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出来ないを出来るに変えるには(前編)

人が「出来ない」から「出来る」に行くまでの過程は、ハードル競技のように、一つ一つ壁を乗り越えていきます。ヨガの世界では、ポーズや呼吸、瞑想などのスキルを習得することを目指していますし、その背後にある思想や哲学を理解することを目指しています。では果たして、それらを理解し、習得するためにはどんな壁を飛び越えていかなくてはならないのでしょうか。


知識のハードル

まず人は「知らない」という状態にいます。
そしてなんらかのきっかけにより
「知る」という一つ目のハードルを飛び越えます。

インドカレー屋さんに行ってドリンクメニューを見たところ「チャイ」という単語を目にしたあなたは、店員さんにこれは何か?と聞いてみます。
すると「インドの紅茶です。スパイスが入っていて美味しいし身体にもいいですよ!」と教えてくれました。
しかしあなたは「インド?スパイス?紅茶?・・・なんか怖い」と思い、気になってはいたものの、注文はしませんでした。

でもまずは「知る」という
1つ目のハードルを飛び越えました。

このハードルは
比較的容易にクリアすることが出来ます。
どんなきっかけでもファーストコンタクトをとってしまえば
あとは今の時代いくらでも検索することが出来ますよね。


行動のハードル


知ったあとに待ち受けているのは
行動のハードルです。

やはり全ての物事は
やってみなきゃわからないものです。

あのアインシュタインも
「体験以上の学びはない」と言っています。

結果に捉われなければ
行動のハードルはかなり下がります。

結果に捉われるというのは
「うまくいくかも」とか
「失敗するかも」といったような
未来の基準で判断をするということなので
これは誰にもわからないことなのです。
わからない基準で判断しようとするから
ハードルが高くなってしまうのですね。

だから結果に捉われずに
シンプルに
いま「やるか」「やらないか」をフェアに見て
率直な判断が出来れば
行動のハードルはかなり下がります。


インドカレー屋さんの帰り道、「無印良品」に寄ったあなたは、チャイを簡単に作れるキットを見つけました。
「簡単に作れそうだし、買ってみるか!」と一つの行動を起こしました。そして、家に帰ったあなたは早速キットを使ってチャイを作りはじめました。



気づきのハードル

チャイのキットを買い
家で作り
それを飲む。
これらの行動の結果
次に待ち受けているのは
「気づき」のハードルです。

気づきというのは
行動して初めて生まれるものです。
行動しない気づきはただの予想です。
それは気づきとは呼べません。

チャイを作って飲んでみたあなたはいろんな気づきを得ました。
「思っていたより美味しい」
「意外と簡単に作れるんだな」
「でもちょっと甘すぎるかも」
「スパイスを自分で選んだらもっと美味しくなるかな」
いろんな気づきを得たあなたは、今度は自らスパイスを選んで、キットを使わずに1から作り始めました。すると、いろんな気づきがありました。
「あれ、美味しくない」
「スパイスが少ないのかな」
「スパイス入れるタイミング間違えたかな」
「1からやると大変だな」

このように
「行動」と「気づき」はセットで繰り返されます。
この繰り返しが経験という蓄積になり
螺旋階段を登っていくように
少しずつ自分を向上させてくれます。

その過程で
自分の現在地と目標地点とのギャップに気づき
そこに悩んでしまうことが多いです。

ですが
一つ前の
行動をするか?しないか?のハードルを前にして悩んでいるよりも
遥かに前に進んでいる!
ということを認識することが大切です。

悩んでいるというのは進んでいる証拠。
進んでいるからこその向い風ということですね。

つづく

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