見出し画像

ダライ・ラマ法王に学ぶリーダー論(前編)

以前、ダライ・ラマ法王の講話を聴く機会がありました。内容はもちろん学びの深いものだったのですが、それよりも勉強になったのは「リーダーとしての在り方」でした。チベット仏教の最高指導者である法王の立ち振る舞いは、リーダーと呼ばれるポジションにいる人たちにとってのお手本であると感じました。

ダライ・ラマ法王の講話はミスばかり?

このダライ・ラマ法王の講話は
オンラインで世界中に配信されていました。
僕は家でそれを観ていたのですが
法王は
段取りを間違えたり・・・
お経をどこまで読んだかわからなくなったり・・・
何度も何度もお弟子さんに助けを求めていました。

「これ(お経)どこまで読んだっけ?」
というのを4回くらいやっていて
日本語通訳さんも思わず笑っていました。

間違えたり忘れたりする度に
法王は
なんとも言えない
愛くるしい表情をしていました。

ダライ・ラマ法王と言えば
チベット仏教の最高指導者です。

そのようなお方は
いつでも
どこでも
どんな状況でも

究極の自然体で
何一つ恐れがない


そんな感じがしました。

リーダーとはこうあるべきなのだと
考えるきっかけとなりました。


昔のリーダーと今のリーダーの違い

あなたは今
何のリーダーをやっていますか?

あなたがヨガの先生であれば
レッスン中はあなたがリーダーですよね。

あなたが仕事で何かの企画を任されているのであれば
あなたが責任者であり、リーダーですよね。

あなたが子育て中のママであれば
常にあなたが子供たちのリーダーですよね。

ビジネスやスポーツのシーンなどで
よくリーダー論が語られますが
日常に落とし込んでいったら
誰だって何かしらのリーダーです。

リーダーと聞くと
どんなイメージがありますか?

一般的には
人の上に立って周りを引っ張っていく
みたいなイメージがあると思います。

しかし、これは古いです。

むかしむかし
まだインフラも整っていないような環境で
今日明日の「食べること」に対して
エネルギーを使っていた時代であれば
まだわかります。

知識や経験が豊富で信頼できるリーダーが
上に立って指揮をとり
それに従って動いていれば
食いっぱぐれることはない
といった時代だからです。

このように
選択肢がなかったというか
選択する余裕がなかった時代は
ピラミッド型の組織で
「上に立つリーダー」が必要でした。

しかし
今の時代はどうでしょう。
インフラが整い
基本的には食べることに困らない。
みんなが同じように情報を得られる機会があって、
選択肢が多すぎて逆に悩むくらいの時代です。

昔のような物理的欲求を満たすための時代と、
今のような精神的欲求を満たすための時代とでは、
リーダーの在り方も変わってきます。

今の時代に
昔大活躍した「上に立つリーダー」がいるピラミッド型の組織は
過度な上下関係を生み
階級社会や差別をつくってしまう恐れがあります。

では
今の時代に合ったリーダーとは
いったいどんな存在なのでしょう。

つづきは後編で。


画像1

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?