見出し画像

北へ南へ 23日目 京都編 白露

※この記事は2021年時点の情報です。


昨夜は9時就寝。すっきりと3時半に目が覚めた。夜陰に紛れて雨も降っている。
二度寝から目が覚める。現在5時。
三度寝から目が覚める。現在6時。起きる。

窓を開けるとやけに明るい。雲間から青空も見える。昨日見たの天気予報では今の時間は台風が接近しているはずだったが、嵐には見えない。どこに?

コーヒーを淹れながらスマホで台風情報を調べる。6時現在、台風は和歌山あたりにいるようだ。ヨガ30分。



今日は事前にネット申し込みしておいた座禅体験の日。

まだ時間もあるし、建仁寺はすぐ近くなので、散歩してから向かうことにする。


両足院は建仁寺の敷地内にある。中に入るとなにやらおしゃれ。どうやら展覧会もやってるみたい。受付で2000円払う。「アクセサリーは外して携帯はマナーモードにしてください」と説明を受ける。


奥の座禅会場の間の前に通される。自分を入れて10名くらいだろうか。
後に続いて30代くらいの若いお坊さんがいらっしゃる。
「入る時は一礼、左足から部屋に入って、好きな座布団の横で阿弥陀様に一礼。難しくないです、二回礼するだけです。」

前もって置かれた座布団に座る。
「今日はどうして座禅をしようと思ったんですか?」と参加者の何名かに聞いていく。

一通り尋ねたところで説明や雑談を交えながらしながら実践。

「ここは臨済宗のお寺です。」
「臨済宗の僧侶は最低3年、長い人で一生、○○という隔離された刑務所みたいな独自ルールのある場所で修行します。」
「ここにもあります。20で入って70の人がいます。たぶん一生いるでしょう。」

「中で何をしているかというと作務と呼ばれる。まぁ花嫁修行のエクストリーム版です。掃除、炊事、洗濯…」
「夏は草むしりだけ、秋は庭掃除だけを10時間とかやるので、季節によって体の形が変わります。」
「それと座禅です。坐禅は通常4時間、長いと10時間くらいやります。座禅に作法はありますが教えは教えてくれません。」

「そもそもブッダの悟りはブッダ自身が”悟りは言語化できない”と定義しているので悟りが何かは分かっていません。」
「悟りだけが空白、というのが逆に陳腐化しないのでしょう。」

「座禅は無というイメージですが私は観察と考えます。」
「この棒は○○といいます。今日は使いません。」
「座禅していると毎日の肉体労働、睡眠時間も長くて3、4時間の毎日ですから眠くなっちゃうんですね、そうすると姿勢が崩れる。それを正して座禅を再開させるために暴力を使います。」
「観察は自分、自分の周りの状態を五感を使って行います。」

(実践1)まずは自分の周りの音だけに集中して聞いてみましょう。

「音だけに集中ってできましたか?」
「意外と色んな様子が分かりますね。急に雨が降り始めたなぁとか、鴉が鳴いてるなぁとか、遠くで救急車が通ったなぁとか。これはそんなに気にはならなかったと思いますが。」
「音に集中している間も色んな刺激、思考が湧いてきてしまいます。集中していても思考が湧いてしまうのは自然なことです。思考を手放すコントロールを坐禅を行って身につけます。」
「自分は徹底的に考えることでこれ以上考えてもどうしようもない状態を作り、思考を手放すことができるようになりました。刺激も同様です。足のしびれもしばらくすると感じなくなるということが分かりました。」
「座禅中は暇です。こんなに考えるなんて暇じゃなきゃできません。」

(実践2)次に自分を観察しましょう。

「指先、肺、心臓、胃腸、足の小指、感覚が感じられますか。」
「観察する上でとても大切なことがあります。なにか分かりますか?違和感を味わうということです。蚊に刺されて反射的にかいてしまうということをしないことで無意識に自分が持っているかゆいからかきたい欲求を意識下に感じることができます。」
「今日はツールとして坐禅の手法を持って帰ってください。」


「好きな場所で10時まで座禅してください。途中退場OK、写真もOKです」皆さん思い思いの場所で、さっき教わったばかりの座禅を始める。


ホテルに戻って朝飯にする。食べながらさっき聞いたお坊さんの話を反芻する。


外はすっかり晴れている。明日は愛宕山に行こうと思っているので今日のうちに自宅への荷物をまとめて発送する。お菓子も入れておこうと思い、それを買いに行く。
村上開進堂のクッキー缶は電話したら半年待ちだったのでその場で買える焼き菓子をいくつか見繕って入れておくつもりだ。

京都最古の 洋菓子店「村上開新堂」
ロシアケーキなどの焼き菓子が並ぶ
クッキー缶は予約制
クッキーのバラ売りは致しておりません
天井から伸びるリボンが機能的
結局クッキー缶も予約する


村上開進堂というと東京にも同名の店があるが、調べてみたところのこちらの記事で”のれん分け”と書いてあった。東京の方が一見お断り(紹介制)というのが面白い。

村上家はかつて宮中で大膳職を務め、代々料理人をしていたそうです。明治時代に明治天皇が皇族・公家とともに東京へ遷られた際、村上家もともに移住し、その後宮家(常宮)に仕えました。のちに廃宮になったため役職を離れ、明治7年(1874)、村上光保さんが日本初といわれる洋菓子店「村上開新堂」を東京に創業します(東京都千代田区の村上開新堂)。光保さんの甥・清太郎さんが京都に戻り、明治40年(1907)に開いたのが、現在の寺町二条にある村上開新堂です。


ThinkLOCALページより引用


ル・プチメック 御池店(通称黒メック)でバケットとクルミルヴァンを購入。バケットは長いので半分に切ってもらった。



図書館に行くつもりだったが岡崎公園また何か催し物をやっている。

アイドルソングに合わせてステージで女の子たちが踊っている。周りでもファン?たち、コスプレレイヤーたちが踊ってる。なんだこのイベント。

ステージが2つあるのか、奥でおじいちゃんが熱唱、手前でAKBでオタたちが踊っててカオスで楽しい。

やっているのは手づくり市


目的の図書館は岡崎公園内にある。外観と違って内装は普通の図書館だが1階は京都や日本文化の棚が並んでいる。季語の本棚でいくつか手にとって「私の好きな季語」を立ち読み。見ていないが地下階があるようだった。


昼飯をコンビニで買ってホテルに戻る。さっき買ったくるみルヴァンも少し切って食べる。芳ばしい。

食べながら外からデモ行進の街宣が聞こえる。円山公園で練習してたがこれが本番か。お巡りさんも多いと思った。交通整理のお巡りさんのアナウンス、噛んだ。

発送する荷物を段ボールに詰めていく。貴船神社と上賀茂神社で汲んできた水(500mlペットボトル2本)をビニールで包んでさらにレインウェアに包んで箱の底に入れた。宇治で買ったペットボトルのお茶はダンボールに入らなかったので後日発送する。書籍類はその上に。一番上に焼き菓子とパン。ぎりぎりなんとか蓋がしまったのでガムテで止める。次はもう一つ大きいサイズの箱にしよう。

散歩がてら錦市場近くの佐川に荷物を持ってく。休日になると人通りが多い。とくに今日は前に進むにも進みづらさをかんじるくらい多く感じた。

無事発送が終わったので錦市場をうろうろする。一見の七味屋で大辛七味を購入。使ったら冷凍庫に入れてくださいとのこと。一年くらいは香りが保たれるそうだ。豆腐屋さんで「ゆ豆腐」(300円が割引で120円)を購入。


戻ってから昼寝する。


明日は早いので早めに晩飯にして早く寝る。九条ねぎがまだ残ってるので多めにスープに全部入れた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?