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振動が筋トレに与える影響

〜なぜ振動マシンが筋トレに利用されるのか?〜

 最近、家電量販店やショッピングモールなどでよく見かけられる振動マシンですが、果たして何が良いのでしょう?健康のためとお家に迎え入れたのは良いものの、理解が不十分で活用できていない人もいるようです。

 振動は筋肉や筋膜、また神経系に影響して、筋トレの効果を上げたり、筋肉の緊張をほぐしたりと様々な効果があるのですが、振動の振幅や周波数、振動の方向の内容により効果が変わります。それぞれの機種で振動の性質や精度が異なり、全ての機種に共通しない点もあるかもしれませんが、今回は振動が筋トレに与える影響にフォーカスして解説をしていきたいと思います。

振動が筋トレに与える3つのこと

①垂直の振動で重力UP
②素早い振動で反射UP
③水平の振動でバランス反応

①垂直の振動で重力UP

 垂直方向の振動、つまり床面の突き上げにより身体には通常よりも大きな重力がかかります。エレベータが上がる一瞬、グッと踏ん張らないといけないように、振動マシンの上でスクワットをすると、1秒間に何十回とこの踏ん張りをしなければいけないので、通常よりも重力負荷がかかり筋トレの効果が上がります。

②素早い振動で反射UP

 膝の皿の下をポンと叩くと、勝手に膝が伸びるという経験をしたことがありませんか?筋肉は素早く伸ばされると急激に縮もうとする「伸張反射」という反射が起こります。振動が筋肉に伝わった瞬間、筋肉は素早く伸ばされ伸張反射が起こり、それが繰り返されることにより筋肉は通常よりも強く収縮します。一般の人はあまり高周波だと反応が間に合わないので、30Hzぐらいが良いとされています。

③水平の振動でバランス反応

 立って電車に乗っている時、発車や停車、カーブなどで身体は水平方向に揺られた際、転ばないようにとバランス反応が起こります。振動マシンでの揺れは電車に比べるとはるかに小さいですが、身体はバランスを崩されたと感知してバランス反応が起きるため、バランスを取るための筋活動が増えます。機器によっては水平方向の振動がないものもあるようです。

最後に

 振動マシンは上手く使うことで、筋トレの効果を上げてくれます。ただ振動マシンの上で揺られるだけでなく、スクワットやプランク、ブリッジなど踏ん張るような筋トレメニューをすることで、筋肉に多く振動刺激が入り筋トレ効果を高めてくれるので上手く活用していきましょう。


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