題解決のヒントになるのです。



あくまでも準備

でも間違えちゃいけないのは
「否定的な感情を肯定する」というのは
ゴールではなく
準備であるということです。

これをすることで
心のウォーミングアップが出来るため
冷静になれたり
気にし過ぎていた部分をちょっとだけおおらかに観ることがでるようになったり
少しだけでも相手の立場になって考える余裕が生まれたりします。

ここが大事なのです。

最終的には
やはり怒りや憎しみといった感情を
浄化させた方が良いに決まっているし
そもそもそんな感情を抱かない方が
確実にお得ですよね。

そのための段階を踏んでいくことが大事で
そのファーストコンタクトに必要な合言葉が
今日のお題である『許すことは神様の仕事』ということなのです。



最後に

自然発生的に湧き出た感情は
自然消滅していくのだと思います。
だから
僕たち人間が
許すとか
許さないとか
いう話ではないような気がしますね。

今日のお話が
皆さん方にとってより良い方向に繋がれば嬉しいです。

おわり

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