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誓い

ヨガの世界では
よく
サンカルパ(誓い)を立てます。

サンカルパ(誓い)とは
「こうならなきゃいけない」
「叶えなきゃいけない」
といった執着心を取り除いた誓い
とされています。

今回は
サンカルパ(誓い)が
ただの目標になってしまわないために
トップダウン型と
ボトムアップ型という
言葉を使ってお話ししていきます。


トップダウンとボトムアップ

よくビジネスのシーンでは
「トップダウン型」と
「ボトムアップ型」という
言葉が
対極な意味として使われます。

▪︎トップダウン型
上層部などが意思決定を下し、現場レベルの下部組織に伝えて実行していく。
▪︎ボトムアップ型
現場レベルの下部組織が上層部へ提議し、これを受けた上層部が承認するという流れ。

こういった用語は
変化のスピードが激しい昨今では
個人レベルでも用いられるようになってきています。

▪個人レベルでのトップダウン型
長期的ビジョンを決めて
そこから逆算して
今やるべきことを決めていく。

(例)「自分のヨガスタジオを持つ」というビジョンを先に決めて、そこから逆算して、まずはヨガレッスンをたくさん受ける。そしてインストラクター資格を取得する。外部で指導経験を積みつつ、スタジオ運営の勉強をしていく。そして自分のヨガスタジオをオープンさせる。


▪︎個人レベルでのボトムアップ型
今興味がある目の前のことに
どんどんチャレンジをしていく。
その結果
やりたいことや
自分に向いているものなどが
明確になっていく。

(例)ヨガに興味があったのでレッスンを受けてみる。なかなか面白かったので、インストラクター資格を取得してみる。教え始めたら自分のスタジオが欲しくなったので、スタジオ運営の勉強を始める。そして自分のヨガスタジオをオープンさせる。



今を生きやすいのはボトムアップ型

もちろんこの2つは
どちらが良いとか悪いとかはないです。
その人のタイプによっても違うし
どのシーンかによっても違います。

ただ
現代人はとても忙しいので
常に意識が未来に向いている人が多いです。
意識が未来に向いている場合
自然とトップダウン型(未来先行で今を生きるタイプ)
になりやすいのです。

それを考えると
シンプルに「今」に意識を向けやすい
ボトムアップ型(今先行で未来をつくるタイプ)を
意図的に取り入れる方が
重要なのではないかと考えています。

目の前に少しでも興味のあるものがあったら
とりあえずチャレンジしてみる
といった姿勢です。

しかし
このときに邪魔をしてしまうのが
「結果への執着」です。

結果への執着を言い換えるなら
「これはどんなメリットがあるのか?」とか
「これは自分にとって何の意味があるのか?」といった
合理的な正解を求める考えです。

この考えは
もちろん生きる上で必要なのですが
「この考えをどこで使うか?」という
タイミングが重要なのです。

ボトムアップ型は
まず行動をして
そのあと評価をします。

(行動→評価)

なので
行動を起こす前から
メリットや意味を考えてしまうのは
ボトムアップのスピードが落ちてしまいます。

ボトムアップ型は
行動のスピード感が大事です。

結果を予測する時間があったら
その分どんどん行動した方が
得るものが多いし
その方が広い目で見たとき
合理的な戦略だと考えることもできます。

未来は誰にもわからないということを
コロナちゃんが十分に教えてくれましたね。

未来先行で今を生きる(トップダウン)よりも
今先行で未来をつくる(ボトムアップの)方が
自分らしい豊かな暮らしが出来るかもしれません。

そして
最初の話に戻りますが
サンカルパ(誓い)は
一見未来の目標だと思われがちですが
そこから結果に対する執着を取り除いたものなので

「今私はどう在りたいか」

を誓うもの
と考えることもできます。

僕のサンカルパは
「息を吸って吐くかの如く自然体でいる」
です。

みなさんも
目標ではなく
サンカルパ(誓い)を立ててみるのも
良いと思います。

おわり

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