熱中症日記 2020年8月8日
「一人出版社の観天望気」をお休みしてしまった。
原因の一つはこのnoteで書くことになって「何を書けばよいか」迷いはじめていたこと、そうこうしているうちに熱中症にかかり、書く気さえ失せてしまったこと、この二つが大きな要因である。
今日から再び書ける元気が戻ったが、空白期間がとてももやもやするので、とりあえず連載がストップしてしまった火曜日からの行動を書いてみる。
火曜日
朝、眼科で定期診察を受け、そのあとOKストアへ買い物に行く。自宅に戻り、神保町へ。
移動途中、のどが渇くが、少しのガマンと思って思いとどまる。
久しぶりに神田猿楽町の冨多葉で「カツカレー丼」をいただき、出版クラブのATMで記帳。
マスクを着けたまま、炎天下を歩き続けていたら、頭が痛くなってきた。慌てて自販機で麦茶を買って飲むが、お腹がいっぱいでほとんど飲めず。事務所で体温測るも平熱とあまり変わらず。
明日設置されるコピー機設置用に家具を移動させて、電源とLANケーブルの準備。
夕方は事務所で一杯、さらに一杯……。
自宅に帰り、疲れを取ろうと風呂に入る。気がついたら3時間近く湯船でうたた寝。むしろ余計にだるくなった。
水曜日
朝早く目が覚める。ふくらはぎが思いきり筋肉痛。この感じはきっと以前と同じ、寝ているときにこむら返りが起きた模様。体温平熱。
新たに導入するコピー機の立ち合いがあるので早めに家を出る。今日ものどが渇いたが、事務所に着けば冷えた炭酸水があるからと自分を諭す。
13時からコピー機の設置立ち合い。設定は諸般の事情でお盆明けに。およそ10分のあっという間の出来事。
家でこしらえてきた冷凍食品ばかりの弁当を食べて経理処理。原稿を書き終えて、荻窪のデザイナーさんの事務所で遅めの打ち合わせと一杯、いやもう一杯……。
電車を乗り過ごし、駅から深夜バスに乗ろうと思ったら、コロナ禍のダイヤ改正で廃止になっていた。富士そばでかけそばを食べ、タクシーで帰る。
風呂に入るが、昨夜を反省し、寝落ちする前に何とか上がる。
木曜日
ちょっと遅めの起床。ふくらはぎがやっぱり痛い。とにかく揉む。揉みしだく。体温平熱。
湯島への通勤途中、汗をかくが水分補給せず。御茶ノ水で定期検診の申し込みと、歯医者の予約。病院の入り口で初めて見る立派な顔認識型の体温計で計測されるが異常なし。
夏バテを自覚して御茶ノ水の「カロリー」でハンバーグとカロリー焼の肉1.5倍を注文、もちろんライスは大盛り。
事務所へ向かう途中、神田明神で明神様に挨拶。境内はがらんとしていてすこし物寂しい。
今考えてみればこのとき以降、あまり汗をかかなくなっていた。
事務所へ戻り、部決の作業とオーダーする書棚の検討と採寸。本棚の奥行きは深めにとって、奥には弊社の在庫をスペーサー代わりに入れるという妙案を思いつく。
ずっと連載のことを考えているが、回転が鈍い。まったく何も浮かばない。時間だけが過ぎていく。
夕方から神田に事務所があるイラストレーターさんとの打ち合わせ。そして一杯、いやまた一杯……。
帰り途、自販機で炭酸水を買うが、飲む気になれず家に持ち帰る。
眠たい気持ちを押さえて風呂に入りすぐ出て寝る。
金曜日
体温を計ったら40℃の熱が出ている夢を見て目が覚める。
慌てて熱を測るが、36度台。しかし、またまたふくらはぎ筋肉痛。揉みまくるが痛い。インドメタシン塗る。
ほてった感じ。「もしかしたら熱中症?」という疑いを持つ(遅い)。
冷蔵庫にポカリスエットに似た、いただき物の大塚製薬のコンディショニングドリンクあることを思い出して、すぐに飲む。急に病人のような気分になり、ベッドに倒れ込む。
1時間ほど寝て目を覚ます。体温はふだんとあまり変わらず。筋肉痛が少し治まった感じがする。メールで取次に部決依頼。
下から、父の声。そうめんをゆでてくれたらしい。すべて平らげる。食欲も味覚も全く変わらず。ベッドに戻る途中、その下で涼をとっていた猫の「もずく」のしっぽを思いきり踏んづける。断末魔のような叫び声にベッドで寝ていた「ひじき」も飛び起きる。
慌ててしっぽに触れようとしたら「ウギャー!! シャーッ!!」という怒りの声とともに、わたしは手を思いきり引っかかれ、出血。心配して駆けつけたひじきもとばっちりを受ける。
その後30分くらい、もずくは怒りの声をベッドの下から寝ているわたしに浴びせ続けた。ほんと、ごめんね。
ベッドで寝がえりを打ちながら、なんだろう、このもやもやは……と考えてみたら、連載を止めたことにくよくよしている自分のことだった。だから、連載のことはもう考えないようしよう、そう決めた。
夕方、体温を測るも平熱。だるさはだいぶ取れてきた。不思議なことに少し汗をかいてきた。エアコンの調整。そういえばずっと汗をかいてなかった。
直帰の妻がスタミナ丼を買ってきてくれる。もちろんおいしくいただく。
風呂に入らず早めに寝る。
今朝、ようやくふくらはぎの痛みとはほぼ無縁になった。だるさも消えた。そして、書きたいという欲求にかられていた。
連投記録は止まってしまったが、なにかいろいろ教えられた数日間だった。
こういう時だからこそ感染防止だけではなくて、日々の健康に関わるこれまでの生活習慣も見直すことが必要だったと今さらながら反省している。
そして書くことは、気負わず、もう少し気楽に取り組みたいと思う。
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