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良いときほど変わりどき

諸行無常

仏教では
諸行無常
という言葉があり
ブッダの基本的な教えの一つとされています。

諸行=あらゆる物事
無常=同じまま留まることはない

つまり
この世の物事は全て変化する
という教えです。

また
ヨガでは
煩悩の本源は
「無知」であると
言っています。

無知とは
有限の物事を無限に存在すると思ってしまうこと
と言われています。

美しい花もいつかは枯れてしまうし
どれだけ素晴らしい人でも命には限りがあります。


言われてみれば当たり前のようなことですが
当たり前だからこそ
つい忘れてしまうのですね。

僕たちは予期せぬタイミングで
大切なものや
大切な人を失ってから
改めて気づかされるのですが
そこには計り知れない
痛みや
辛さや
虚しさが
心に襲いかかってきます。

阪神大震災や東日本大震災
リーマンショックや今回のコロナショックが分かり易い例ですが
個々のレベルで観ていったら
そのような体験は数えきれない程存在しますよね。

だから
仏教でもヨガでも
この当たり前のようで
当たり前じゃないを教えを
重要視しているのですね。



変化

僕たち人間は
毎日同じ家に帰る習性があるので
基本的には
変化=ストレス
と感じます。

居続ける方が楽で
変わる方が大変なのです。

だから
無意識に変わることを後回しにしてしまいます。

例えば
仕事で一定の評価を得て
自分の居心地の良い席が確保されると
変わることが難しくなります。

これまでたくさんの努力をして得たノウハウや地位を
失いたくないと思ってしまうからです。

しかし
物事は移り変わるという真理がありましたね。
長い目で見たとき
同じところに居座るというのは
自然の摂理に抗うことになり
結局いつかはその変化の波に
飲み込まれてしまいます。

そのときに生じる心の打撃を考えると
変化を受け入れる努力をしてした方が
ダメージは少なくなると思います。


良いときほど変わりどき

人はその環境に居続けたいと思ってしまいますが
諸行無常や無知という教えを知っていれば
変化し続ける方が
自然の摂理に沿った豊かな生き方だということが
理解出来るはずです。

そして
変化は大なり小なりストレスであることを知っていれば
気力や体力があるときに変化をした方が
ダメージが少なく
滑らかに次のステップへ進むことが出来ます。

うまくいっているときほど
変わりどきです。

イチロー選手は
毎年バッティングフォームを変えていました。

首位打者やMVPを取った次の年も
変化をし続けていました。
それはもちろん
野球は相手がいるスポーツだからです。

相手ピッチャーがどんどん変わっても
相手チームに自分のデータを研究されても
その変化に対応出来るように
自分自身が変化し続けたから
偉大な記録を残し続けたのだと思います。

今僕たちがいるこの社会は
変化のスピードがどんどん加速しています。
そんな中で
「自分の本質だけが唯一変わらない存在なのだ」と
ありのままの自分を応諾できれば
それ以外の変化は怖くないということがわかります。

今急いで何かを変えましょうという話ではなく
何か変化が起こったとしても
そういうもんだと受け入れる準備をしておくことが
大事だというお話でした。

おわり

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