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#三四郎

『三四郎』夏目漱石

『三四郎』夏目漱石

今更ながら、夏目漱石の前期三部作を読み始めた。三四郎を読み終え、怠惰な夏休みを正当化すべく、感想をつらつらと書き連ねていく。

一番印象に残った文章は、三四郎が大学の図書室に入って、その書物の上に塵が積もっているのを見た場面。

それから凡ての上に積った塵がある。この塵はニ三十年かかって漸く積った貴い塵である。静かな月日に打ち勝つ程の静かな塵である。

本に被った埃をこんなにも美しく表現できること

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