「カンボジアのマーケット」
世界一周73日目(9/9)
この2日間、僕は色んなところを歩き回った。
中でも僕の心をつかんだのがマーケット(市場)だった。
マーケットに入らずともその周辺には地元の人たちが集まり、活気がこちらまで伝わってくる。オールドマーケットには地元の人向けの魚屋や野菜、生活雑貨が並び、カンボジアの匂いがした。(ちょっと生臭かった)セントラルマーケットには観光客向けの雑貨やお土産、山ほどの衣類、ニセモノだとは思うが、数々のブランド品たち。電子機器だっててんこもりだった。
ここにはカンボジア人のエネルギーが渦巻いている。
プノンペンの安宿街の近くで見つけたマーケットは多くの人で賑わっていた。ここに来た時はマーケットがこんなに近くにあるなんて思わなかった。観光地というよりも、カンボジア中から商品が集まり売られているような感じだ。時折タンクトップに短パン、ナップサックといった「よくいる欧米人旅行者」を見かける程度。僕はそんなローカルな場所の方に魅力を感じてしまう。
中に入るとそこはまるで迷路のように入り組んでいた。
マーケットの中で遊びまわる子供達の姿も見かけた。子供たちにとってここは最高の遊び場かもしれない。
ここでかくれんぼやら鬼ごっこしたら面白いだろうな...。見つからない自身がある笑。
マーケットの中を歩き回って気づいたことは同じ様なお店がいくつも並んでいるということだった。ここはカンボジア人向けの大型卸店の集合体なのだろうか。
駄菓子屋で売っているようなドーナッツが1500リアル(37yen)で買えた。調子に乗ってぱくぱく食べていたら胸焼けがした。使っている油が悪いのかもしれない。でも甘いもの好きなのだ。見つけると興味本位でついつい食べてしまうのだ。
物価はベトナムと比べてそこまで大差ないように感じた。
お金を節約してる(つもりなんだけど)僕の感想だから感じ方は違うかもしれないけど。プノンペンでは宿代は似た様なものだし、食べ物はこっちのほうが高いかもしれない。お店によってスニッカーズやクッキーなんかの加工品は日本の価格と変わらない。
マーケットと言えば、ここで面白いお店を発見した。KIWI MARTというお店だ。
なんで「キウイ」なのかは分からないけどカンボジアにある24時間営業のコンビニのひとつみたいだ。お店にはフリーのWi-Fiがあってドリンクや食料を買って店内で食べることのできるテーブルが備わっている。
バックパッカーに嬉しかったのが「一本買うと一本タダ!」系のキャンペーンだ。他のコンビニでも似た様なキャンペーンはやっていたがキウイマートのキャンペーンは『果たしてこれで利益が出るのだろうか?』と逆にこっちが心配になるようなキャンペーン内容だった。
僕はペプシ・コーラとヌードルのセットを1ドルで購入し、キウイマートのWi-Fiを使って束の間のネットタイムを楽しんだ。外を歩き回るとすぐに汗をかくし、冷房の効いた場所に逃げ込みたくなるのだ。
キウイマートで一休みをして再び外に出ると、広場で男の子たちがフットサルのようなものをしているのを見つけた。一眼レフを構えながら彼らに近づいていった。
ボールはラスタカラーのプラスチック製で固い地面であればよく跳ねる。男の子たちはスニーカーではなくサンダルでボールを蹴り合っている。手に取ると大分軽かった。何回かパスを回してもらい僕もボールを蹴った。
時々僕の中のバイヤーが反応して、物欲がむくむくと顔をもたげる。雑貨
「これどこで買ったの!?」と興奮して僕が尋ねると彼らはオールドマーケットで買えるよと教えてくれた。
そのままちょっこうしたこじんまりとしたお店で軒先に吊るされていたボールの名前は
「サイダ(ッ!)」
やばい...これは面白すぎる。
軽くて丈夫で持ち運びにも便利。手で持てるサイズなのでキャッチボールもできる。ただ、バックパックに詰めるのには邪魔なのでとっとと日本に送ってしまいたい笑。
上機嫌でナイトマーケットの近くを歩いているとベトナムでも見かけた羽を蹴るスポーツが興じられていた。
だけど、遊んでいるのは子供じゃない。いい歳したおっちゃんたちだ。しかもその「蹴り方」がハンパなく上手いのだ。
サッカーの様に足を前に出して蹴るのではなく
ノールックで羽を背中側から蹴り上げて相手に飛ばすのだ。
その姿、まるで少林サッカーのアレに似ていなくもない笑。
「Are you Professional!!?」と僕は思わず訊いてしまった。
そこまで上手くなるのに相当練習するんだろうけどね。
おっちゃんたちの後ろのではトンレサップ川に日が沈み涼しげなカンボジアを演出していた。
そんなシミのプノンペン町歩き。
目的もなくぶらぶらと町を歩き、何か面白そうなものを見つける。何に目を向けるかは旅人次第だ。
現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。