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「初期の源が好き」

世界一周134日目(11/9)

村上春樹のエッセイが好きだ。
作家が日頃どんなことを考えて暮らしているのか、小説以外の文章はどんな感じなのか分かるからだ。

一番好きなのは「遠い太鼓」というヨーロッパに住みながら小説を書く日々を綴ったエッセイ。あれを読んでいると自分も旅をしながら創作活動をしている気分になる。

まぁ、この人は自分の頭の中を切り売りするのが好きじゃないから、個人的な趣味の話やほんとどうでもいい話、全体的に「ゆるい」エッセイばっかりなんだよね。小説とのギャップが面白くて日本にいた時は大学時代、バイト時代と電車の中とかで黙々と読んでたな。あぁ、村上春樹を日本語で読みたい。

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僕のここ数日が平淡なのは、これはたぶん、ミャンマーに入る前の「タメ」だと思う。ミャンマーで待ち受ける様々な出会いや冒険がある分今の僕の生活は単調なものになってしまっているんだな。きっと。

いつものように漫画を描いたりバスキングにでかけり、YouTubeで星野源さんの動画を見たり笑。そんなコアなファンではないんだけど、星野源さんが好きだ。

僕がこの人に始めて注目したのは宮藤官九郎さんのドラマ「11人もいる」だ。『この人俳優なのに歌うまいな!えっ!SAKEROCKのリーダー!しかも文筆家とかwikiに乗ってんぞ!なんだこの人ぉぉおおお!!!』と彼を知った時には衝撃だった。一見冴えない様に見えてカッコいい星野源さんの魅力に僕は取り付かれてしまった。あんなに色々な事ができるなんてうらやましい!うらやましいというか僕も星野さんみたいに色々な事がやってみたい!常日頃そう思うわけです。別に俳優とかミュージシャンじゃなくていいんだよ。

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そんな憧れにちょっとでも近づこうと(それは違うかな?)今日もいつものショッピングモールで30バーツ(94yen)のケバブをほおばってバスキングを始めた。

休日にここでやるのは初めて。いつもより人通りも多い気がする。
あっという間にギターケースは20バーツ札でいっぱいになり、最後の方にはGLAYとX JAPANをリクエストしてきた(もちろんできるわけない!)パンさんにギターを貸して、僕は一音鳴らないハーモニカで一緒にセッションしてこの日のバスキングは幕を閉じた。

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チェンマイでのバスキングも残り一日。11月11日には(ポッキーの日だ!)ミャンマーへ向け出発する。チェンマイから出るビザランのためのバスに乗り、自分だけタチレクという街にとどまる戦法だ。


ミャンマーに行くきっかけのひとつになったのは「fotopedia」というアプリだ。

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味のある写真とストーリーがちょこちょこと更新されていくアプリ。これを見てると、まさか自分がこの場所に行くだなんて逆に想像できなくなってしまうくらい見応えのある写真を見ることができる。

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全く読んでないんだけど、ひまつぶしがてら眺めるだけでもいいかもしれない。その想像も及ばない国を僕は旅をする。

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YouTubeの「情熱大陸」で堺雅人さんを観た。
「リーガル・ハイ」の演技が好きだ。ほんで、すげえストイックな人だった。何かを創っていく上で自分ももっとストイックにならなくちゃいけないそう思った。旅をしながらストイックになり過ぎてもつまらないけどね。

今のところはWi-Fiの繋がる環境下で「うわぁ〜...眠いよぉ...。日記書くのダルイよぉ...」とやる気の出ない自分をコーヒーで奮い立たせてるくらいのストイックさしか持ち合わせていない。

文章を書くのは楽しい。
意外と書き始めると手が動き出すなんてことがある。ランナーとしての一面を持つ村上春樹もエッセイの中で言っていた。

「どんな優秀なランナーでも走り出す前は気持ちが乗らないものだ」

だけど、走り出してしまえば徐々に体が慣れていく。
一歩足を前に出そう。そうすれば違った景色を見ることができるはずだ。

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現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。