今年最大の台風の日に思うこと
「台風のときって船はどうなるの?」
という質問を友人からよく受ける。
航海士でもなんでもない私はどうやってその進路を決めているのかもよく分からないけど、
とりあえず
「逃げてるから多分陸にいるより安全」
と答えている。(あくまでわたしの職場である客船の場合です)
もちろんそれによってコースが変更になったり
残念ながらクルーズ自体がなくなってしまったりするときもある。
そのときできる最善の判断をするのは
船長をはじめ運航に携わる人たちの仕事。
そういうときにお客様を少しでも安心させられるような対応をするのは私達の仕事。
陸上で、クルーズの中止を告げるめちゃくちゃ心苦しい電話をかける人もいる。
少なくとも台風がきたり天災で航路が変わって、
計らずもクルーが好きそうな(近くに商業施設の多かったり)港になったり、休みが増えたりすることを喜んだり、ましてやそれを願うような「プロ」にはなりたくないなぁ、と思う。
いつだってお客様最優先で考えたい。
ここ2年は本当に天災で色々と振り回されて、
仕事に対する姿勢を含め改めていろんなことを
考えさせられます。
人間の撒いた種。
まずは当事者意識を持つことが大切だと思う。
わたしもそこから始めようと思います。
(こんなことを考えられるのもこうやってnoteに綴れることも、自分が比較的安全な場所にいられるから、という矛盾は感じている。)
とはいえ実家、妹との家ともに結構恐ろしい位置にあるので、ひとりひとり自分自身の安全を最優先にして、どうか被害が少なくあってほしい。
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