見出し画像

比較と認識

浪人時代、英語構文の授業である文章に出会った。
当たり前のことは、言葉に起こしてはじめて実感に変わるのかもしれない。

ーーーー

     We cannot help having such unpleasant feelings as jealousy, anger, hatred and hostility; they are a part of our human experience. We can control how we act on them. The best way to deal with them is to learn to live with them. 
     The negative emotions are unavoidable because they are a part of the positive emotions — the other end of them! Just as we appreciate warmth because we have experienced cold, so we appreciate what love means all the more because we know what it is to have feelings of hate. 

私たちは、妬みや怒り、憎しみ、敵意といったような負の感情を抱いてしまう。これは人間としての体験の一部である。私たちはこの感情をコントロールできる。その最も優れた方法は、この感情とともに生きていくことだ。
ネガティブな感情からは逃れられない。なぜならポジティブな感情の一部だから。この相反する感情は一本の線で結ばれている。私たちが温かさに感謝するのは、寒さを経験しているからでり、愛する喜びにより一層感謝するのは、憎しみを抱くことの意味を知っているからだ。


ーーーーー


訳: 私

負の感情は人間としての営みの一部で、負の感情があるからこそ喜びを知り得る。だから妬みや怒りをマイナスなものとして捉えそれを否定するのではなく、まるごと受けとめ、思いっきり味わおう。
この文章はそんなことを言いたいんだと思う。

でもこの文章を読んで私が一番に感じたことは、やっぱり人は比較してしか物事を知り得ないんだということ。自分自身のことも然り。
自分は足が速いという自覚は周りと比べて知ることだし、自分がネガティブだと思うのはポジティブな人を知っているから。


だから比較対象を増やすことができる旅や読書はやっぱり大切だと思う。

“自分探しの旅“っていうのは、“自分を知るための比較対象を増やす旅“が真意なんじゃないかなーと思う。

画像1



新しい自分を知ることも、改めて自分の環境に感謝することも、自分の行動を反省することも、旅で見た色んなものと比較してやってきたこと。

まあ、何が言いたいかというと、そろそろバックパック背負って旅に出たいです。


【写真】
ヘッダー:モエレ沼公園(北海道札幌市)
挿入写真:サハラ砂漠


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?