出来ないを出来るに変えるには(後編)
人が「出来ない」から「出来る」に行くまでの過程は、ハードル競技のように、一つ一つ壁を乗り越えていきます。ヨガの世界では、ポーズや呼吸、瞑想などのスキルを習得することを目指していますし、その背後にある思想や哲学を理解することを目指しています。では果たして、それらを理解し、習得するためにはどんな壁を飛び越えていかなくてはならないのでしょうか。
技術のハードル
前編では
知識のハードル
行動のハードル
気づきのハードル
があるという話をしました。
その次は
技術のハードルが待ち構えています。
「わかる」と「できる」は違います。
気づきのハードルを飛び越えた状態は
「わかった」
「理解した」
という
頭の中の状態ですが
技術のハードルは
「わかった上で実施できる」
といったように
頭の中の理解と
体を使った技術との
整合性がとれた状態を指します。
ここにはかなりの時間(経験)を要します。
このハードルに向かっている時期は
「わかっていても出来ない」という
技術のハードル悩まされることが多い時期です。
すっかりチャイ作りハマってしまったあなたは、自分好みのスパイスやその配分、調理法などだんだん掴めるようになってきました。
毎回同じ作り方をしているのに、毎回味が違います。味自体は悪くはないものの、たまにしっくりこない日もあります。作り方はわかっているのに、うまく出来ないのです。
それでも時間があるときはチャイ作りを続けていった結果、スパイスを入れるタイミングや火を止めるタイミングなど、ほんのちょっとしたことで味のコントロールが出来るようになっていきました。
レシピを見なくても自分好みの味を作れる技術が身についたのです。
習慣ハードル
技術が身についた後
それを活かす大前提は
「続けること」です。
やはり三日坊主では何も身になりません。
前編でお話しした
「行動」と「気づき」がセットだったように
「技術」と「習慣」もセットです。
習慣的に続けることによって
その技術はより磨かれ
深みを増していきます。
ちなみに
僕のヨガのお師匠さんは
「17日続けることができると習慣になる」
と教えてくださいました。
美味しいチャイを作れるようになったあなたは、職場の同僚たちに飲ませてあげることにしました。すると同僚たちは大絶賛してくれて、「もし良かったら毎日作ってよ🙏」と言われました。
そして次の日から、同僚のためにチャイを作ることが日課となりました。
初のうちは「ちょっと面倒だな」という日もありましたが、それも習慣になれば、歯を磨くような感覚で自然とキッチンの前に立っている自分がいます。
そして何より同僚に「美味しい😊」と言ってもらえることが嬉しくて、その後も美味しいチャイを作り続けたのでした。
人は
自分のためだと意外と頑張れない生き物です。
しかしこれが他人のためであれば
結構頑張れてしまいます。
ましてその他人が大切な人であればあるほど尚更です。
習慣とは
「努力の固まり」を薄っぺらく引き伸ばしたものです。
なので
努力をギリギリまで薄く引き伸ばし
そこに大切な人が少しでも関与する設計になっていたら
簡単にそして長く続く習慣となります。
まとめ
人が「出来ない」から「出来る」に行く過程には
知識
行動
気づき
技術
習慣
の5つのハードルがあるというのがわかりました。
成長とは
この5つのハードルを飛び越えていくスポーツなのです。
うまくいかないときは
自分は今どこのハードルにつまづいているのかを
明確にすると
問題解決の一歩になりそうですね。
おわり
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